こんな贅沢な盛りだくさんの映画会は初めてである。感動した!


嬉しいご案内を頂戴し、今日、青山一丁目にあるドイツ文化会館で開催されたエネルギー映画特集+パネルディスカッション「未来のエネルギー」に行ってきた。


会場は、来場者の熱気であふれ長蛇の列。満員盛況であった。いかに、皆さんが、環境問題、特に再生可能エネルギーに関心があるのか、肌で実感した。

世田谷徒然日記
(未来のエネルギー)


ひとことでいうと、環境を研究する一介の学者にとって、これ以上望むものはない、あまりに贅沢な素晴らしい企画であった。


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(パネルの向かって左が 『第4の革命 - エネルギー・デモクラシー』のカール・A・フェヒナー監督

と右がヨアヒム・チルナー監督)


なんと、公開前の素晴らしい最新のドイツ環境映画を、しかも、たて続けに3本鑑賞させていただいた上に、嬉しいことに、その3本のそれぞれの映画監督3人が、壇上に登場し、我が国の、そして世界の未来のエネルギーについて、大いに自由闊達なパネルディスカッションを展開してくれたのであるから。


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(『アンダー・コントロール』のフォルカー・ザッテル監督と三島憲一教授)


映画の内容も大いに刺激的で、実に勉強になった。日本国民全員に観てほしいと思った。


映画の中で、電気自動車に乗る社長が登場する、ドイツの最先端再生可能エネルギー専門会社のjuwi社は、まさにこの夏訪問面談してきたばかりで、驚きつつも嬉しく思った。また、環境学会行事参加のために、デッサウに向かう途上、旧東独南部でアオトバーンを走る車窓から見かけた奇妙な山が実はウラン鉱のボタ山であったことも、今回の映画を通じて初めて知った。


この一連の映画には、小生が過去にお逢いしたことがある多くの登場人物もでてきた。バングラデシュのグラミン銀行のユヌス氏、あの本社ビルが懐かしい。当時「訪問した時にはまだなかったが、今、彼らは立派なエネルギー部門を立ち上げ、バングラデシュの貧しい家庭にもソーラーパネルを設置している。映画では、行内の講義風景も垣間見たが、教えている内容も専門性も高く、相当本格的であったのが新鮮であった。また、数年前に訪問した中国無錫のサンテックパワーの社長も登場。本社ビルが、一面巨大な全面ソーラーパネルを設置していたのには驚いた。今年2月に訪問したカリフォルニアの圧倒的に巨大な風車群の写真も、懐かしい追憶がよみがえった。もうした一連の世界の再生可能エネルギーの牽引者たちの表情はどれも頼もしく輝いていた!そこに未来を感じた。


さらに、パネルでは、実際にこれら3制作にあたった監督自身が、我々の目の前で、各自の地球環境問題、原発やエネルギーシフトに対する率直な意見交換を展開してくれたが、場内からの質疑応答も含め、こうした彼らの率直な意見交換を垣間見て、2022年までに17基の原発廃炉を潔く決定し、ただちに、再生可能エネルギーに向かて思いきったエネルギーシフトに注力しているドイツの姿勢を伺え、大いに敬服した次第である。


むろん、エネルギーシフトの対応が、ドイツがすべてよく優れており、日本は遅れているといった、よくありがちな単純比較の話ではなく、ドイツにもそれなりに抵抗勢力があり、きわどい中で、試行錯誤を繰り返し、相当苦労しつつ紆余曲折を経ながらここに至った実際の経緯と背景も伺い知れることができたのは収穫であった。


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( 『イエロー・ケーキ -クリーンなエネルギーという嘘』のヨアヒム・チルナー監督)


監督自身が3人で大いに意見交換してくれたおかげで、ドイツの環境への今後の取り組みと考え方、課題もよく理解できた。また我が国の原発への向き合い方を含めて環境政策の今後を考える面へのインプリケーションにも多くの示唆をいただけた。


特に心に響いた言葉が1つある。


それは、「高尚な専門家の細かい方策よりも、むしろ、大事な政策は、専門家任せにせず、一般国民自身の感性で決めた方が正しいことが多い。」という言葉である。


彼らはこう続ける。


「古今東西の歴史は、為政者や官僚が行う判断より、国民の判断が正しかった多くの証明も示している。日本国民も、3:11から既に半年もたった今、もはや、官僚や永田町に任せっきりにしないで、もうあまり問題の先送りをしないで、少なくとも日本のエネルギー政策の基本方針と原発廃炉計画・再生可能エネルギー比率向上の行程表だけは国民議論を踏まえて、早めに毅然と決断した方が好い。世界はその福島後の日本の判断と行動を、いまかいまかと待ち望んでいる。そこで、日本が真に世界の環境分野のトップリーダーに生まれ変われるか、決まるであろう!この時期に日本が行動しなくていつするのだ。日本はそれが出来る国だと期待している!」と異句同音に、熱くおっしゃった監督たちのお言葉である。


また、最後に、さらなるサプライズがあった。


熱きパネルディスカッションの興奮さめやらぬ中、会場を出てきた我々の眼前に登場したのは、驚くなかれ、ヒエヒエの美味しいビールであった。


ビール片手に、今日の映画界の企画をしてくださったユナイテッドピープルの関根社長にお礼を述べ、談笑。また、パネルで壇上で熱い議論を展開されたカール・A・フェヒナー監督、フォルカー・ザッテル監督、ヨアヒム・チルナー監督、そして三島憲一教授等とも個別に名刺交換し、意見をかわせたのは、まさに想定外の至福であった。Vielen Dank!


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(こんな素晴らしい企画に!乾杯!)


これを形容するのに素晴らしい!よいう表現以外は思いつかなかった!感動である!そして、粋な計らいをしてくださった主催者に感謝!


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【エネルギー映画特集+パネルディスカッション「未来のエネルギー」】

【日時】 2011/10/8(土)12:00~
【会場】 ドイツ文化会館ホール
http://www.goethe.de/ins/jp/tok/uun/anf/jaindex.htm
〒107-0052 東京都港区赤坂7-5-56 ドイツ文化会館内
【アクセス】 地下鉄青山一丁目駅A4出口から赤坂郵便局方面へ徒歩5分


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【参加費】 無料
【ゲスト】 カール・A・フェヒナー監督、フォルカー・ザッテル監督、
ヨアヒム・チルナー監督、三島憲一、赤川省吾、


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▼スケジュール
12:00~ 『アンダー・コントロール』
14:00~ 『第4の革命 - エネルギー・デモクラシー』
16:00~ 『イエロー・ケーキ - クリーンなエネルギーという嘘』
18:30~ パネルディスカッション「未来のエネルギー」


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