ついに!我が家のお庭が、大変身しちゃいましたーっ。それは母の日の前日のこと。
雨の中、約束していたお二人の壮年の方が、「さあ、はじめましょう!」と、道具持参でやってきました。カッパをお貸しするも、本当に申し訳ないような・・・。なんで、よそのご主人2人が、うちのお庭のためにかけつけてくれるのか。
それから約5時間。お二人は慣れた手つきで剪定に、主人は自治会から借りてきたリヤカーで、出てきた枝やらなにやらを、奥の空き地に運び出す係り。(このあたりは、枝や草等は、空き地に捨ててきても不法投棄にはなりませんから、ご心配なく。)どんだけ捨てたことか。とても主人だけではできない仕事でした。一番気にしていた南側の垣根は、どうやら残すってことになって、緑の部分はまったくなくなっちゃったけど、きれいに切りそろえられました。すっきりしたら、庭の空きスペースが広がったので、洗濯の干し場も、移動しました。
おーーー、切った垣根の向こうの先には、藤の花の大木があったのかあーーー。ここに住んでかなりたつけれど、厚い垣根にさえぎられて、その存在は知らないままにいたのですね。お隣との境の手付かずのマキの木の垣根も、伸びすぎていたので、ばっさり。上の方を切った枝を持ってみたら、お、重い。こんなもんが、リビングの窓の高さを超えたあたりで、ゆっさゆっさしていたのかと思うと・・・。かなり強い木なので、まるでイメージは、怪獣のしっぽのようです。
落とした枝に多少、花壇の花は折れたりもしましたが、無事、その日の作業は完了し、お昼ごはんを雨のやんだ庭のテーブルで召し上がっていただき、用意していたささやかなプレゼントをお渡しして、本当に感謝、感謝の一日が終わりました。なんたって、「切るのか嫌い」な主人ですから、たとえお金があったって、こうはならない。日ごろお世話になっているお2人が切るからこそ、なんでもはいはいと承諾することに。だから、本当に、私にとっては、「お金では買えない、すごいこと」なんです、この日をどんなにか夢見たことか・・・。でも、まさか、こんな風な形で実現するなんて、思ってもいないことでした。
私がこの家に戻ってきたのは、6年前です。無理して家を購入してから、7年たって、家族でカリフォルニアに行くことになり、3年8ヶ月で帰ってきたと思ったら、先に親子で帰国していた私の元に、主人から、「ごめん、このまま熊本に行くことになった。」と電話が入り、船便が届くのを待って、また引っ越していったのです。
それから、熊本1年、長崎2年で、ここへ戻ってきた時には、庭はジャングルと化していました。家の中には渡米前の荷物もあるのに、長崎からは10トントラックで荷物を持ち帰ったため、半年は荷物の埋もれた中で暮らしていました。(笑)我が家は小さいのです。30坪あるかないか。で、土地は50坪ほどですが、その北側にロールケーキがちょこんと置かれた状態のような家ですから、庭がひろーく余ってます。
戻ってみて、家族揃って暮らせるようになったのはよかったし、(当時、主人は熊本、上の子は東京、私と下の子は長崎で暮らしてました。)家の中は、半年たってどうにか住める状態にはなったけど、アンバランスな垣根の、ジャングルの庭を、どうしても愛することはできませんでした。それでも、剪定にいらした方のお一人が、ある日奥様と、我が家の花壇に植えるようにと、カモミールの苗をたくさん、運んでいらしてくださったのです。
遊びに行った時、いいなあと思って、「いくらかわけでもらえますか?」とお願いしたら、夕方にお二人、万全の格好で準備して来てくださって、あっという間に、庭の中央に丸い花壇を作り上げ、そこに苗を植えてくださったのです。そこからです、庭作りが始まったのは。
今日は長くなりましたが、そんなながーい我が家の歴史(おおげさだってば!)と、感謝の気持ちを忘れないためにも、記しておこうと思いました。さて、広がった庭を、今度はどんな風に変えて行こうかな。
気がつけば、私にとって、最高の「母の日」のプレゼントになりました。