~花天月地~ Bonds 君の隣…

花天月地(かてんげっち)
花が咲いて月の明るい風景。花時の月夜の景色。
花が空一杯に咲き,月光がくまなく地上を照らす意味
東方から舞い降りた2神の完全なる妄想・夢物語…
腐目線注意(CPは虎×鹿Only♡)


テーマ:



もうすぐ…だ……


もうすぐ…僕は……ひとりきりになる………




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あと1年……


あと半年……


あと一か月………


何度も何度も手帳を見ては、


ヒョンが旅立つ日に怯えていた。






当たり前の様に隣に居てくれたヒョン…




当たり前に隣にあったヒョンの笑顔…。




そりゃぁ…良い事ばかりじゃなかったし、喧嘩もたくさんしたし。





何度、この人って…って思った事もあった。





それでも、当たり前に隣にあった笑顔は、当たり前に僕にとって…なによりも大切で……。






ヒョンが居なくなる……。








そんな事…全然考えた事なかったけれど、


それが今…現実に迫っている。






分かってる。


分かってるし、当たり前。


この国に生まれた運命(さだめ)は、


それこそ、当たり前に常に傍にあった。







だから、


これも当たり前の…旅立ち…。








でも、


想像はしていても、覚悟なんてこれっぽっちも出来ていなくて、




それは僕もヒョンも一緒で。







でも、






『チャンミナ、俺が居なくなったら……』


『チャンミナ、俺が行って間ににさ……』







なんて言葉が増えて、


その度に悲しげな笑顔に変わるヒョンの傍で、



僕も…少しずつその覚悟ってやつが生まれてきたわけで…。





でも…口にしなかった。



口に…したくなかった。






だって、


僕が口にしたら…ヒョンがもっと悲しむって知っていたから…。








『ヒョン!大丈夫だよ!!』




なんて言えたらもっと楽だったかもしれない。







でも…言えるわけがない。










入隊する………。







それがどういうことか…分かっているから。






これは訓練なんかじゃない。








国を守り、



国を守る為にその身を盾とする軍人になるのだから……………。





『チャンミン』





そう…僕の名を呼ぶ人は……、










もうすぐ、






軍人になるのだから…………。











{53572C09-A7DE-482E-9C6C-2BE7EF9E7E0C:01}







『ヒョンっ………!!』




何度一人で涙を流しただろう……。





隣の部屋で華麗に舞うヒョンの姿をモニターで見ながら、



何度唇を噛み締めて…声を殺して泣いただろうか……。





モニター越しのヒョンに……何度……嗚咽を溢しただろうか……。





そんな僕の姿を見ても、


誰も…なにも言わなかった。




いや……みんなも……泣いていたんだ。




ヒョンに知られない様…ヒョンに……気が付かれないように……




僕が…………、




みんなが……その姿を必死になって目に焼き付けてきたこの数ヶ月……。





それでもあなたは常に凛として、


その一分一秒を…必死に楽しんで…必死に……生きていた……。









『ヒョン…いよいよ…だね……』


『あぁ…。』




久し振りに食事をして、



たくさん話して。




ヒョンのマンションで久し振りの2人の時間もあって、


本当にたくさん…たくさん話せた。





いつもは散らかっている部屋のなかが…なんだか漠然としていて。




片付けられている部屋の中に…心臓がぎゅっと痛くなって。




『俺が居ない間、事務所の後輩たちに貸すつもりなんだ。』




ヒョンは笑ってそう言ったけど、



僕は…笑えなかった。




ここの掃除は…誰がしてきたと思ってるの……って。



ここは……僕とヒョンの大切な…場所なのにって……。




でも、



それもヒョンらしいなって思ったりして。






僕も…近いうちに…行く。





その間、このマンションだって両親や妹たちに管理をお願いしている。






軍隊に行くって事は、



そう言う…ことだから。








久し振りの時間。



互いの近況を話したり、


ヒョンが今、している事を聞いたり。



いつもと変わらない雰囲気で、当たり前な時間。






『ヒョンに会えるの、今日で…最後だね…』



入隊する前の数日間は両親や家族を過ごすのが当たり前だった。







『だから遠慮しなくていいって言っただろ?

前日だって会えるんだ。それなのに、チャンミナが遠慮するから。』



『だって、ご両親や妹さんとの時間が一番大切じゃん。


僕はいつだってヒョンを独り占めしてきたようなもんなんだもん。


今日までずっとずっとヒョンを独り占めさせてもらったから、


この時だけは僕は遠慮しなきゃ。』




『ったく…相変わらずだな、チャンミナは。


人に気を遣ってばかりだ。』



『まぁ…その辺は僕だって大人ですから。』






ヒョンは笑って見せたけど、



本当は…いや、ものすごく寂しかったりもして。



でもいい。




こうして……今は……ふたり一緒だから…。







『チャンミナ…お前が入隊するまで…頼むな…』




ふいにヒョンが呟く。




その言葉は何度も聞いた。



何度も……何度も。



『分かってるよ、ヒョン。ヒョンこそ…気を付けて……』


その言葉も何度も言った。



その目を見て何度も。




いつもの様に、最後に拳を合わせて別れた数日前……。





それから僕は、



ただ空に祈る。





毎日…毎晩……いつだって。







僕はそれでいい。






僕はそれだけで十分…。






言葉なんていらない。




そうだよね……ヒョン…………。






そうして迎えた今夜……。




ヒョンは家族との時間を過ごしている。



入隊する息子をどんな想いで見つめているんだろ…。



これから来る自分に重ねて見たりして、





今日も空を見上げる。




今なら…まだヒョンはすぐそばに居る。




今ならまだ……。








いつもは綺麗な月が…今日は…見えない…。




まるで今の僕を見ている様だ…。



雲に覆われ、


ぼんやりとした光を放つその月を見上げて、







『お前も…寂しいんだな……』





なんてベランダで呟きながら、今…僕は一人………。






振り返った部屋の中は、





恐ろしいくらいに…静かだ。








ここでもたくさん話したっけ…。






ヒョンと…東方神起の事も、





これからの僕らの道も。






次のツアーの話や、


すぐそこにあるスケジュールの事も、



明日の事だってたくさん話したよね……。






僕の決心を話したのも…ここだったっけ。







『僕も行く。』






そう…初めて告げたあの日、







ヒョンは黙って僕を抱きしめた。






ぐっと……ぎゅっと……。






それがあまりに強くて、


痛くて苦しくて…そして……嬉しくて。







『ヒョンが入隊する時は、僕がちゃんと見送るから』




『ありがとう……チャンミナが帰る時には…俺がちゃんと居るから。』






互いの肩に雫を感じながら、






ここで………いつも…一緒だったのに……。









僕はもうすぐ……一人になる。







ひとりに……………。









『ヒョン……ヒョ…っ…ン………』




そこに居ない人の名を呼ぶ。





『ユノ……ヒョン………ユノ……ヒョン…………』






会いたい……




もう……会いたい……。




まだ始まってもいない時間が………もう………恋しい………。









僕は……こんなにも…弱かったんだ…………。






こんなにも………






まるで子供の様に……





床に伏せって泣いた。





ここは…僕だけの部屋。






僕が……シムチャンミンになる…唯一の場所。





だから…何も纏わない今の自分で……泣いたっていいんだ………














僕等は……今……………、






別々の道を……







歩み始める………………。









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続きはすぐに公開します。




優月




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