今しか感じる事が出来ない「新鮮さ」を大切に | 小川健志の破壊的イノベーション

今しか感じる事が出来ない「新鮮さ」を大切に

物事をスタートした時って、大体の場合なにも経験してなくて「始めたコト」を通じて色々経験していくわけです

 

例えばプロテニスプレーヤーになれば、1年を通して11ヶ月もあるツアー生活で色んな事を経験するだろうし、スタートアップやれば起業〜拡大を通じて色々経験するでしょう

 

で、何が言いたいかと言うと経験を通じてその時々に感じる新鮮さ・視点を大切にして欲しいって事なんです

 

物事を始めて順調に走り出すと「様々な初体験」を経験しますが、その「様々な初体験」は時の経過と多用な経験を積む毎に、だんだんと色褪せていきます

 

例えば、会社を作ってから1番初めの売上ってとても嬉しくて、売上の大小に関わらず充実感を感じていませんでしたか?

 

例えば、1番初めのオフィス移転って、どこかの国の王様にでもなったような高揚感と明るい未来への確信がありませんでしたか?

 

例えば、初めてメガベンチャーのCクラスがジョインした時、少しは会社っぽくなったなあと思いませんでしたか?

 

 

時間軸を「現在」に戻します。

 

仮に今日、あなたの会社に売上が入金されたとして初めて売上があがった時のような充実感を得る事が出来ましたか?

 

 

私で言えば、1回目の移転が創業から8ヶ月、2回目が1年半くらいでやりました。1回目が虎ノ門、2回目の移転で六本木一丁目の泉ガーデンに移転しました

 

 


1回目の移転で移った虎ノ門はサービスオフィスだったのでエントランスを作る事が出来ず、、、、2回目の移転で初めて会社のエントランスを作った

 

 

 

しかも工事中も普通に営業してましたね

メンバーも工事の人フルシカトで普通に仕事してる

 

 

出来上がったエントランス。エントランスを作っただけなのに、ほんの少し会社っぽくなった気がした

 

 

 

これは泉ガーデンのメインロビー

自分達で作った会社が名だたる大企業と一緒にクレジットされていて、少し得意げだったような。ちなみに左上にサインされてます

 

 

これは初期の監査対応かな?まだCFOが不在で私1人で対応してました。いつも会計士が6〜7人で来て取り囲まれてた

 

 

これは、初めて大阪に支社を出した時

「地方への出張」も自分が一人前のビジネスパーソンになった気がしてワクワクしたものです

 

 

 

 

これは初めて車を買った時かな

納車日までがとてつもなく長く感じた

 

 

 

 

 

 

はい、全て何も感じなくなります

 

 

どんなオフィスに移転しようが、月の売上が1億円になろうが、監査法人対応しようが、証券会社対応しようが何も感じなくなります。ある意味、それが普通の状態になっているので

 

 

「始めたコト」が進めば進む程、山に登れば登る程、新しい経験が過去の経験を小さくしていきます。これまでは感動していた事に、なにも感じなくなってしまう

 

一般的にも「初体験」で味わった新鮮さや高揚感は中々再現されない事が多いし、2度と味わう事ができない可能性すらある

 

同じような感覚を味わう事もあるでしょうが、初体験と比べるとどうしても色褪せてしまうもの

 

だからこそ、初めて経験した時に何を感じたのか、何を思ったのか、その時々の視点を大切にしてほしい。その感覚は二度と味わえない可能性が高いので。小学生の「夏休み」がもう訪れない事に近いです

 

でも、何も感じなくなったって事は「経験を積み上げている」証拠でもある

 

「経験済」ってステータスはビジネスをやるうえで、圧倒的なアドバンテージになる事は間違い無い。「経験」って、実際に積んだ人じゃないと重要性を体感できないからね

 

その時々の視点を大切にしつつ、経験を積み上げていくこと