2006-02-07 23:09:11

風の歌と冬の散歩道

テーマ:散歩

この日、僕は石神井公園の森に行った。

何でかって言われてもわからない。

ただ、不意にある感情に襲われた。

時々襲われるんだ、この感情には。

こいつに襲われた時によく行くのが森だったりする。

気付けば行くようになっていた。

やるせなさだったり、寂しさだったり、

そんな感情のせいでバランスをとれなくなった自分をチューニングするかのように、

僕は森に行く。

ふと行きたくなった。

だから行った、それだけだ。

図書館で前々から読みたかった村上春樹の「風の歌を聴け」を借りた。

そして電車に乗った。

 

電車に揺られて石神井公園の駅に到着。

そこから更に公園に向かって、いつもの道をいつものように歩く。

吐く息は白く舞う。

 

前日に降った雪は朝には既に止んでいたけど、

公園内の人は心なしか少なかった。

寒くて出たくないのだろうか?

地面の雪はまばらにしか残っていない。

それでも空の白さが僕のいた世界を白く染めていた。

 

一人公園内を歩く。

響く足音が心地よい。

ここにいる時は一人が怖くない。

一人であることも心地いい。

森が持つ不思議な感覚に包まれる。

 

いつもの茶屋で汁粉かなんかでも頼もうとしたけど、あいにくの休み。

「今日は寒いですね~」なんて会話でもしようかと期待していたけど、残念。

そこにあるのは自動販売機のみ。

ハートウォーミングな会話なんか期待すらできない。

 

渡り鳥が枝に止まるかのように、近くの鉄柵に腰掛ける。

借りた「風の歌を聴け」を読む。

静寂が本を読むには丁度いい。

ただ本だけを読む。

 

本をよく読むようになったのはここ一年の話だ。

何かで「独り者のなぐさみ」とかそんな風に読書のことを言っていた気がするけど、

ありゃあ言いえて妙だ。

一人で自分を相手に禅問答をやるようになってから僕は本を読むことが多くなった。

一人で物思いに耽りたい時に読むのが本なんだろう。

 

途中、流石に寒くなったので自販でホットココアを買う。

本当は汁粉が飲みたかったけど、あいにく売っていない。

7台もあるんだから1台ぐらいあってもいいのに。

 

そーいや昔、尾崎は缶コーヒーを100円で買えるぬくもりとか言ってたっけ。

もっとも僕が飲んでるのは120円のココアだけど。

手にすれば温かい。

でも、飲めば冷たくなっていく。

安っぽいぬくもり。

消えないぬくもりがあればいいのに。

飲みきってすっかり冷えた空き缶はゴミ箱へ捨てた。

 

ココアを飲んだ後も一人「風の歌を聴け」を読む。

少し寒くなってきた。

手が冷たい。

でも読みたかった、今、この場所で。

 

ようやく本を読み終えた頃、

空はそれまでの白にオレンジのグラデーションがうっすらかかっていた。

丁度いい頃合だったので、僕はその場を離れた。

帰り道の途中、突如不思議な感覚に襲われた。

それは森から元の世界に帰る合図だったような気がしてならなかった。

 

さて、退屈な日常に戻ろう。

 

この日の1曲 冬の散歩道/サイモンアンドガーファンクル

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2005-10-28 23:30:42

歌い人、絵描き人、夢追い人、散歩人

テーマ:散歩

最近は井の公に行くことが多い。

この日も学校に寄ったがてらにふらりと行ってみた。

「雨降り 風吹き 散歩道~」とオリジナルの曲を歌うストミュー。

相変わらずここにはいろんな人が多い。

ギター片手に歌うミュージシャン、井の公の池や木々やらを描く絵描き、

一瞬の光景をシャッターに納めようとするカメラマン。

ほかにも露天商やら何やらがいる場所。

その一方で子連れのファミリーや仲のよい友人やらカップルやらもいたりする。

 

そして僕。

あいもかわらず井の公を散歩。

テキトーなベンチに座り、たまたま後輩に頼まれた原稿を添削しながら、人や風景を楽しむ。

全く随分と爺くせえ性格になったもんだ。

昔はこんなこと楽しむやつじゃなかったのによぉ。

 

