己律-キリ-其ノ二十一~またね福岡 | It's a Beautiful World!

It's a Beautiful World!

夜が明けたら/CastingAroundドラムヒロヤユウコの日々のお話です



めぐりあう、この世界を愛してる。


福岡でのイベントの翌日はひさびさの佐世保ライブでした。

2011年の5月佐賀のガイルズで共演したバンドの尾下さん(共演時は千彩、そののちBELCHARGE)というかたと仲良くなり、そこから何度も佐世保に呼んでもらいました。
佐世保は結構ハードなバンドが多く、音楽的にとてもアツいステキな街です。
アメリカ海軍の基地があって、外国人のひとで盛り上がってて、ハンバーガーがおいしくてちょっと福生っぽいです。
九十九島を望む海はきれいで大好きなバイオパークもあります。
そしてここのひとたちはいつもキャスアラをあたたかく迎えてくれていつも最高の思い出をもらってきました。

そんな佐世保に上京してから再びライブしにいくことができるなんて!
声をかけてくださった尾下さんに心から感謝です。

福岡から友達の月子に車を出してもらい佐世保に向かいました。
運転手をしてくれた月子さんありがとう!

今回出演したライブハウス、オレンジボックスは正確には佐世保ではなく電波塔の近くの針尾という場所にあります。
針尾はほぼみかん畑です。
だからオレンジボックスです!

初めてオレンジボックスでライブしたときには何もかもが衝撃的、間違いなくこれまで行ったライブハウスのなかで一番の衝撃を受けたのですが、今回は移転していてまた新たな衝撃を受けました。

前回のオレンジボックスレポはこちらです。→2014/2/27のブログ

場所は前回宿泊させてもらったやまべ柑橘園の敷地内。
こんなに立派なライブハウスが建っていました。


image


image


image


なんとキャパ200人!
あたりはみかん畑!

image


オーナーやまべさんがenvyというバンドが佐世保にライブにきてくれるというので倉庫を改造して自力で作ってしまったそうです!
なんという行動力、すごすぎます。
自分たちで作業された部分も多いそうで、かなり予算を抑えて建てられていたことにも関心しました。
話を聞いていてその情熱に心を打たれました。
オレンジボックス、素晴らしい設備、僻地なのを逆に楽しめるこの気持ちいいロケーション、あたたかいひとたち、これから盛り上がって行ってほしいです。

image


image


image


image



そんなオレンジボックスで尾下さん主催の「己律-キリ-其ノ二十一」でした。

最初に出演したのは佐世保の若手バンド、EASY TONE。
前回の佐世保ライブ(2014年2月)に共演したときに仲良くなったベースのたつおくんが現在やっているバンドです。
みんな十代、ボーカルさんとたつおくんの弟のギターさんは高校生ですよ!

image


何曲かオリジナルをされていましたが、高校生でこの作曲能力すごいです。
高校生で、という言い方はよくないですね。
才能の年齢は関係ないとは思います、でもやっぱりびっくりしました。
自分が十代の頃なんて思い出すのも恥ずかしいような黒歴史ですもん(笑)
でもEASY TONEは全然違ってて、歌も曲もとてもよくて素晴らしかったです。
ライブも勢いがあってキラキラしていてとても楽しかったです!

この日でドラムのさわさんがラストということでしたが、そんな大事な日に一緒にやれてよかったです。
念願の共演だったからね、今日はまず第1回目。
これからも続けていって、また一緒にやれたらいいね。

そして2番目がわたしたちキャスアラでした。




広いステージ、音、光。

ものすごく気持ちよく演奏できました。

広すぎるライブハウスでお客さんは多くはなかったけれど。
全員の顔が見えました。
誰もがみんな真剣に聞いてくださっていました。

どんなにお客さんが多くてもちっとも聞いてもらえない日だってあるからね。
この感触はとてもうれしかったです。
それだけではるばる佐世保まできた意味があると思えるくらい、それくらい誰かの心に届くことはこの上ない幸せです。

キャスアラを求めてくれるひとがいるならばどこへだって行きたいと思うのです。


ラストはBELCHAGE。
かつてとは編成が変わってギターボーカルとドラムの2ピースでした。

image


活動休止を経て最近再始動されたので、カタチは変わってしまっていましたが、変わらずのアツさがあふれるステージでした。
多くを語るのは好きじゃないという尾下さんらしく、言葉を伝える歌もなくクールな演奏ですが、その音から情熱があふれているのを感じていつもぐっときます。

休止してから再始動するのは、ましてやメンバーチェンジもあればものすごいエネルギーを使うのはすごくよくわかります。
いまでこそこんな風に活動させていただいているキャスアラですが、かつては休止したこともメンバーが定まらず悩んだこともありました。
大人になればなるほど、ただバンドを続けていくのも簡単じゃなくなっていきます。
それでもバンドしたいという気持ちがどうしても消えないで何度でも戻ってくるんですよね。

