本日はIDATEN(Infectious Diseases Association for Teaching and Education in
Nippon)の勉強会に行ってきました。予約外来の患者さんを診た後、初診を手伝って、出発!case conf からの参加でした。
1例目
60代男性 発熱と頭痛を訴え、首、肩、腰に痛みが広がり、炎症反応高値、軽度貧血、肝腎の機能障害、抗生剤投与も改善せず、内科コンサルト。関節痛、副
雑音、心雑音、皮疹、リンパ節腫脹などはなく、エコーで脾腫がある程度で、各種画像で異常なし、QFT
(結核感染のマーカー)陰性、甲状腺も異常なし。IL-2 R抗体は2000(悪性リンパ腫のマーカー。ちょっと高い).ANCA(血管炎のマーカー)
は基準値をちょっと超えたくらいの陽性。抗生剤中止して取った血液培養は陰性。リウマチ性多発筋痛症
疑いで始めたプレドニゾロン15mg/dayでも解熱せず。診断は何でしょう?
2例目
60代女性 亜急性の経過で下痢、関節痛、皮疹を呈して、皮疹は徐々に拡大して潰瘍化、下痢は血便も伴うようになってきた。診断は?ちなみに皮疹はこんな感じ。
3例目
20代男性 数年前から度々40度を繰り返す発熱を認め、精査されるも原因不明で経過観察となっていた。入院の1か月前に再度発熱、皮疹も出現したが、自
然に軽快。入院の2週間前に頭痛、頚部リンパ節腫脹あり精査目的で入院。皮疹は皮膚科の診察で結節性紅斑の治りかけの診断。例によって血液検査と画像は全
く役に立たない。唯一ある異常項目が補体低値。診断は何でしょう?
帰りは今まで見てきた中で一番大きなAKB48の広告を見たのだが、つい撮り損ねて帰ってしまったので、他のモノを紹介。これは先日寿司屋に出てきたモノ。一見焼き鳥風ですが、よく考えるとそこは寿司屋さん。29の部分はマグロだったのでしたw(゚ロ゚)w.
さて解答ですが
1例目はEntero feacalis
による心雑音のない感染性心内膜炎でした。心エコーをしたところ弁に疣贅が付着していて、抗菌薬中止後1週間の血液培養でfaecalisが生えたとの
事。 2例目は潰瘍性大腸炎+壊疽性膿皮症。3例目は補体欠損症患者の播種性淋菌症でした。
お勉強。
1例目:心雑音のない感染性心内膜炎は15%との事。ANCA陽性は血管炎のみにあらず。抗生剤が長期間投与された場合は血液培養は1~2週間陽性になら
ない事がある。感染症だからと言ってgeneral conditionが悪いとは限らない。general conditon
は病原体の毒性、患者の体力によって決まる。
2例目:壊疽性膿皮症の鑑別疾患:Bechet、非定型抗酸菌症、Sweet病、血管炎、他の好中球性皮膚症、虫刺症など。基礎疾患:潰瘍性大腸炎、関節リウマチ、Crohn病、高/低γ-グロブリン血症、白血病。
3例目:この症例では結節性紅斑、周期性発熱症候群の鑑別などが話題に挙がりましたが、繰り返す感染症では補体も含めた免疫が低下した状態を考える。患者さんはsexual historyについては正直に話してくれない。