2011年京都2婆旅行 13 金戒光明寺(コンカイコウミョウジ) 山越えてすこーん!




金戒光明寺(愛称:くろ谷さん)では、
秋の特別拝観ということで、ドキドキ
方丈内部や方丈庭園(紫雲の庭)も拝見できた。
――ケチケチしないで普段から拝観させてくれればいいのに……。むっ(身勝手な呟きべーっだ!


まずは
御影堂(大殿)

夫婦世界旅行-妻編-金戒光明寺御影堂

随分ご立派な建物で
これが本堂なんだろうと思うのだけど、
「本堂」と言わず、「御影堂(大殿)」と言う……。


どう違うの?はてなマーク 
ここは「本堂」がないの?はてなマーク 


……混乱の素である。




後日調べたら、本
本来ご本尊が祭られているのが「本堂」(「金堂」などとも呼ばれる)だが、
“開祖さま”などが祭られている「本堂」は「御影堂」と呼ばれることがあるようだ。∑ヾ( ̄0 ̄;ノ


ちなみに、
知恩院の本堂は法然親鸞が祭られているので「御影堂」。
唐招提寺は鑑真が祭られているので「御影堂」。
で、金戒光明寺も法然親鸞が祭られているので、「御影堂」なんだそうだ。(=◇=;)

*訂正とお詫び:

「知恩院」「金戒光明寺」に祀られているのは、「親鸞」ではなく、「法然上人」ですね。
加用 雅愛さまよりご指摘頂きました。
訂正してお詫び申し上げます。(2015年3月16日)失礼致しましたwwm(_ _ )m




説明のところに、「御影堂(本堂)」とでもしておいてくれればいいのになぁ。(身勝手な呟きべーっだ!

参照:「kotobank




さて、
金戒光明寺の御影堂にはありがたいもの(見ごたえのあるもの)が盛りだくさんであった。ヾ(@^(∞)^@)ノ


入ってすぐのところに一幅の絵?
山越阿弥陀図」(ヤマゴエアミダズ)なるものがあって、
その絵の前に
5色の糸(?)で飾られた小さな杵のようなものと、
平たく置かれた木魚っぽい鐘が置いてあり、

青(緑)は帰依、黄は智慧、赤は慈悲、白は清浄、黒(紫)は救済
を意味していると説明が付されていた。Σ(・ω・ノ)ノ!


なるほど、ただ色のコントラストがきれいだからって分けじゃなかったのね。

ネパールではしばしばこんな色合いの旗がずらりと掛けられているのを目にした。

夫婦世界旅行-妻編-ネパールの五色旗
(ネットより拝借)

日本でもしばしば目にする。
奈良の吉野の金剛峯寺(コンゴウブジ)でも見た。

夫婦世界旅行-妻編-金剛峯寺の五色旗
(ネットより拝借)


よく見ると、青と緑がダブっているし、「黒(紫)」が見当たらないが、宝石ブルー宝石緑
もしかしたら、「緑」=「青」で、「青」く見えるのが「紫=黒」なのかも?宝石ブルー宝石紫
5色という組み合わせは一致しているから、多分そーなんじゃないかなぁ。ひらめき電球


とにかく、この色が気になっていたのだが、
その色の意味合いがはっきりわかって、メモメモ
気分爽快!!キラキラ
すっきり目覚められた朝のようだわ。(-^□^-)


山越阿弥陀図(国宝)がいかなるものかはわからないが、
確かに山越しに阿弥陀様が顔を覗かせている。
阿弥陀様なんだから、極楽浄土へお迎えに来てくれたというところだろう。ラブラブ

夫婦世界旅行-妻編-金戒光明寺の山越阿弥陀図
(ネットより拝借)

そして、
五色の糸で結ばれた撞木で
鐘を叩いて
阿弥陀様とのご縁をお結びください
」とな。∑ヾ( ̄0 ̄;ノ


「帰依、智慧、慈悲、清浄、救済」……それらが1つに結びついて
阿弥陀様とご縁が出来る?ヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ


