1月オススメスポットチーズのご紹介です
1月は、ルブロッションが2種類入荷しています。
ルブロッションチーズとは、サヴォア地方で作られる牛乳100%のセミハードタイプです。
周りを塩水でウォッシュしながら熟成させるので、ウォッシュチーズと分類されることもあります。
かつて地元の農家では、牧場主に牛を放牧するたの土地を借りており、その見返りに搾乳したミルクの何割かを使用料として支払っていました。
牧場主が乳量の検査に訪れた際には乳を全て搾りきらず、検査が終わったあとにこっそり搾った2度目のミルクから自家用のチーズを作っていたそうです。
その事から”再び搾る”という意味のフランス語「ルブロション」と名付けられた、といわれています。
1ホールが450g前後と小ぶりで、表皮も薄くむっちりとしているので、まさにセミハードとウォッシュの中間といった感じです。
個体によっては、カマンベールぐらいのやわらかさの物もあります。
生地はむっちりとしていて、表皮はほんのり香ばしくウォッシュの様な風味もありますが、塩分は控えめで優しい味わいです。
では、比べて見たいと思います。
見た目は結構似ているので、写真だと伝わりにくい部分もあるかとは思いますが、お付き合いください。
こちらが通常入荷している、ルブロッションフェルミエ。
農家製です。
入荷したてなので、若い状態です。
周りの白いのは、カビではなく酵母。
中はむっちり、固さがありますが、これは個体差もあるかと思われます。
まだ若い状態でカットしているので、とってもあっさりとして食べやすかったです。
食べた時の最初の感想は、「食べやすい!香ばしい!」でした。
ミルクの甘みは少なめ、中はあっさりとしていて若々しく、表皮の香ばしさが印象的でした。
こちらが、ルブロッション・エクセレンス
エクセレンスシリーズ、というチーズの味にこだわった厳選した商品ラインナップのひとつのようです。
表面はこんな感じ。
こちらは少し熟成が進んでいるので、表面の酵母は減って、オレンジがかった表皮が顔を出しています。
中はこんな感じ。
一つ目のルブロッションに比べ、生地がかなりきめ細かくとろっとやわらかくなっています。
流れるほどではありませんが、時間が経つと、中身がぷにっと出てきます。
上と一緒でクセはありませんがミルクの味がとっても濃厚でミルキー、余韻が長いです。
後味が、モンドールに似ているかな?
熟成が長い分、表面は木の香りや藁の様な香りが強くなっていますが、食べにくいほどではないです。
断然美味しいのはエクセレンスシリーズかな??といった感じですが、あっさりした方がお好きな方には、ルブロッションフェルミエがオススメ、といった感じでしょうか。
同じ「ルブロッション」ですが、タイプが違うので甲乙つけがたい!
どちらも白ワインか、軽めの赤ワインがオススメです。
食べ比べもオススメですよ