小さな花と大きな木☆パリ帰りグルメ猫とピアノ日記 in 宮崎

パリでの音楽留学を終えpopさんと黒猫と共に、popさんの故郷宮崎へ。大都会パリから宮崎の片田舎に来て戸惑う事もしばしばですが大自然の中、新しい出会いや発見もいっぱい☆ヴェルサイユ出身の貴族気質(!?)でグルメな猫ノアゴンとお転婆バージュと共にのんびり優雅な毎日を綴って行きます。


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月末の恒例、お薦めクラシックです。
相変わらず日本列島、鬱陶しいお天気が続いていますが、今月のお薦め音楽は爽やかな鳥達の声を曲にしたもの♪



先月のお薦めはバッハと同時代の、フランスバロックの巨匠ラモーでしたが、今月もフランスの作曲家。でも時代はグッと現代に近付いて。。。と言うより、つい最近まで生きていた作曲家です。今年生誕100年を迎えるオリヴィエ・メシアン。メシアンにお世話になった日本人の音楽学生も多く、メシアンの奥さんでピアニストのイヴォンヌ・ロリオもやはり沢山の日本人生徒が居ます。




この鳥のカタログは、全部で13曲から成る曲集で、1曲ずつ独立して演奏される事が殆んどです。この曲集を書く為に、メシアンは綿密な鳥の声の研究や録音、鳥の調査観察を行いました。
幾日も幾晩も森の中に楽譜とペンを持ち込み書き上げた作品集。それは聴いている者までが、まるで森で様々な鳥のさえずりを聞き、風のざわめき、夜の闇の静寂の中に居るかのような気持ちにさせられる描写力です。
普段、聞き慣れた感情移入型の音楽とは一味も二味も違います。
メシアンの見聞きした自然と鳥が、音楽によって目の前に蘇る、そんな感覚です。




パリに居る頃からこの独特な魅力の鳥のカタログは、大好きで弾いたり聴いたりしていましたが、宮崎に来て本当にこの鳥のカタログの世界を体感し、改めてメシアンのその素晴らしい表現力に舌を巻きました!




数年前の初夏、ちょうど今頃の季節の晴れた日の早朝、近所の山へ登ってみると、なんと山の中からメシアンの鳥のカタログの一節が聞こえて来たのです!朝靄をくすぐるような小鳥のちょっぴり滑稽な鳴き声はメシアンが書いたモリヒバリの声とそっくり同じ、時として静寂を切り裂くようなキジか何かの大きな鳥の声はメシアンが書いた闇夜のフクロウの不気味な叫びと似ています。




よく聞いてみると鳥のさえずりと一口に言っても、本当に様々で、聞き慣れた雀や鳩、カケスやヒヨドリ、メジロや鶯の他にも、可愛らしいのやけたたましいの、面白いのがいっぱい! インドネシアには“よしださ~ん”と鳴く鳥が居るそうですが(笑)、うちの近所には“ちょっと来~い、ちょっと来~い!”と鳴く鳥が居て、そこからこの辺りの人はその鳥の事を、ちょっと来いと呼びます。森や山の中で、鳥達の会話に耳を傾けていると、こんなにも素敵な音楽会が自然界では毎日毎日繰り広げられている事に感動します。




都会でも自然と鳥達と戯れたくなったら、この曲集を聞いてみませんか?

◆ 鳥のカタログ(Catalogue d'oiseaux)

ピアノ: アナトール・ウゴルスキー

ドイツグラモフォン(ポリドール株式会社)

全13曲の解説書付き。1曲1曲にカラーの鳥の絵と、その鳥と生息する地域の自然の様子等が詳しく書かれていて、予め聴く前に読むと世界に入り易いです。
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