まあいいか、そーいうのも。

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2005-08-27 23:47:24

夜の浅草をチョイ歩く

テーマ:散歩

浅草サンバカーニバルのバイトの帰り、時計を見るとまだ7時半。

という訳で東京にいてもなかなか行くことのない浅草を少しぶらつくことにした。

でとりあえず今回の大きな目標は次の2ヶ所に行くことにした。

一つがご存知雷門、そしてもう一つが神谷バーという有名なバーだ。

 

先ず雷門による前に亀十という和菓子屋に寄ってどらやき(白あん)を買う。

実は2年前のサンバカーニバルでのバイトの帰りにもここに寄ったのだが、その時のどらやきの味が忘れられなかった訳だ。

どらやきを無事購入し、雷門へ。

テレビで見たまんまの雷門をくぐり中へ。

門を抜けると「仲見世」という通りへ。

様々やみやげ屋が並ぶ。なかにはかつらを売っている店もあったなあ。

今度はじっくり見てみたいかな。

そのまま通りを抜けると浅草寺へ。

本道に行く前に近くの適当なところに腰掛け、亀十のどらやきを食う。

もちもちした皮にしろあんが美味い。

どらやきを食ったら本堂へ。

5円玉を投げてお祈り。(何を祈ったかはナイショ)

その後、寺の辺りをしばしぶらつく。

気分はフーテンの寅さん。今の根無し草の自分には丁度いいかも。

そーいや、寺の辺りではサンバのカッコをした女性とそれを撮る人々の姿もあった。

 

雷門を出て、次は神谷バーへ。

あんま自分はよく知らんのだが、どーやらここは浅草に古くからあるバーらしい。

以前、僕がよく読むある漫画で出てきて、一度行ってみてえなと思っていたのだ。

神谷バーは雷門からすぐのところにあった。

が、サンバカーニバルの帰りの客が多いのか、中は満杯状態。

待ってもよかったのだろうが、バイトの疲れもあって結局諦めた。

まあいい。また次に行けばいいさ。

 

そんな感じで終わった浅草探索。

普段行かないトコロなだけになかなか面白かった。

今回バイトをやっていて思ったんだけど、僕、浅草の街並み好きかもしんない。

浅草なら住んでもいいって思ったもんな。

だからまたいつか行こ。

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2005-08-01 23:00:44

散歩の達人になろう(後編)

テーマ:散歩

~前回のあらすじ~

何を思い立ったか突如散歩に行きたくなった僕。

「散歩の達人」を片手に僕は電車に揺られて石神井公園へ向かった。

駅から歩くこと10分、目的地の石神井公園へと着いた。

 

石神井公園ボート乗り場

目の前には売店とベンチ、そして大きな池と貸しボート乗り場の光景。

ほー、こんな場所なんだ。石神井公園って。

井の頭公園みたいなもんか?

なかなか気持ちのいい光景じゃん。


釣りを楽しむ親子、

ラジコンボートにいそしむオジサン、

池に見えるはスワンボートとカルガモ。

そんな光景を眺めながらのんびりと池の周りを歩く。

しかし、意外とでかい、この公園。

けっこういい運動にもなるな。

 

やがて一見の店を発見。

豊島屋

「散歩の達人」によるとこの店は「豊島屋」というここら辺じゃ大正時代からある茶屋らしい。

ラーメンやおでん、かき氷、駄菓子となんでもござれ。

そして驚いた。

雑誌を見ると何とチェリオが売っているとのこと!

チェリオ。

今から10数年前、僕がまだ小学生の頃、

学校の裏の駄菓子屋(?)で販売していたあの懐かしのチェリオがここに売っているのか!?

