特番が沢山テレビの番組表を埋めた
今日一日。

あたしは、どんな一日だった?

あの日、あたしは、ちょうど会社の
ポットの前でゆず茶を入れようとしていた。
今まで感じたことのない揺れを感じた。
若い子たちは、「きゃーー」って、叫んでいた。
わたしは、
自分だけ飲むはずだったゆず茶を、
いくつも紙コップをならべ作り始めた。

とりあえず飲みなさい。と
怖がる女子に配った。
「channaoさん、おかしいですよ。
    怖くないんですか?」
女子に言われた。

怖いですよ。
当たり前じゃん。
でも叫んでも仕方ない。

「テレビつけていいですよね。」

会議室のテレビをつけたら
津波の警報が流れていた。

その後は、
今でも流れる映像が。

あの時は、都会に越したばかりで
一度歩いて帰宅していたので、
その日も歩いてあくまっちの小学校に
迎えにいった。

あの日、
見たこともない状況の246だった。

もうすぐその街で
オリンピックが始まる。

時は流れているけど、
止まった人たちも沢山いて、
時は忘れさせてくれるかもしれないけど、
そこにいた人たちには、
忘れることなど永遠にない。

時の流れを感じるのは、
あの時小学生だったあくまっちが、
先週高校を卒業した。

あの日
あの時間
私たちは
なにを見たんだろう。

その後
わたしは、
なにができたんだろう。

星空