ラチャプックのひとりごと・・・タイ暮らし

退屈に見える日常の中に埋もれている「掘出し物」に気づくことを期待しつつ・・・


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  公文書の翻訳依頼を頂いたが、今回は日本語からタイ語なので会社の通訳さんとの協同作業となった。婚姻手続に関する書類で日付を平成から仏暦に直さなければならない。日本を離れて15年以上も経つと平成と言われてもピーンと来ない、この年号制はいつまで続くのだろう???等と思いながら、平成→西暦→仏暦という手順で進める中で新郎新婦のあまりの若さに驚いた。私とそう年の変わらない通訳さんに
「若い時ってさ、ずっと一緒にいたいっていう思いだけで結婚しちゃうのよね~。
 みゆきさんだって経験あるでしょ?若い頃のこと思い出さない?」とニコニコ顔で聞かれたが、あまりにも大昔のことで感情を呼び起こすことが出来なかった。

 まだまだ遊びたい時期に結婚するなんて勿体ない!とぼやく私に対し、女の子が一番綺麗な時期だからこれでいいと通訳さんは言う。かつて日本人と結婚し、日本で苦労した彼女は年齢よりもずっと貫禄がある。
「私だって20歳の時は綺麗だったよ~。お腹も出てなかったし、日本は水がいいから肌もツヤツヤだった。あぁ、みゆきさん信じてないでしょ?」と豪快に笑った。

 私の不信を払拭すべく、月曜日に20歳の頃の写真を持って来ると張り切っている。憂鬱な週の始まりに一つの楽しみが出来た。
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  タイも大半の企業が4月に昇給を実施する。労働組合があれば労使交渉を行い、
4回、5回と交渉を重ねても妥結が難しいと判断すれば労働局に調停を依頼する。組合がなければ、業績、消費者物価指数、近隣或いは同業者のベンチマークの3つのファクターを基に経営者が判断する。現法のトップに権限を与えていない場合(案外このパターンは多い)、本社の社長にお伺いを立てる。

 当社の場合はこの最後のパターンである。権限を与えられていない現法トップは専らYesマンで、本社の社長相手に交渉など出来るはずはないから結果も期待出来ない。旧正月明け従業員よりも2日も多く休暇を取った現法トップが出社し、全従業員の前で昇給率を告げると一瞬にして空気が固まるのを感じた。トップは自身の昇給も少なかったことに言及したが、その発言は従業員を更に白けさせた。昨年から続く不景気で生産量も下がり、活気のない工場の様子を日々実感しているから、今年の昇給への期待度は低かっただろう。しかし、それをも大幅に下回る数字を回答した会社には、詳細、数字の根拠を説明する義務があるはずだ。その上で経営側がやるべきことと従業員側が改善するべきことを明確にし実行しない限り現状は打破出来ない。

 人事制度はビジネスとセットで考えなければ、絵にかいた餅で終わってしまう。実現には原資の確保が不可欠であるし、その原資の捻出先は収益である。私は勤続1年未満のため今年は昇給しないが、今回の昇給で最もガッカリしたのは低い昇給率ではなく、トップの甘い考えとマネジメントである。
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  単身で寂しさを感じるのは夕食時だ。一週間ずっと一人ご飯が続くと、誰かと食卓を囲みたくなるものだ。仕事で凹んだ夕べは大先輩にお付き合い頂いたのだが、お腹以上に心が満たされた。

 大先輩はスタイリッシュな製品を世界に向け発信する大手メーカーのアジアの現法社長まで勤め上げた方である。人事制度や組合の話など色々と勉強させて頂くことが多いが、私が最も魅了されるのは企業戦士だったころの武勇伝だ。しかし、そこには過去の栄光に浸る姿や自慢は微塵も感じられない。組織のヒエラルキーを直線に泳いだ大先輩は理不尽な人事で不遇の時代を過ごされた。しかしどんな仕事や立場からも逃げず、それに精一杯取組み決して怯むことはなかった。
「酷いですよ、そんなことがまかり通るなんて!」と怒りをあらわにする私に、
「自由にやってたから面白かったよ。」とニッコリとお応えになる。
普段の温和な物腰からは想像もつかない幾多のご苦労を全て人生の肥やしにされたのだろう。

