へろう@

奇跡的に風邪をひいてない私だよ。
やはり加湿器のおかげなのかな。
手洗いうがいは確実にした方がいいね。
大事。まぁ神経質になり過ぎてもあれやけどね。
ナノイーおすすめやね。プラズマクラスターも興味あるね。
じゃあ日記を書くよ。



spyについて

さて今月の14日に新曲spyが発売されます。
もうPVが公開されて、ライブでもやってるので
聴いた方もいるかな。

この曲は俺が大学卒業直前に書いた曲。
spyというのはこの歌では「垣間見る」という意味で使ってる。

自分が「希望する仕事」と違う仕事を選択して
そのまま生活していったらどうなってるだろう?
そんな想像をするけど、やはりバンドを目指す事は諦められない。
何があっても自分の選択した仕事をやり遂げたるで。

とそんな事を詰め込んだ歌だ。

[Champagne]の歌詞は特定の意味や思いは極力詰め込め過ぎずにしている。
でもこの曲だけはそういう意味ではちょっと特別かもしれない。
かなり個人的な歌だからだ。

あのままサラリーマンを続けていれば
自分はおそらくある程度安定した収入を貰って安定した生活を送る事が出来たと思う。
でもやはりバンドを続けたかった。
そもそも正社員を選んだのはバンドを続ける、
デビューを目指し続ける為だったからだしね。
だから「よくバンドの為に会社員を辞める決意がつきましたね」
と言われるけど、元々デビューが決まればすぐ辞めるつもりで入ったのだ。
会社には申し訳ない事はしてしまったけどね。

その頃の話を少ししようか。
バンドマンらしい話だけど。



理想としては大学在学中にデビューしたかったのだが、
その願いは叶う事は無かった。
なのでその時にメンバー全員で会議をする。

「正社員として暮らしながらデビューを目指すか?
それともフリーターとしてデビューを目指すか?」

バンドをやってデビュー出来ないと大抵はこの問題にぶつかる。
バンドマンをやっている人は何となくわかるはずだ。

やはりどちらを選択してもメリットデメリットは生じる。
フリーターであれば時間の融通は効くが、
給料や保険等は安定しているとは言い難い。
正社員はある程度安定はしているけど、時間の拘束はかなり厳しい。

結果的にうちらは正社員を選んだ。

理由としてはいつデビュー出来るかわからないからだ。
正社員はやはり給料面でかなり優遇されるから
長期戦としてはかなり有利である。
確かに時間の拘束は厳しいが、
そこは余暇の時間を削れば何とかいけるだろう。
という事でそちらを選んだ。
その時点でシャンペインに土日は無くなった。

他のバンドマンから「保険かけ過ぎだ」「甘ちゃんだ」
やらなんやら批判もされたけど、そんな事は知ったこっちゃなかった。
50歳になってもデモテープ送れるか?と
メンバーに聞いた時全員が「出来る」と答えたので
うちらにはそっちの方が合ってると思ったのだ。

覚悟はしていたが、いざ就業するとやはりキツかった。
想像以上だった。
職種が営業という事もあるんだけど、時間が読めない。
ライブのブッキングもリハーサルを無しでお願いする事が多かった。
スタジオ練習も夜中に帰って来てからやっていた。
この頃から地下に防音室がある所で4人暮らしした。これは大きかった。
土日はスタジオと路上ライブに費やしたね。
でも全く芽が出なかったね。
「うちらいつデビュー出来るんだろう?」といつも不安だったね。

そんな時よくアジカンやビークルのインタビューを読んだ。
上記の先輩方もいわゆるサラリーマンをしながら
バンドデビューを目指していたそうだ。
この方々のインタビューを営業の合間に本屋等で
読んでかなり勇気を頂いた(本当に感謝している)。
後藤さんのインタビューは今でも大事に取ってある。
ヒダカさんが「サラリーマンをやっているからバンドが
おろそかになるというのは言い訳。どっちもしっかりやっていた。」
という様な事を仰っていて感銘を受けたのを覚えている。
本当にデキる人というのはどんな職業に就こうが成功するんだろうと思う。

まぁそんなこんなでサラリーマンを3年程やって、ある日デモテープを送りまくった。
これが持ってる人いるかもしれないけど「provocation to noble artists」という
デモ音源だ。意味は「気取ったアーティストに対する挑発」。
この文章はSEの[Burger Queen]で流れる台詞。
生意気だね笑 

まぁそんなこんなで現在の事務所に声をかけてもらって今の状態にいるわけだ。

ハッキリ言ってまだ自分の目標には全くと言っていい程届いてない。
やっとスタート地点に立てたぐらいだろうね。

そしてだからこそspyを歌いたいと思ったわけだ。
あの頃は正直「仕事」をした事が無かったし、
あくまで想像しながら歌っていたので説得力が全くなかった。
自分でも少ししっくりこなかったしね。
ある程度の経験をした今、どうしてもこの歌を歌いたかった。
これから本当の意味で目標に向かう自分たちのケツを蹴るためにもね。

この歌の歌詞にある様に「我が人生に悔いはない」という台詞を死ぬ間際に
言う事が目標だ。

だから発売出来る事が本当に嬉しいのだ。
気持ちとしてはずっと嫁に行けなかった長女を嫁に出す気持ちなのかな。
出した事ないけど。

良かったら聴いて下さい。
そして是非一緒に歌ってちょ。
キー少し高いけど笑



さてさて日曜日も終わりやね。
ガキ使観ないとね。
皆既月食よりもね。
あ、それは昨日か。
来週も頑張りましょう。

でわでわ@

洋平

ps:ちなみにspyのPVに出てくる亀君はカルロス君という名前です。