「松山千春 『愛しているから』に思うこと~松山千春 全作品解説188~」S2804/R


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◇更新履歴

V1.0:2015.01.26 初稿


■ 「愛しているから」 編曲者:瀬尾一三(オリジナル)、夏目一朗(リメイク)。

オリジナル:1984年5月21日発売のアルバム 『愛を贈る』のLP A面5曲目(CD 5曲目/全10曲)。

リメイク:2001年3月31日発売のベストアルバム『季節の旅人~春・夏・秋・冬~』のDISC2(夏)の4曲目。

◇松山千春選曲ベストアルバム『季節の旅人~春・夏・秋・冬~』。
◇松山千春選曲ベストアルバム『松山千春の世界』 DISC-3の14曲目(全15曲)/リメイク。


◆レコーディングミュージシャン(後日追記)
○オリジナル

01. ドラム:
02. ギター(AG):
03. ギター(EG):
04. ベース:
05. キーボード:


○リテイク

01. ドラム:
02. ギター(AG):
03. ギター(EG):
04. ベース:
05. キーボード:


◆2015.1.26 夢野旅人
愛しているからこそ言葉にできず君の心が離れていく。

そんな不安と焦燥感で溢れる心。

君を愛したように、もう二度と誰かを愛せない。
男にも、そんな無垢で純粋な愛情がある。


でも、それをドラマや歌でストレートに表現されると、気恥ずかしさを覚える。


「愛しているから」をきいたとき。

まさに、そんな思いだった。

ラブバラードの正統派のアレンジが、それをさらに強調しているように感じた。

~今にも 心が 泣き出してしまうよ 

お前を 愛しすぎたね 何もかも~


間奏には千春のナレーションが入る。

気恥ずかしさは増幅され、きく耳を邪魔した。


それ以上に思ったこと。

それは、千春が、男の繊細で揺れ動く恋心を、男の言葉(歌詞)で綴ったこと。

少々、驚いた。


それに反して、千春自身はご満悦。

84年春、85年春、86年春、86年秋、88秋と、ツアーでよくとりあげた。

86年秋と88年秋に至っては、アンコールラストに歌われるようになる。


最後のサビの

~お前以外は もう誰も 愛せないから~。


~愛せないない~で演奏を止め、

「今日はどうもありがとう。 また来ます。 元気で」といった、あいさつを入れ、~からーーー~でしめる。


「大いなる愛よ夢よ」や「ひとりじめ」http://ameblo.jp/chiharu1997/entry-11769790960.html のような、壮絶な終わり方でもなく、「いつのまにか」http://ameblo.jp/chiharu1997/entry-11979884545.html
のような、美しい余韻を残す終わり方でもない。


あまり、しっくりこなかった。

そんな思いを、この曲はずっと抱いていた。


2001年。

25周年記念ベストアルバム『季節の旅人~春・夏・秋・冬~』。

「長い夜」と、「恋」、「卒業」、そしてこの曲、4曲がリメイクされた。


穴子の天ぷらの旨い店で、ポータブルプレイヤーで4曲聴いた。

一番、気に入ったのが、打ち込みでアレンジされた「愛しているから」だった。

当時、ファンたちからは、かなり不評な感想を聞いたが、自分は逆だった。


オリジナルで感じた気恥ずかしさが、打ち込みによって軽減されて、自分にとっては聴きやすかったからだ。 ましてや、正統派のアレンジはオリジナルであるんだもの。

そう思ったのです。


84年発表の「愛しているから」。

自分は、ライブで、まだ心を鷲掴みにされたことはないです。


ただ去年。

テレビ「ハロー!ミッドナイト(HELLO! MIDNIGHT)」の弾き語りを見直した。


語りとなったフレーズ

~今にも 心が 泣き出してしまうよ 

お前を 愛しすぎたね 何もかも~


を、最後のフレーズとして歌う「愛しているから」に、言いようもない感動だった。

サビを張り上げて終わるよりも、こちらのほうが印象的と思えた。


当時、リアルタイムでみていた。

しかし、何も感じなかった。

30年を経て、やっと、そのことに気付いたのかと。


このレビューも188作品まで来たけれど、

一年後、十年後には、また新たな発見、変化があるのだろうと。


そういった意味においても、

歌は、流行り廃りではなく、懐かしむものだけのものでもない。


歌が生き続ける、成長するというのは、そういうことなんだと。


だからこそ、今頃になって、

全作品を振り返り、新たな思いを綴りたいと、思ったわけです。

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