「松山千春 『春夏秋冬(オリジナル)』に思うこと~松山千春 全作品解説202~」S2821/R
◇更新履歴
V1.0:2015.02.06初稿
■ 「(オリジナル)」 編曲者:飛澤宏元
1987年10月25日リリースの24枚目のアナログ・シングル。
◇松山千春選曲ベストアルバム『季節の旅人~春・夏・秋・冬~』のDISC4(冬)の8曲目。
◆レコーディングミュージシャン(後日、追記)
01. ギター(AG):
02. ドラム:--
03. ギター(EG):--
04. ベース:--
05. キーボード:--
06. パーカッション:--
07. マンドリン:--
08. コーラス:--
◆2015.2.6 夢野旅人
「春夏秋冬」は、10枚組の「松山千春LIVE BOX 1980-1999“O・I・RA”」には収録されていないが、1988年2月にNHK-FM放送されたプログラムhttp://ameblo.jp/chiharu1997/entry-11577879124.html
で、リリース時(1987.12.2 東京)の歌声を聴くことができる。
その中で、千春はこの曲について語っている。
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今回、「春夏秋冬」という曲を出した。
これ、「しゅんかしゅうとう」って読まないでほしい。
これは「はる、なつ、あき、ふゆ」と分けてもらいたい。
そういう気持ちで作った曲だから。
例えば、ここに気持ちのハイな男が、今、春を歩いているとするじゃないか。
もうホントに、頭の中から身体全部。春だからこの子は。
で、そっちの子がな、夏を歩いているとするじゃないか。
そして俺が、冬をずっと歩いているとするじゃないか。
したら、俺はよ、寒くてな、毎日吹雪でよ、こいつ見たらよ、「なんでアイツが春なの」みたいな気持ちになるじゃないか。
そして、こっちは、夏だろ。
暖かそうにに歩いててさ。
「俺ひとりが何でこんな寒い思いをしなけりゃなんないのか」
羨ましいじゃないか。
人間の心は弱いから、うらやましいを通り越して、嫉みまで入るじゃないか。
「この野郎、いつか見てろよ」みたいな。
ところがよ、よく考えてみりゃな、こいつ、春の次は、今度、夏が来るんだ。
秋へ行って、今度絶対、冬が来るんだ。
俺は、冬だけどな、絶対、この次は、春なんだよ。
俺は絶対、春が来るんだよ。
待ってればいいんだよ。
自分は、自分なりに一生懸命やってれば、 絶対、季節はめぐってくるから。
そうやって考えれば、焦る必要はないね、
他人をうらやむ必要もないね。
自分は自分なりに歩いていけば、必ずやってくるな。
そういう気分になって、この曲を書きました。
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また、「月刊松山SAGA 3」では、
このベスト・アルバム「季節の旅人~春・夏・秋・冬~」と、この曲のタイトルを見ればわかる通り、俺は春夏秋冬という四季の移り変わりが好きなのである。 だから、どうしても曲を作る時に、四季の移ろいなどが重要なテーマとなってしまう。
そういう意味からいうと、俺の曲作りは、常に一貫したテーマ、季節というテーマが根底に流れているともいえる。
この曲は、サビからメロディが生まれ出てきた。
20曲中1曲の割合で、この曲のようにサビから生まれ落ちてくる場合がある。
俺からすると、珍しいパターンで作られた曲のひとつ。
と記されている。
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自分は、FMで収録された公演にも立ち会っていたし、その後、何度も「春夏秋冬」を聴いてきた。
その中でリリース時の「春夏秋冬」が印象に残っているものの、身動きがとれないほどの感動を覚えたことはなかった。
それが2013年春の初日、越谷。
本編ラストで歌われた「春夏秋冬」に身動きがとれなくなった。
「虹のかなた」→「青空」→「春夏秋冬」の流れが良かったせいもあるが、それだけではない。
何がどう違い何が良かったのか言い表せないが、26年前の「春夏秋冬」をも凌駕する歌声のように思えた。
その瞬間に出会うことは稀有であり、だからこそ至福の瞬間でもある。
あの「春夏秋冬」をきいたとき。
松山千春はまだまだやれると確信した瞬間でもあったのです。
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