千秋更紗 - バスの車窓から ~ 新人バス運転士の乗務日誌

とある小さな街、とある小さなバス会社の新人バス運転士(前職はSE)の乗務日誌。免許取得から転職活動、新人研修、乗務までを網羅するバス運転士志願者必読のブログ。新人バス運転士が綴る、笑いあり、涙あり、へぇ~と納得の無駄知識も満載のハートフルストーリー。


テーマ:
これまで私の物語にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
私のお話はこれで終わりです。

家族の病状が気になる?
まぁ、私のブログは本来バスのブログですから。
退職に至った経緯をお話しするために書きましたが、私がもうハンドルを握ることを辞めてしまった以上、書くわけにはいかないと思っています。

読者の皆様にも、バスと関係ない話を色々とお読みいただいてしまいました。
この場を借りてお詫び申し上げます。

また、これまでいただいたコメントやメッセージに対するお返事が出来ていません。
本当に申し訳ありません。
いただいたもの全てに、確実に目を通しています。
なにぶん、私はインタラクティブなコミュニケーションが苦手な人間なので、ブログを一方的に書きなぐってるだけ、ってな状態になってしまいました。
本当に申し訳ありません。
バスに対する熱い思いをお持ちの方が大変多く、本当に恐縮しました。



今回は、私も色々な意味で試されたのだと思います。

長い勤務によって身体的に。
休みもあまりなくプライベートな時間も持てずに精神的に。
生活も成り立たないようなお給料で金銭的に。
また、プロとしての自覚はあるのか。

総合病院を私が家族に代わって受診するように言われたとき、私は本当に穴をあけてでも行こうと思ってしまいました。

また、こうも思いました。
なぜ乗務するのが私でなければならないのか。

そのバス会社が人手不足に悩まされているという個別の事情を除けば、バス運転士には代わりがいくらでもいます。

もし、私が大物舞台女優かなにかであったなら、そうは思わないでしょう。

この舞台には穴は開けられない。
この役は私にしか務められない。

そんなふうに考え、気丈に振る舞い、舞台に立ち続けたのかもしれません。
が、実際には私は大物舞台女優なのではなく、代えの利く単なるバス運転士です。
その路線に乗務する事が出来る運転士であれば、乱暴に言えば誰でもよいはずです。



とはいえ、やはりこのような考え方はいけないとも思います。
生粋のバス屋、真のプロフェッショナルであったなら、やはり仕事に穴をあけても構わないという考え方はしないでしょう。

私は違ったのです。
真のプロフェッショナルではなかったのです。
そのことは、はっきりと自覚をいたしました。

私が勤めているのが大手であったなら事情は違ったのかもしれません。
大手バス会社には、待機と呼ばれる運転士がいると聞きます。
出勤はするのだけれども、車両故障や運転士の体調不良、当日になっての欠勤などに備えて予備で待機している運転士のことです。
勤務表の中に、そのような勤務をする日が組み込まれていると聞きます。

これがあったなら、私もすんなり休みがもらえていたのかもしれません。

そうは言ってもやはり、私がいたのが大手ではなくても、私が乗りまわしていたのが大型車(11メートル)ではなくても、プロフェッショナルにはそれ相応の振る舞いが求められます。

その点において私は失格だったのでしょう。



書きたいことはもっとたくさんありました。
ただ、新しく入った会社の拘束時間の長さがそれを許しませんでした。
この会社に入ってからのことは、書きたいことの1割どころか5分も書けていませんでした。

過去、私も様々なバス運転士の先輩方のブログを見ていましたが、その量的な少なさに驚いていました。
長い勤務が多い会社を経験した今となっては、それもうなづける話です。
何しろ書く時間がありませんでした。

前の会社は片番ばかりの会社でしたので、その点は大変ありがたかったのだと辞めてからわかりました。



もう私はバスのハンドルは握らないでしょう。
トラックでも無理かもしれません。
絶対的な運転士の頭数が揃っていないと仕事が回らないということは、休みや勤務時間についての融通が利きづらいということでもあります。
それを考えると、運転職自体が私にはもしかしたらもう無理なのかもしれません。

かといって、ホワイトカラーには戻りたくない、戻れないし……。

などと悶々と考える日々を送っております。

今の私は無職です。
また一から出直しですね。




千秋更紗が何者であったのか。
千秋更紗がいたバス会社はどこであったのか。

それらを表に出すつもりはまったくありません。

考えてみればインターネット上での皆様とのお付き合いです。
これから街ですれ違ったとしても、お互いがそうであると認識する機会もないというのは寂しい気もいたします。

私があの大手バス会社の高速バスに乗務できたなら、

●月●日 ●●駅発 ●●行き ●●バスに乗務致します!