 大先輩、お酒が入り普段にも増して饒舌になられた。
「社長になりなさい!私はあなたに社長になって欲しい!」と何度も繰り返された。
私は身の丈以上のタイトルを望むつもりはないと大きくかぶりをふったが、「なれなくても、社長になりなさい!それくらいの思いで生きなさい、それくらいの気概で働きなさい。」と仰った。

 時計は普段の就寝時間をとうに過ぎ、間もなく日付が変わろうとしている。しかし不思議と爽やかな気持ちで帰宅の途に着いた。
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   4月中旬タイは旧正月を迎えた。私は有給休暇を1日頂き10連休にしチェンマイへ帰省した。年末年始以来、約3ヶ月ぶりに家族が顔を合わせたので避暑とスローライフのために山間部へ出かけた。

 わずか50世帯の小さな村は村全体が民宿を営んでいる。とは言え商業化されたものではなく村の自治により管理運営がなされている。予約は村長を通して行い、ゲストは民泊先を自分で選ぶことは出来ない。村への到着を告げると、村長と今夜留めて頂くお宅の家主アリーおばさんが出迎えて下さった。部屋にはエアコンはおろか扇風機さえない!?連日40度を超えるこの酷暑の中、ここでの快眠は無理だと思ったがそれは杞憂であった。荷物を置くと30分もしないうちに眠ってしまい、家族の声で目覚めるとわずかに肌寒さを感じた。

 自宅のあるチェンマイ市内からわずか
50キロ程度しか離れていないこの村が、私には別世界に感じた。村人の素朴な暮らしぶり、細い坂道に寄せ合うようにして並んだ家並みは、草花の色と人々の優しさを一層際立たせた。

 これと言った産業のない村は過疎化が進み、活気のなくなった村に元気を取り戻す目的で民宿を始めたそうだ。今から約25年前、アリーおばさんの娘さんがまだ小学生だった頃の村の暮らし、とりわけ交通の不便さについて語ってくれた。そんな娘さんは義務教育を終えるとチェンマイ市内に進学、就職、結婚したがこの民宿の開業費用を出してくれたそうだ。

「人が故郷を思い出す時、頭に浮かぶのは苦労したことばかり。でもだからこそ、故郷をそしてそこで暮らす大切な人を忘れないのよ。」
 私が今回の滞在で最も印象に残った言葉だ。

 帰りがけ、「貸家」の看板が目に入った。二階建ての小さめの一軒家は隠居生活にぴったりだ。こんな静かな場所なら翻訳もさぞ捗るだろうな・・・。なかなか仕事モードにならない頭で現実逃避の夢ばかりが膨らむ。                                  





























                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    
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無花果

 今日、知人に無花果を頂いた。チェンマイのちょっと高級スーパーで見つけ、珍しいからと言って持って来て下さった。
「へ~~チェンマイでも無花果が手に入るの!」としげしげとパッケージを見るとチェンマイ産ではないか!?このスーパーへは良く行くが、果物は生鮮市場で買うので、気に止めたことがなかった。

 逸る気持ちを押さえられず、帰宅と同時にパックを開けて取り出した。1個ずつフルーツキャップに収まっているところが、
南国の果物とは一線を画している。皮を剥いてガブリ、、、とっても甘い、まさに食べ頃である。初めて口にする夫が隣で驚きにも似た声をあげた。朝から冷蔵庫で冷やしていたマンゴーをテーブルにならべたが、今日ばかりは主役の座をすっかり無花果に奪われた。

 無花果は生前父が大好きだったので、季節になると母が毎日のように買って来た。
これといった贅沢をしない父が本当に美味しそうに食べる様を子供心に嬉しく感じたものだ。

 知人の思いやりか、或いは亡父への懐かしさか、在タイ16年で初めて味わう無花果はとても優しい味がした。そして、明後日が父の月命日であることを思い出した。
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