オリンピックが始まったのを、日曜日の朝ゆっくり起きてから知った。
女子モーグルがはじまる直前だった。
というわけで、予選は全選手のチャレンジを拝見したが、
決勝は昼が忙しかったこともあって大部分を見逃した。
順位を見ると里谷選手がずいぶん下だった。
あとで友人から聞くと、かなりスピードを上げていたとのこと。
決勝前、「やってきたことを自然に出せれば」と
彼女はおっしゃっていたと言う(言ってはないかも)。
だが、おそらくフツーのスピードでは勝てないと
思い切って攻めたのでは?と友人は言っていた。
「攻め」といえば、予選上位の選手もそうだった。
その中で、アメリカのマクフィー選手とカナダのリチャーズ選手が
大失敗してしまったのを目撃した。
リチャーズ選手はターンしている間にバランスを崩して転倒、
スキー板がはずれてしまった。
ああ、終わった…と思ったのだが、彼女は急いで板を装着しなおすと、
敗戦が確定した残りの距離を滑降しだした。その姿に地元ファンは大歓声。
しかも第2エアでは他の選手があんまりやってないような豪快な技を見せて、
会場のファンとテレビ視聴者を魅了していた。
あぁ…勝利と敗北はほんの少しの差なのだなぁ…。
マクフィー選手は着地に失敗したのだったかな。
ゴールした後、それでもカメラには笑顔(これはみなさんそう)だったが、
上位につけ、後の選手の出来を見守っていた他のアメリカ人選手
(バーク選手だったと思う)は、なんともいえないつらそうな顔をして、
マクフィー選手をハグしていらっしゃった。
そりゃ自分は上位につけているわけでうれしいはずなんだろうけれど、
調子がよかったはずなのにわずかなミスでどん底に落ちた、
なんていう経験が、彼女にもきっと1度や2度はあるんだろうと思う。
だからあの表情には、競技している人にしか分からない
厳しさやせつなさがきっと含まれていたのだろう。
もちろんメダリストの3人は果敢にコースを攻め、
そして勝利を勝ち取ったのだから、言うまでもなく素晴らしい。
しかしこの大会では、勝利のためにミス覚悟で全力をその競技に注いだ
みなさん(特に決勝の20人)全員を私は尊敬する。