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以前アップした動画と内容が被りますが、この記事を呼んで改めて思いましたので共有します。






Japanese doctor gains fame in U.S. as expert on multiple-organ transplants

Columbia University professor Tomoaki Kato (Mainichi)

Tomoaki Kato gained fame in 2008 when he conducted groundbreaking surgery in which he saved the life of a 63-year-old cancer patient by removing almost all of her abdominal organs -- the stomach, liver, pancreas, spleen, colon and small intestine -- to remove tumors before putting the organs back into her body.

Such a surgery had long been considered impossible. Kato, a Columbia University professor and pioneering expert on multiple-organ transplantation and tumor resection, successfully carried out similar surgery on a 7-year-old girl in 2009, making headlines in the United States. Kato, 49, has conducted more than 1,000 transplant surgeries. Surgery involving multiple organs sometimes lasts 37 hours without a break. Recently he has been receiving a barrage of inquiries from cancer patients.

He left Japan for the United States at the age of 32. At that time, he had no experience in transplant surgery. He began his career as a surgeon at a hospital in Florida. There were no Japanese medical doctors around him and Kato almost lost his job because he could not speak English well. But he gained confidence through his precise and well-established surgical technique.

<続き>
 http://mainichi.jp/english/english/newsselect/news/20130403p2a00m0na008000c.html




海外/アメリカで働きたいと思っている方にとって英語は、とても重要なツールです。
新学期が始まり、将来海外で働く夢のために今年は、英語を頑張るぞ!と思っている学生さんたちも結構いるんじゃないですか?
そして中には、そう思いながら英語でめちゃくちゃ苦戦している方もいると思います。でも、Don't give up just yet!



そこで覚えておくべきことは、上記の記事の加藤さんのように凄い専門知識やスキルがあれば(ここまでの専門知識・スキルを築くのは、英語を取得する以上に難しいかもしれませんが)、英語力に頼らなくても海外・アメリカでのキャリアを築くことは可能だと言うことです。
むしろ、専門知識・スキルなきに英語力だけで海外でのキャリアを積むのは、非現実的です。



そんなの分かってるよ~
将来、こう言う分野で海外で活躍したいんだよ!そのために英語を勉強してるんだ!
と思っている方には、「さすが!頑張って!」以外言う事がないです。



でも、その一方、将来、海外で働きたい~
英語喋れたらきっと大丈夫だよね!
と思っている方は、是非もう一度考えて頂きたいです。



英語が出来るだけでは、海外では競争できません。
だって、アメリカに行けば、みんな普通に英語ができるんだもん。

そしていくら勉強したとは言え、ぶっちゃけ、あたなより出来るネイティブの人がほとんど。
要は、スタートラインの若干後ろからレースに挑むことになります。
日本で働くのであれば英語は、確実に武器になります。
でも、アメリカで働きたいのであれば、英語は武器にはなりません。



昨日のVLOGでグリーンカードの話をしました。
グリーンカードを維持したいのであれば、私は、来年・再来年にはアメリカに戻るしかないんです。
まだ、何も決めていませんが、大きな懸念は、「向こうに行ったら、仕事はどうしよう?」です。



バイリンガルの私でも大分悩みます。
だって、私は、特別なスキルを築いてこなかったから。入社してから6年間ツール頼りだったから。
社会人6年目にも関わらず、未だにスタートラインに立っているんです。
厳しいですけどそうなんです。



海外で働けるならなんの仕事でも良い!と言うのであれば、別ですよ。
でも、海外で「キャリア」を目指しているのであれば、スキルが非常に大事になります。
(もちろん、スキルであれば何でも言い訳ではありません。加藤さんのように特別なスキル、必要とされているスキルがなんなのか見極める必要があります。)



だからと言って、英語が重要じゃないと言ってるわけではないですよ。
言葉は、情報を発信するためのツールだけではなく、情報を受信するためのツールでもあるので、英語が出来ればインプットできる情報量も増えます。
分野によっては、そもそも専門知識・スキルを身に付けるために英語が必要不可欠かもしれません。
一方、身に付けた専門知識・スキルを更に促進するために後から必要不可欠になるものだとも言えます。
だから、本当に鶏が先か、卵が先かであって、同時に推進していくのが理想です。



でも、周りの学習者の方を見て思ったのは、まず自分の分野を決めた方が英語取得が早いと言うことです。
今回は、キャリアに特化した話ですが、プライベートにおいてもなんとなく英語を話したい~ではなくて、
なんのために話したいかを出来るだけ具体化するんです。



海外旅行に行った時に現地のバーで現地の人たちと現地のグルメについて話せるようになりたいなど、とか。
特に英語が苦手だと思っている人たちは、このイメージ作業が非常に重要だと思います。
私は、この作業をスコーピングと呼びます。
Scopeは、範囲と言う意味、なのでScopingは、範囲を決めると言う意味です。
学習範囲を決めることが大事です。



英語学習は、一つの大きなプロジェクトです。
私は、この6年間仕事でグローバル案件のプロジェクトマネージメントを担当しているのですが、
プロジェクトの成功に繋がる重要な要素の一つ(他にも沢山ありますが)は、現実的なスコーピング(対応範囲)だと思っています。



自分にあってるスコーピングができれば、目標もできますし、ベースの知識(専門用語)が付けば英語もよりスムーズに身に付きます。
全てを学ぼうとするのではなく、スコープ内のものから身に付けることにより方向性が決まります。



VLOGを見てくださっている方々は、ご存知ですが、先月出張でデラウェア州に行ってきました。
新しく開発しているシステムの対応で日本側の開発者がアメリカの本社に来ることになり、私が付き添うことになりました。
本社メンバーとの顔合わせ、チームディナーなどでは、small talkを聞き取れなかったり、伝えたいことが中々伝わらなかったりの、日本メンバーだったのですが、システムの専門的な話し合いになると、英語力が見違えるほど高まって、びっくりしました。



ネイティブの私より内容を全然理解していましたし、ヒアリングだけではなく、スピーキングも驚くほど出来ていました。知識があると自信が付くのか、慣れない英語でも堂々と発言していたんです。



何を言いたいかと言うと、英語とスキルは、鶏が先、卵が先、のように色んな側面の因果関係があるため、理想的には同時並行で身に付けることだと思います。



ただ、現実的に考え、日本人の英語への苦手意識を考慮すると、個人的には、スキルを身に付ける・活躍したい分野を決める・英語に関する趣味を具体化する等、このスコーピング作業が英語の上達への重要なステップだと思います。


<関連動画>









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