今日の房吉さんの病室は火葬場です。
なんでも昨夜看護師さんに死刑と言われたそうで、もうすぐ房吉さんは焼かれるそうです。

そりゃ大変やし、ひ孫を最後に見せにくるわ!というと、
間に合わへんのや!もう形もないやろ!と。
そんなカオスな事を言いながら、病室の片隅を見上げて、あそこにおばあさんがいて、困ってはるから、千絵!車に乗せて連れて帰ってあげ!と。
わかった、わかった!連れて帰るわなぁ。
ふん、ありがと。

千絵、白崎のイチローさん、わしが思うに、どうも死刑になったみたいやわ。

イチローさん、何年も前に亡くなったやん

アホなこと、わしは見たんや、イチローさん、多分買い出しいって、高いやら安いやら言うたし、そんな事になったんや
ほれ、あの椅子座ったら下から火がでるねん

か、カオス、まさにカオス、自分が正しいのかどうか、わからなくなって(笑)

そしたら、房吉さん、
うちのおばあはん、大事にしたってや、
助けたってや。

私思わず手を握りました。
そしたら房吉さん、
ノア、リョウヤを一人前にして、千絵はいっしょけんめー働いて、大学出さなあかんで!
ご飯食べさせて、おっきせなあかんで!

私、泣けて泣けて、、、
涙の顔を指さして、おじいちゃん、私どんな顔してる?て聞いたら、
にっこり笑って、ええ顔しとるなぁ、、、て
たまりません(T . T)

でも、次には、もうなぁ、わし、焼かれるし、ほなな!もう来んでええしな、わし、死刑て言われたしな。

房吉さん、大丈夫や(笑)そんなええ人は死刑にならん(笑)