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「リカード貿易問題の最終解決」から。

この書籍では、HOS理論について多くのページがさかれている。簡単にそのポイントを抜き出せば、
一般均衡という前提に立っている。→失業や倒産はありえないという話になる。現実的でない。
生産技術が各国同一であるという前提。→現実的でない。賃金も同一になるが、これも現実的ではない。
資本の蓄積について考慮されない。
そして実証研究上結果は芳しくなかった。

通常の科学的思考において、適切な前提を持つことは重要である。前提が成り立たない時に、その理論通りになることは期待できない。前提が現実から大きく離れている場合は、その理論には本来何の価値もない。
理論は、現実と一致するか確認されることが重要である。現実と一致するまではどのような美しい理論も価値がない。(前提が間違っているために理論は正しいのに結果がでない場合があるかもしれない。しかしそれは、理論が間違っている場合に比べて、なんらマシに考えられるべきではない。証明されていない理論に価値は認めるべきではなく、その点に関し何の違いもない)

以上のことから考えれば、HOS理論は、何の価値もないと考えるべきである。しかしながら経済学者の少なくない人間が支持している。引用しよう。
P236『(前略)実証研究により否定されたが,そのような事実にもかかわらず,HOS理論に対する支持は,根強く残っている.HOS理論の最小モデルのもつ簡明さが教育上効果的であるとの考えが中心であろうが,いちぶには自分が一度学び,学生にも教えた理論を否定することは避けたいという心理も働いていよう.実証的には支持できないにもかかわらず,HOS理論は有用であるという考えにたつリーマは,次のように言う.「理論は真か偽かではない.理論はときに有用であり、ときに有用でない」』
リーマのような考えは、まったく支持できない。こんなことをしていたら経済学はゴミ理論だらけになってしまうだろう。ゴミだと思っていたら正しい、もしくは追加修正されて正しくなる理論も可能性としてはありうる話だが、本当のゴミがゴロゴロ転がっている害に比べれば、僅かな利益にすぎないだろう。

経済学のもともと持った困難さはもちろん理解できる。例えば同じように複雑な人間というものの何かを調べるに際して、個体差の大きさも数を集めることで対応できたりもするし、個体差と言っても身長1mの人間も10mの人間もいるといったわけではない。条件を決めて似通った個体をあつめることもできる。一方、経済学が扱う国を考えてみれば、人口も面積も何十倍の差があることも普通だ。他にも、経済学は現実に実験することが困難だったり、とにかく科学的な厳密さをもとめることが難しいのは確かだろう。
しかしだからと言って、極力条件を揃えたり、客観的に分類したりする努力をおこたっていいというわけでも、前述のリーマのごとき態度を取ってもいいということにはならないだろう。そしてさらに問題なのは、そのようなダメなおこないをしている経済学者が、自分達は十分論理的であると勘違いしていることだ。
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