下北沢カレーフェス最終日の日曜日。

この日は、三茶でも年に一度の大道芸祭りやっていて、下北沢まで続く茶沢通りはにぎやかだった。

下北沢は平日のときよりも、人でにぎわい、街中でカレーマップを手にした若い子たちが店を探して歩いていた。「ここよくない?バターチキンあるよ~ドキドキ」みたいな感じ。

私はマップでチェックした店に行ったが、どちらも行列ができていた。店の人に聞くと、1時間以上は待つとのこと。とてもそこまでは待てないので、あきらめてその場を去った。

(こちらは犬拳堂の前)

渋谷でガッツ飯でも食べようかな~と自転車で走っていたら、この店にぶち当たった。
OH MY GOD!!

「ゴッホ」カリーライス&ピラフの店って書いてある。


遺跡のような看板だ。「印度風カリーライス」って文字がかろうじて読み取れる。


なかは、古かった。マスターがひとりでやっていた。
ゴッホだらけ。どれだけ、ゴッホが好きなんだ!


メニュー。たくさんの種類がある。


気難しそうなマスターは、丁寧にカレーを作っていた。
ゆっくりゆっくり。
換気扇とか油がこびりついている。お世辞にも清潔な店内とはいえなかった。

茄子とピーマンのカレーで辛さはポチカラで。
ゴハンの上からカレーをボチャッとかける。
ここまで粗い盛りつけのカレーは、近年あまり見たことがない。大阪のカルトカレー「バンブルビー」ですら、お花が飾ってあるのに!

しかし予想に反して、さらっさら。スパイスの豊かな香り、キレの良い辛さ。非常によく研究された味で、具を除いては雑味がない。これは驚いた。味はこれだけらしい。あとはメニューの具が変わるだけだ。潔いな。ゴッホのマスターは、スパイスの合わせ方、煎じ方を相当研究してこのサラサラカレーにたどり着いたと思う。独特なスパイスの合わせ方だった。さらにはサイフォンで煎れるコーヒーもすごいらしい。
キレのあるカレーと渋めのコーヒーは、この世でもっとも美しいマリアージュ。
店主はゴッホ好きなようだが、ひょっとしたら過去に音楽をやっていた人かも知れない。

知る限り「般若」(閉店)や「とんがらし」と共に、世田谷界隈で5本の指に入るカレーだった。

この店は、駅から立地が悪いにも関わらず、地元では昔からカルト的な人気を集めている。
ただ、店が汚いとの噂を聞いていたので、なかなか足を運ぶ気にならなかった。たぶん、この独特なアングラ的雰囲気も、人気のひとつかも知れない。
下北沢カレーフェスのマップにはないけれど、イチオシだ。
特に、「下北沢ミスカレーグランプリ」優勝者には、ここのカウンターで店主と向き合ってカレーを食べていただきたい。




(*ここからは、内輪だけの音楽の話)
最近、EDMのスーパーDJ、スティーブ青木(Steve Aoki)にハマっている。
クラブ音楽を聞く人ならピンと来るかも知れないが、このひと久々に見る天然のクレージー。
ライブでは、空中ダイブで首を負ったり、ケーキ投げしたりと、体貼ったDJをやっているのだ。日本でもアメリカでもクラバーの間では大人気。音楽も、激ノリアゲアゲだ。ここまで壊れていると、気持ちいい。さらにご本人、実は「名家の出」というのもすさまじく面白い。この怪しげでサブカル風貌はどうみても、アメリカじゃなくて高円寺を歩いていそう。天然ですよ。
先日のタワレコ渋谷のインストアライブに行きたかったな。

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