学校で何を教えるか?
テーマ:子ども・教育もう先日の話ですが、全国初の民間校長となった藤原校長が行っている「よのなか科」と名づけられた総合学習を見学しにある中学校に行ってきました。
自ら「よのなか科」という授業を行い、他にも様々な学校改革に取り組み、当中学校の人気を一気にあげた他、新聞に載ったり著書も多い有名人です。詳細はこちら 。本当にやり手という感じ。実際にお会いした感じでは、私の中での「リク○ート」オーラをもろ感じました・・・。
さて、その日の授業は「お金持ちになる方法」。貯蓄と投資について考えました。
少なくとも自分が中学の時には、投資について教わった記憶はない。でも、とても必要なことだと思った。
50分という短い時間の中で大変凝縮されていたので、とても詳しい生徒に驚きつつも、本当に全員が投資の意味をわかったかな?と疑問に思ったり、個人的にはちょっと表面的及び一面的すぎないかな、と思ったりもしたものの、たとえ表面的にでも考えるきっかけを与えられる意義は大きいと思った。
また単に投資について考えるだけでなく、お金で手に入らないものについて考えて、「自分への投資」を考えたりもした点には、「う~ん、うまくまとめたねぇ」という感じ。
さらに、いろいろな職業の時給を換算し、なぜ起業家が年収10億円稼ぐことができるのか考えたり、また、フリーターではやっていけない、というメッセージをしっかりと伝えていた。中学生にとって時給800円は「お~すごいじゃん!ゲーム買える!」って思ってしまう視点から、他の職業の時給と比べることで、「実はよくないらしい」という視点に変えることに成功していた。後で生徒の感想を聞いたら、素直に生徒はその事実に驚きメッセージを受け入れてたから、すごい。ちなみに、来年からの自分の時給、授業中に密かに換算。初任給で残業時間を合わせると、まぁ時給400~500円といったところ・・・。ひどすぎる・・・。
そして、最後に校長は、「じゃあ、ビル・ゲイツは本当に地元地域の自営業者よりも幸せか?」という問いかけをして、それは生徒に任せて終了。
実際に授業を受けた感想としては、まず第一にすごく授業が練られている。内容然り、時間配分然り、授業スピード然り。ペースとしては塾っぽい。公民で「投資とは何か?」と教わるよりも断然惹き付けられる。私が思うに、生徒は恐らく100%は授業を理解していないし、内容をすぐ忘れる可能性も否めない。けれども、少しでも記憶の隅にひっかかったり、個人の興味によってはすごく興味を持てることは間違いないと思う。
名前そのものだが、単に知識として一方通行的に教わるのではなく、世の中と知識がどうつながっているのか確認できる場であり、世の中について考える時間であった。(投資以外にも毎週いろんなおもしろいテーマがあるのです。)で、おそらくそれは、社会の一部である学校が社会に出る子どもたちに何を教えるべきなのか?という点において、最も重要なことの一つであると思った。学校は社会から隔離された特別空間であるべきではないはず。今回見た授業について、注文をつけようと思えばつけることはできるのだけど、こういう授業を生み出したことについて、純粋に私は彼のことをすごいなぁと思うし、この授業のようなものが全国の学校に広まればいいのになぁと思う。
もう一つ興味深かったのが、この「よのなか科」、地域の人を含め、誰でも参加できるということ。見学ではなく、参加。何十回も来ている人、北陸からわざわざ授業を受けに来た人などいるから驚きです。内容だけでなく、学校が外の社会とつながっていく機会、大人と学校がつながる機会、生涯学習の機会となるわけです。
校長が言っていたことで心に残っていることの一つが「パターン認識を外す」ということ。虹の色は何色か?という例を元に、まぁ7色と答えるのが普通かと思うけど、じゃあ7色全部言ってみてと言われれば、全部言えない。ところが、虹の色は万国共通で7色ではない。5色と教わるところもあれば6色と教わるところもある。こんな単純なところから、いかに私たちがパターン化されているかということに気付かされました。ほんと世の中に絶対的なものは基本ないと思うし、それを認識することが新しい可能性を生み出す第一歩であると思う。
実は頭の中がタイの事後処理でいっぱいいっぱいな時に行ったので、自分の頭の働きが100%じゃなかった気がするのが悔やまれないでもないけど、それでも刺激的な時間でした。