だから、またBELCHARGEで戻ってきてくれてありがとうと言いたいです。
そうして己を貫く音にいつも胸がアツくなり、勇気をもらいます。

きっかけはたった1度のライブだったのに、こうして遠く離れたいまも繋がって、また会えるなんてすごいことです。
音楽を続けていればまたいつか会えると、とても若い頃に先輩バンドマンに言われたけれど、自分も年月を重ねていってそれがよくわかるようになりました。
会いたい人と、会うべき人と、またこうして一緒に音を出せる日が必ずくるんだね。


ライブのあとの打ち上げは前回同様、やまべ柑橘園の倉庫にて。



前回は親族のかたの手料理でしたが、今回は仕出しを取られていました。
でっかい皿うどん。
これが絶品でした。
いつものぱりぱり麺じゃなくて太麺なんですが、なんでこんなにおいしいのか謎なくらいおいしかったです。
みんなものすごい勢いでつついてなくなりました(笑)

image


image


佐世保の楽しいみなさんといろんな話をしました。
この打ち上げ大好きです。
安いし、広いし、自分たちだけで自由に過ごせるし。
窓からの風は心地よいし、外には星空。
正直もぶっ倒れそうなくらい疲れていたのですが、それでも帰りたくなくなってしまうくらい楽しかったです。

名残惜しくもまたねと言って、再び福岡へ。
翌日仕事なのに真夜中に運転してくれた月子さんホントにありがとう!

福岡に戻ってきてからはなんとかネットカフェにたどり着きしばしの休息。
前の職場のすぐ近くで休んでいたので、お昼は前の職場の仲良しのひとに会いに行きました。

image


毎日通った音羽公園。
思い出があり過ぎて通るたびに泣きそうになってしまいます。
ここに座ったり、歩いたり、待っていたりした、あの頃の気持ちをひとつもなくせないや。
ここで交わした言葉とか、言い出せなかった言葉とか、忘れることはできないよ。

お昼休みまでこっそり待って、友達とお昼を食べにいきました。
懐かしのキャベツの入ったラーメン。

image


もうあのおばちゃんはいませんでした。
あら、あんたたちひさしぶり、なんていつも言われていたのに、どこに行っちゃったのかな。

別にちっともおいしくないんだけれどね、青春の味ってやつです。

あぁ、もう一緒に会社に戻ることはないんだな、なんて思うとまたちょっとだけせつなくなってしまうけれど、またねと手を振ってお見送りしました。


image


午後からは友達のつゆこさんが働いているカフェにお邪魔してきました。
とても可愛い今泉のカフェへ。


image


フローズンマシュマロというのとシュークリームを食べながらちょっとだけお話しました。
元気そうでよかったけれど、お仕事中だったからね、今度はゆっくり会いたいです。

image



そしてふたたび博多駅に戻ってゆいさんと合流して食い倒れました。

博多駅にこんなポスターが。
NO HAKATA, NO LIFE.

image


いいですね、博多愛がこみあげてきます。
東京に戻ってからも博多のバンドマンを掲げてがんばりたいな。

ゆいさんとふきやに行って、お好み焼きの大きめと焼き飯の大盛り。

image


ShinShinに行ってラーメンとチャーハン。

image


image


もうね、昼からずっと食べているので最後は吐きそうなくらいでしたよ。
それでもまだ食べたいものが山ほどある、博多のフードラブですから!

パンパンのお腹で東京までひとっとびで帰りました。


金曜日の夜にでて、月曜日の夜には帰ってきた短い九州ツアーでしたが、ホントにたくさんの出来事があって、心が動いて、思い出もいっぱいできました。
福岡・佐世保でライブできてホントによかったです。
また会えてホントによかったです。

ものすごく疲れて今週は廃人になっていましたが、それくらい命燃やした楽しい週末でした。

国道三号線の歌詞がいまさら自分に返ってきます。

さようなら いつの日か この街も
愛しい日々も 君の歌も 変わっていく

大好きな福岡の街にも見知らぬ景色が増えました。
あの頃過ごした青春の日々はもうはるか彼方になりました。
僕らの音もずいぶん変わっていきました。

そしてわたし自身も。

それでもこの曲に込めたこの想いのように、変わらないものもあるんだよ。
変わっていくことを愛しく思ったりもすんだよ。
そしてまた新しい何かを見つけたりもするんだよ。

そんなことを感じた九州ツアーでした。


この時間と感動を共有してくださったすべてのみなさまに、心からありがとうございました。
なにひとつ、どのひとつをとったって、自分たちだけじゃ成し得るはずものないことばかりです。
本当に本当にありがとうございました!

またね、春になったら帰ってきたいと思います。

桜の咲く頃に 君に会いたい




ありがとうございました。