早速店の中を探す、が見つからない。

店のオバチャンに訊いてみる。

「売っていたの、去年までなのよ~」

ウ~、残念。飲みたかった。

代わりにピンク色のラムネを購入。

ラムネピーチ味

ピーチ味らしいが、どこがピーチ味なのか今ひとつ分からん。

確かにピーチ味と思えばそう思えるのかもしれないが・・・。

まあ、ファンタのピーチ味だってそんなモンじゃんってことで納得。

ついでに焼き団子も喰おうと思ったが売り切れとのこと。

「日曜日はなくなるの早いのよ~」とのこと。

団子を諦め、オバチャンに別れを告げ、僕は店を後にした。

 

再び公園内を歩く。

厳島神社

ん!?何だ、こりゃあ?

急いで神社らしき建物へと近づく。

「厳島神社」というこの神社、

あとで調べてみるとどうやら弁才天を祭られていたらしい。

へえ~。

 

更に進むと今度は「石神井城址」なるものを発見。

石神井城址

まさか石神井にも城があったとは・・・。

色々と見るもんあるな、ここ。

歴史深いんだねえ。知らんかった。

 

そんな感じでてくてくと歩く。

腹が減ってきた。

・・・。

再び「豊島屋」へ到着。

みそ田楽を購入。

オバチャンに笑われる。

帰ってきちゃったよ、オバチャン。

 

テーブルにみそ田楽を運ぶ。

・・・って、あーーー!

Tシャツにみそがついていた(泣)

まいったな~、まあ、どうしようもねえな。

みそ田楽は美味かった。

みそ田楽

 

そんなこんなで池を一周し、帰宅した。

しっかし、面白いな、こりゃあ。

練馬区にまさかこんな場所があったとは・・・。

意外と知らないもんだね、僕は。

またどっかに行きたいな。

次はどこ行こう?

練馬?江古田?井の頭公園探索もいいな。

考えは膨らむばかりだ。

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
2005-07-31 18:10:25

散歩の達人になろう(前編)

テーマ:散歩

7月最後の今日、日曜日ということもあって遅めの11時に起床。

昨日SEX MACHINEGUNSのライブに仕事で行った為、若干疲れ目。

(この内容についてはその内紹介するつもり)

何もせずにボケーっと本を読みながら過ごす。

っていかん!7月最後のこの日、家で引きこもりって駄目だろ、オイ!

 

という訳で何をするか考える。

金はない、よく会う知り合いはバイトでいない・・・。

何か1人で金がなくてもできること・・・。

そうだ、散歩をしよう。

クローゼットから取り出すは一冊の雑誌。

「散歩の達人 2004年3月号」

特集 天然のワンダーランドへ 江古田・練馬・石神井公園

これだ。

 

池袋から走る西武池袋線上にこの三駅はある。

沿線に住む僕にとってなじみの深い、

だからといってあまり寄らないこのエリア。

興味があって買ったものの使うことのなかったこの雑誌が役に立つとは。

ジーンズにTシャツ、バックには「散歩の達人」を詰め込む。

よし、行こう!

目指せ、サンボ、いや散歩マスター!

 

電車に揺られながら目指すは一番近い石神井公園へ。

車内では「散歩の達人」と一緒に持ってきた

「オーケンののほほん日記」を読みながら過ごす。

横に座っていた女からはココナッツのにおいがした。

 

石神井公園駅到着。

とりあえず「散歩の達人」のマップを頼りに石神井公園を目指すことに。

街中を進んでいくととある光景が。

 

小山病院

 

え、何コレ!?何故電車が?

建物の看板には「小山病院」との文字が。

「散歩の達人」によれば、ここの理事長が大の鉄道マニアで、

その為にこのように車両が保存してあるとのこと。

しかも、病院の一部には電車のレプリカを診察室として使っているとのこと。

ほえ~。

 

まあ、ただそれだけのことなんだけど、この時僕は思った。

知らない土地を散歩するのは面白い。

駅から歩き始めるとすぐに風景は僕の知らないものへと変わる。

電車からは見ることのないであろう景色へと。

それがたまらなく面白かった。

 

そんなことを楽しみながら僕は目的地の石神井公園へと向かった。

途中、どっかの店から流れたハワイアンが心地よかった。

 

以下、後編へと続く。

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。