- エンキョリレンアイ/小手鞠 るい
- ¥1,575
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「思い出が少ないから、限りある私の思い出は、思い出し過ぎて、すり切れてしまいそうになっている」
本屋の女の子が主役の小説だと言って知人から紹介されたこの本『エンキョリレンアイ』
春休み前に図書館で借りてきて、結構すぐ読み終えちゃったのに、感想書くのが遅れてしまった。
うまく書ける自信がなかったから。
そもそも文章書くとき自信など持ってない。
いきあたりばったり、思いついたようにしか書けないんだ、きっと。
本屋でバイトしてる女の子がそこで出会った人とエンキョリレンアイしてる話。
東京と、アメリカで。
二人を繋ぐのは主にメール、時々、電話。
私は捻くれているから、本を開く際も斜に構えた読み方をする。
大きな文字は読みやすさの追求ではなく、ページ稼ぎではないか。
「わたしは」って一人称、使用過多な気がする。
10年以上も前の設定なのに、そんなにメールは普及してたんだろうか。
ちょっとした違和感を抱えつつも、どんどん読み進めていって(文字が大きいからね)、途中で泣いて、ラストでも泣いた。
チクショーヤラレターと思った。
すれ違いにヤキモキした。それなのに、なのに。。。
うはーもぅみんな読めばいいよ。
いや、遠距離恋愛中の方は避けたほうが良いかも。どうかな。
日記のタイトルがものすごくネガティブだが、やっぱり自分には遠距離恋愛は無理だと思う。
言葉だけじゃ淋しさ埋めらんない。
五感をフルに使って好きな人を感じてたい。
ああ、だから小説を読むんだろうね。
自分が体験できないことを、いっぱいいっぱいするために。
私のバイト先にも絵本を探しに来て下さい。
それまでに一冊、何か見つけておきます。
私も泣き腫らした目の朝は、メガネをかけます。
度の入ってない、茶色の四角いフレームのダテ・メガネ。