しあわせの隠れ場所 [DVD]
サンドラ・ブロックがアカデミー賞主演女優賞を獲得した映画『しあわせの隠れ場所』

サンドラ姐さんが肝っ玉母さんに扮し、見事な演技を見せてくれています。

しかし、この映画でサンドラ・ブロックがアカデミー主演女優賞を、『プレシャス』モニークがアカデミー助演女優賞を、同じ年に獲得したことに、なんだかとても深い意味を感じてしまいますね。

モニークが演じたキャラクターが子どもを虐待する母の代表なら、サンドラが演じたキャラクターは子どもを救う母の代表なのでしょうか。

<STORY>
リー・アン・テューイは、裕福な家庭の主婦。夫と高校生の娘、小学生の息子の4人で、何不自由ない生活を送っていた。ある日、大柄な黒人少年・マイクがひとりで夜道を歩いているのを見かけ、リー・アンは彼を家に連れ帰る。やがて彼を引き取ったリー・アンは、彼のスポーツの才能と強い保護本能を知り、彼にアメリカン・フットボールを勧めた。やがてマイクはその才能を発揮し、様々な大学からスカウトが来る名選手に成長していく。


<Cheeseの解説>
アメリカン・フットボールの選手、マイケル・オアーの身に起こった実話を映画化したこの物語。

社会的に成功した裕福な家庭の主婦が、黒人少年を引き取って一緒に生活し始めます。
テネシーという、まだ差別意識の残る土地で、ひとり正しいことを貫くのは大変なこと。
でも、リー・アンはそんな偏見の目にも負けることなく、自らが正しいと思う道を貫くのです。

そして、その正しいと思う道を貫こうとするのは、リー・アンだけではなく、彼女の夫や子どもたちも。
同じ高校に通う娘のコリンズや、天真爛漫な息子S・Jが明るくマイクと接することにより、マイクは“自分がここにいていいんだ”と自信を持てたことでしょう。

リー・アンの子どもたちの明るさや、人に対して礼儀正しく振舞う態度は、まさしく素晴らしい教育を受けた子どもたちだからこそ持ち得るもの。
経済的に余裕があるからこそできることなのかもしれませんが、そういう素晴らしい教育を子どもたちに与えられる両親は、やはり素晴らしいと思います。


この映画『しあわせの隠れ場所』を観ながら、Cheeseがずっと考えていたのは、映画『プレシャス』との共通性。
『しあわせの隠れ場所』のマイクと、『プレシャス』の主人公・プレシャスは、驚くほどよく似ています。

ふたりとも黒人で体が大きく、親から虐待や育児放棄をされ、まともな教育を受けていないので、字すらもよく読めない。
そんな子どもが、自分を認め、導き、文字や知識を教えてくれる大人と出会って、人生の舵を良い方向へ切っていくのです。

浅学にして、アメリカの深い事情を知るわけではありませんが、アメリカでは今もこういった児童虐待が多いのでしょうか。
虐待を受け、学校にも行けず(行っても意味もわからず)文盲のまま生きている子どもの映画が、この同じ時期に2作品も作られているということに、驚きを禁じ得ません。

プレシャスの母を演じたモニークの演技は素晴らしいものでしたが、モニークのような母親は、もしかすると多くいるのかもしれません。
対して、サンドラ・ブロックのような母親は、そういるものではないでしょう。。。


『しあわせの隠れ場所』(128分/アメリカ/2009年)
原題:The Blind Side
公開:2010年2月27日
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場:新宿ピカデリーほか全国にて
監督・脚本:ジョン・リー・ハンコック
出演:サンドラ・ブロック/ティム・マッグロウ/クィントン・アーロン/キャシー・ベイツ/リリー・コリンズ
公式HP:http://wwws.warnerbros.co.jp/theblindside/


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