ここしばらくは、見逃した映画じゃなくて
見直した映画の紹介をしようと思ってます
わたしにとっては、とっても大切な映画ばかり
そのなかでも❝とっておき❞の1本です
ミニ水仙・・・水仙にもいろんな種類があるんですね
初めて見たのは13歳の時、テレビの日曜洋画劇場でした
これで魅了されたんです
その後
大学時代に、東京の名画座で2回見ました
驚いたことに、その2回とも
上映終了後に拍手が起こったんです
1966年製作のフランス・イタリア合作「まぼろしの市街戦」
監督は、フィリップ・ド・ブロカ
撮影は、ピエール・ロム
音楽は、ジョルジュ・ドルリュー
出演は、アラン・ベイツ、ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド、ピエール・ブラッスール、ジャン・クロード・ブリアリ、
ミシュリーヌ・プレール、アドルフォ・チェリ、ミシェル・セロー・・・
マニアックなオールスターキャスト
第1次世界大戦末期のフランス北部のとある町
撤退しつつあるドイツ軍が仕掛けた爆弾を探しに、スコットランド軍の伝書鳩係が単身乗り込みますが
町の住人はすでに逃げていて
そこには精神病院から脱走した患者たちが、思い思いの人物に扮して、のどかに過ごしており
伝書鳩係はひょんなことから、彼らに「ハートのキング」(原題)として崇められちゃいます
ほのぼのとしたコメディタッチですが、その奥には強烈な戦争批判が込められています
公開当時、フランスでは不発で話題にも上りませんでした
日本でもそんなに話題にならなかったようです
しかし、のちに公開されたアメリカとイギリスで評判になり
コアなファンをたくさん得ることになります
日本では1974年の日曜洋画劇場での放送により、たくさんのファンを得ることになりました
わたしもそんなひとり
中学生ながら「こんなにいい映画があるんだぁ」って感動したものです
この2月に101歳で亡くなられた、ミシュリーヌ・プレールも出演しています
映画の中での大変身には驚かされました
精神病院から脱走したばかりの姿
これが
娼館のマダムに大変身です(当時44歳)
彼女が化粧するシーンはとても印象に残ります
この映画を最初に見たとき
音楽がジョルジュ・ドルリューとは気づきませんでした
3~4年後に中古レコードを手に入れて
聞き始めた途端、この映画の「雰囲気」が完璧によみがえってきたんです
映画の空気感が見事に表現されていたのでした
とてつもなく強烈な反戦メッセージが秘められているのに
なぜかほのぼのとした気持ちで見ることができる映画ですね
どこかで見る機会があったらぜひ・・・
「いちばん美しいのは窓から眺める旅だ」
というわけで、本日のおやつ写真です
オトナオレオ(The Bakery)
桐生市のパン屋さん、ザ・ベーカリーの秘密兵器(笑)
オトナオレオ・・・大人のためのオレオ
甘さを控えめにして、チョコクッキーのほろ苦さを楽しめる
まさに大人のためのオレオ
食べるときに気を付けないと、バタークリームがはみ出ちゃいますぞ(笑)