お詫び目取真俊さんのお名前を、目取と打ち間違えておりました。∑(-x-;)
失礼しました。
土下座あせる



目取真俊 『群蝶の木』(グンチョウノキ)を読んで




目取真 俊(メトルマ シュン)の短編小説「帰郷」、「剥離」、「署名」、「群蝶の木」が収められた本『群蝶の木』を読んだ。
図書館貸し出し締め切りに煽られ、老眼を酷使して、本日一気に読了。(@Д@;あせるDASH!


彼の作品を読むのはこれが初めて。
なので、まだよく飲み込めないが、
とりあえず自分のための読書ノート。テキトーテキトーパステルレインボー



彼の作品はどれも社会問題が土台になっている(と思う)。
そして、ひょんなことからずるずると巻き込まれていく恐ろしさや、
周囲の人間への不信、
誤解されることの恐怖、
理不尽な非難の暴力性、
致し方ない卑怯、
ぬぐいきれない後ろめたさ、
どうにもこうにもやりきれないそうしたものどもに、
スポットライトを当てている(感じ)。


猜疑心、憎悪、嫌悪感、疎外感、差別意識……etc.
そうした負の心は、伝染病のようにあっという間に蔓延、浸潤し、
人の心を冒していくもんだなぁ……と、改めて恐ろしくなった。ガーン
(「帰郷」はその点、ちと異質だが。)




「署名」は、
野良猫駆除を訴えるアパートの新住人の署名活動に主人公が巻き込まれ、
アパート中からあらぬ疑いを掛けられていき、
焦燥と、憤懣、混乱を感じつつも、
彼自身の中に眠っていた(?)恐ろしい感情が彼を突き動かし始めることを予感させる怖いエンディングになっている。叫び


この小説の中に、驚きの一節があった。えっ

ある日、アパートの中庭の木に、
死んだ野良猫が吊るされていた。
この残虐なやり方に主人公は怒りを感じ、犯人に違いない“署名活動男”に文句を言いに行くが、
彼はしれっと言い放つ。
供養の方法として、「沖縄では昔から、ネコが死んだら、ああやって木に吊るすんですよ」と。


丁度昨日、ブログのコメントで、
「猫は地面に埋めると恨むので、木に吊るす習慣があった」という話を教えて頂いたところだったので、
これまた、キタ━━━(゚∀゚)━━━!!! であった。



“猫吊るし”(猫供養?)については、
その方がいつか記事にまとめられるのを期待して待ちたい。( ´艸`)ラブラブ




目取真俊の小説を読んでいると、

現代の我々が
隣に住んでいる人や、かつての同級生や、同じ職場の人など、物理的に身近な人々に、
いかに無関心、無接触で生きられてしまうか……、爆弾

そして、
その当たらず障らずの無関係無関心の均衡が一旦崩れるや、
坂道を転がるように誤解が誤解を生み、
先入観がさらなる憶測、誹謗中傷を生み、
その嫌悪、軽蔑の視線が
なんとか誤解を修正しようとしている側を被害妄想に陥れ、
現実認識力に支障をきたさせ、
いかに自ら足場を失わせることか……。爆弾

読んでいて、そら恐ろしくなった。(((( ;°Д°))))




一見問題なく、当たり障りなく暮らして見える生活空間に、
どれほど密な他者との人間関係が結ばれているだろうか。はてなマーク
密でないから、当たり障りなく、衝突も起こらない。

しかし、
おそらく、その表面波立たない穏やかな水面の下では
親子の孤独死という奇妙な死が多発している今日この頃であるよね。ドクロ





目取真俊――もう少し読んでみようかな。

ってことで、
本日、図書館に一旦返しに行ったものの、
もう1回借りてきちゃった。f^_^;



またしばらく老眼との格闘だわ。(´_`。)

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