2007年からリーマンショック、銀座眼科問題、東日本大震災、トヨタショック、消費者庁の妄言など、毎年のように、手術件数が減少し、日本だけ、屈折矯正手術が、世の中から消え去りました。
TVではタレントが屈折矯正手術を受けたという話はしてはいけないこととなり、眼科医が番組内で屈折矯正手術に関する話をすることはできなくなりました。自主規制という名のもとに、戦時中の報道管制と同じような状態になりました。年間100万眼以上あった手術件数は10万眼を切っているようなありさまです。異なる考えは通用しない恐ろしい状態です。
それが、ようやく終わろうとしています。最近、TVでタレントが私はLASIKを受けましたとか、眼科医がTVでLASIKの話ができるようになりました。TV局の自主規制が解かれたようです。それに伴い、インターネットでのLASIKの検索数が7年ぶりに増えてきました。これは、セントラルアイクリニックのホームページでも同じです。いったい、誰が何の目的で始めたネガティブキャンペーンかは今でも謎ですが、世の中の雰囲気が変わりつつあります。
ただ、この8年間の間に多くのLASIK専門施設がつぶれ、大学病院でLASIKを行っていたところは撤退、若い眼科医の中にはLASIKを見たことも聞いたこともない人が増えています。また、相変わらず、実際にLASIKをやっている施設は1%程度ですので、それ以外の保険診療しかやってない施設にとっては、関係ないというのが実情でしょう。さらに、悪いことにエキシマレーザーを動かすプレミックスガスが高騰しています。希少ガスであるNeガスがウクライナ情勢のために、入手困難になり、1本15万円だったプレミックスガスが120万円というとんでもない金額になってしまいました。手術件数が減少していることと、燃料の高騰で、手術を止める施設が加速度的に増えています。
ただ、現在、白内障手術が多焦点眼内レンズが主流となってきており、先進医療が使用できる多焦点は乱視の矯正ができない。また、ある一定の割合で度数の誤差がでるため、LASIKやPRKでのタッチアップは必須になっています。タッチアップを予定しないと多焦点の満足度は大幅に低下します。
多焦点の不満の60%は度数のずれですので、タッチアップさえすれば、満足度は必ずあがります。
多焦点を行いLASIKを持っている施設は2%にしかすぎませんので、多くの施設からタッチアップの依頼があるはずなのですが、現時点ではほとんどありません。患者さん側からも度数が合わない場合、乱視が残る可能性があるばあいどうするのかを手術をする前に担当医と十分話をする必要があると思います。
また、裸眼での見え方が必要な職業、自衛隊、警察官、消防士、乗り物の運転手、スポーツ選手など、屈折矯正手術は必須です。一部で行われているフェムトセカンドレーザーだけで手術をするスマイルも、おおざっぱな度数設定しかできませんし、再手術ができませんので、LASIKはバックアップとして必ず必要です。
LASIKは受けた患者さんは皆さん満足していますので、非常に満足度の高い手術です。メガネやコンタクトレンズで十分だと言っているのは、嘘です。コンタクトレンズ障害のいかに多いことか、度数が強い眼鏡は不便以外の何物でもありません。今でも、世界で毎年600万人以上の人が受けている手術なのです。
安全で、安価な手術がネガテイブキャンペーンでつぶされるわけにはいきません。燃料費の高騰で、12月から片眼5万円高くなります。タッチアップの金額も片眼8万円になりますが、それでも採算われの状態ですが、多焦点の不満例の受け皿になるために、あまり金額をあげることもできません。
来年こそはLASIKとPRKが甦る年になると確信しています。
屈折調節を専門に30年以上やってきた私としては、LASIKの復活を見るまではリタイアできません。
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