阿弥陀様とご縁が出来るということは
もし死んでも極楽浄土へ行けるから安心でっせ♪ ということか。ラブラブ
あるいは、もうそろそろアッチへ行きなはれ……ということか。ガーン


……よく飲み込めないけれど、あせる
勧められるからにはやってみよう♪グー


この時、私はなにやら心地よく、
ウキウキさえしていた。音譜
だもんだから、つい、

“ご縁がありますよ~に♪”とラブラブ

その杵のような「撞木」で、
そこに土鍋のように置かれていた平たい鐘を
あ、ヨイショッ♪♪♪楽し~~~♪ と、
ひと叩き、元気に撞木を振り下ろした。痛い! ポカ!


その心の弾みが
私の手首に
思わぬスナップを利かせたようだ。



スッコーーーーーンッ!Σ(~∀~||;)


広い堂内に響き渡るその音!Σ(=°ω°=;ノ)ノ
高い天井の隅隅まで一瞬にして届いたと思われるその軽やかな突き抜けるような爆音。アップ


その音の大きさに、
叩いた私がびっくり!ヽ((◎д◎ ))ゝ
正座したまま飛び上がってしまったような気がするほどジャンプ
驚いた。


なにもそんなドデカイ音を立てなくとも……あせる
あんた、どっからそんな大音量出せたの?
と、鐘に苦情したいほどであった。(((゜д゜;)))


朝の静寂な寺の空気の中、
こんな大きな音立てちゃって、どうしましょあせる
と、焦って周りを見やると、
姉は少し離れたところでびっくりして苦笑い。


そして、私のすぐそばにいつの間にか男性が一人立っていて、
(多分鐘を叩く順番待ちをしていたのだろう。)
「わはははは、わはははは、はははははははははははは」
うろたえて座っている私を見下ろして笑っている。Σ(~∀~||;)


「うるさいオバハンじゃ! はよ、そこ、退け!」っと怒っているようには見えず、
ほっとして、
「なはっ。大きな音が出ちゃった」とかなんとか、うろたえながらもモニャモニャ言い訳をして、私も苦笑いを返したのだが、f^_^;
おじさんはさらに
「わはははははは。はははははは。わはははははははははははははははははははは」と、私目がけて笑い続ける。(=◇=;)


おっさん、笑いすぎや!(プチ怒)パンチ!


ごっつぅ恥ずかしいのと、少し腹立たしいのと、
笑ってくれてほっとしたのと、
なにやらいたたまれなくなってその場を逃げるように去ったのであった。
(ってか、いつまでも居座っていないで、とっととどけよという話である。)




小さな鐘でも、叩くときは気をつけろ!注意

なのであった。(→o←)ゞ





スコーーン! と激音鳴り響かせた私と阿弥陀様との縁は、果たしてどうなったのか……。
山越しにこちらを見ている阿弥陀さんも呆れて、そのまま帰っていってしまった気がするわ。(-"-;A






後日調べたところによると、本
「山越阿弥陀図」は「来迎図の一形式」で、
浄土から迎えに来る阿弥陀三尊が山越に現れるさまを描いたもの」らしい。


参照:「kotobank





他の「山越阿弥陀図」をちょっと比べてみよう。

夫婦世界旅行-妻編-京都禅林寺の山越阿弥陀図

京都禅林寺の山越阿弥陀図


夫婦世界旅行-妻編-京都博物館の山越阿弥陀図

京都博物館所蔵の山越阿弥陀図

その他、ネットで見つけた山越阿弥陀図

夫婦世界旅行-妻編-その他1

夫婦世界旅行-妻編-その他2



どれも、山の向こうから阿弥陀さんが覗いている。目
だいじょ~v! って感じで。(^_^)v



しかし、山越にこちらを見ているだけなので、
山を越えてきてくれるわけではなさそうだ。(・_・;)

「山越阿弥陀図」は「ヤマゴエアミダズ」と読まれているようだが、
ヤマゴシアミダズ」と呼ぶべきではないのかしら。(身勝手な呟き。べーっだ!