悲しみはいつか

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悲しみが、心に薄く浮かんでいる。

膜を張ったように全てをすっぽり覆って、柔らかくなびいている。

 

温かくて優しいけれど、ずっと悲しいまま。

治らない擦り傷みたいに、ずっと悲しいまま。

 

寂しさは空気のようにやってきて、しみじみ染みる。

悲しみにしみじみ染みる。

 

 

無理に剥いでしまえば、痛みが広がるばかりでしょう。

だから、悲しいまま、そっとしてる。

 

 

 

いつか。

いつか、癒える時が来るの。

膜が溶けるように、悲しみが解ける時。

 

温かくて優しくて、悲しみが消える日が来るの。

擦り傷が治癒するように、悲しみが消える日。

 

そしたら寂しさがやってきても、染みたりしないわね。

二人で生きていくその日を。

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満月の夜に

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今宵は、淡い赤に染まった月が出るという。

 

小さな満月だという。

 

恋人同士が見る月だという。

 

 

満月の日は、新月の願い事が叶うという。

 

願い事…

あら?私、新月に願い事をしたかしら?

いつも胸に願っていることはあるけれど、新月に願い事をしたかしら…

 

 

 

とある文豪が「月が綺麗ですね」と言ったとか、言わないとか。

私はそれを夢見て、今宵も独り、空を見上げる。

 

 

 

 

追記

心は満ちて、湧き溢れる。

体は満ちて、滴り落ちる。

美しく、響く響く響く。

花開き 咲きほころぶ頃

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唐突に訪れた静寂は

水を打ったようで

 

息を飲んだ

 

ひそやかな感覚

 

色もない

音もない

 

 

 

色もない音もない感覚は

 

ひそやかだけれども

 

やがてみるみる増幅して

理由なき確信へと変わる

とめどなくあふれるほどに


 

 

 

今まさに

花開き

咲きほころぶ頃

 

わが身全ての細胞

花開き

咲きほころぶ頃

 

 

 

 

 

人はそれを

 

興奮と呼ぶか

衝動と呼ぶか

覚醒と呼ぶか

 

それとも

 

 

恋と呼ぶか

悲しい結末になったら

テーマ:

何もできない

砕けるのが嫌で
崩れるのが嫌で


もう それでいい
そっとしておいて
悲しい結末になったら
ゼロに戻るしかない

誰も知らないまま

ひっそり断ち切って

 

 

選ぶことをせず

選ばれることもせず

そこにいるだけで

 

誰かと比べたり

誰かと比べられたり

そういうのはもうたくさんで

 

 

ただ 何もできない

傷つくのが怖くて

 

 

 

 

本当は

ふかふかした気持ち

抱きしめたい


恋しくて

恋しくて