とか宣伝して皆様にご乗車いただくつもりだったりしたのですが…。
いまさら言っても仕方ありませんね。



本日をもって、新たな記事の投稿は終了とさせていただきます。
今後は、アメンバー限定記事を編集した上で全員への公開に切り替えることを検討しております。
何しろたくさんの方々からアメンバー申請をいただいてしまい、大変恐縮いたしました。
単に他の方が出てくる記事を限定記事にしていただけなのですが……。
何かバス会社受験の虎の巻でも公開されていると思われてしまったのでしょうか……。



このブログの執筆中、バス運転士になるにあたり私のブログが参考になったというお話や、私のブログがきっかけでバス運転士になったというメッセージをいただいたことがありました。
著者といたしましてはこれにまさる喜びはありません。



今、バス運転士への転職や、大型二種免許の取得を考えている方に贈る言葉があります。



“自分に都合の悪い意見には、耳を貸すな”



これは、私がSEを辞め次のことを考えている頃、とある友人から言われた言葉です。



皆様が、大型二種免許の取得や、バス運転士への転職を相談すれば、こんなふうに返事をする方が周りにはいるかもしれません。

“運転職は大変だ。”
“朝も早く夜も遅い。”
“お給料が安い。”
“事故を起こしたら大変だ。”



それらの意見は、確かにどれも的を射ています。



しかしながら、大変なことがあるのはどの仕事も一緒です。
私に言わせれば、国家公務員になることだって、

“職場にセクハラまがいのことをしてくるような上司がいたら大変だ。”
“人間関係を良好に保つのは大変だ。”

ってことになります。

私は大型二自動二輪の免許も持っています。
二輪免許の取得にあたり、家族にはこう言われました。

“バイクは身体を守るものがないから、事故を起こしたら大変だ。”

これもその通りです。
これだって、私に言わせれば、

“風を切って走るあの爽快感は最高だ。”

ってことになります。

バス運転士だって、

”小さなお客様から手を振ってもらえるのは大変にうれしいこと”

です。



要するに

“やりたきゃ、やっちまいな(´0ノ`*)”

ってことです。


もし、バス運転士が大変で、続かなかったら?
お給料が安かったら?
事故を起こしてしまったら?
もう続けられないと感じてしまったら?


辞めて次を探せばいいじゃないですか。
それだけのことでしょう。



何かがあっても、その責任を自分で引き受ければよいではありませんか。



家族が反対しているからできない?



家族が反対していようとも、最終的にやるかやらないかを決め、行動するのは自分自身です。



私はかつて、ビジネスの勉強をしていました。
とある会社の有名な経営者が次のようなことを言っています。


“自分の運命を自分でコントロールせよ。
 さもなくば、他の誰かにコントロールされるだろう。”



何をもたもたしているのです?
今すぐに、教習所に電話をかけて入所の手続きをしてしまいなさい。
バス会社の採用担当者に連絡をして、受験のエントリーをしてしまいなさい。

バスに限らず運転の仕事は素晴らしいものです。
今、あなたのまわりにある全てのものは、陸送という手段を通じて倉庫や店舗に運ばれたはずです。
パソコンも、ケータイも、机も、冷蔵庫も、洗濯用洗剤も。

あなた自身も、バスやタクシーなどの陸送手段を使って移動したことがあるはずです。
陸送なくして現代の社会は成り立ちません。

そんな素晴らしい仕事があなたを待っているのです。



な~んて、上から目線で語っちゃいましたけど、やらないで後悔するより、やってみた方がいいでしょう?



私はこれからも皆様のご健勝と交通安全をお祈りしています。
大型二種免許取得を志す皆様を、バス運転士を志す皆様を陰ながら応援しています。

名残惜しいのですがこのへんで。



当ブログ、“バスの車窓から”にご乗車いただきありがとうございました。
よいお年をお迎え下さい。



じゃあね、みんな。
バイバイキーン。

千秋更紗 - バスの車窓から ~ 新人バス運転士の乗務日誌
千秋更紗 - バスの車窓から ~ 新人バス運転士の乗務日誌

2012.12.31
千秋更紗



おことわり

今回、病気について若干記述している部分があります。
私は医療の専門家ではないため、その病気についてお問い合わせなどをいただいても的確にお応えいたしかねますので、専門医にご相談下さい。
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