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SUN蔵が逝く1週間前、ジャスミンが二階へ行けなくなった。
仕方がないので、リビングで寝ることにした。
喜んだのはSUN蔵だった。
私に頬を寄せて一緒に寝た。
私から離れなかった。
1週間抱っこして眠った。
そしてSUN蔵は旅立った。
ジャスミン、ハート、鉄砲玉、私の生活にも、何か足りない感じを持ちながらも慣れてきた頃…
え?
なんで?なんでジャスミン二階にいるの?
その日だけじゃない。たびたび二階に上がっては元の部屋を覗いて戻ってくる。
今は一階の和室に引っ越したので、元の部屋には本と布とゴミしかない。
一階が自分の居場所だと理解している。
そこで脳みそのどこかがピコーンと鳴った。
あぁ、ジャスミンさん。SUN蔵に私との時間を譲るために二階に行かなかったのね。
SUN蔵の終わりが視えていたのね。
思えばはー君も結構協力的だった。
絆ね。
ちゃんと家族だったね。
なんか、みんな、ありがとう。