感謝してお借りします。
これは、トリノオリンピックの後あたりにインタビューされたものを、動画にまとめてくれたも
のと思われます。
今年も7月のプリンスアイスワールド東京公演にプルシェンコがやってきます。
大ちゃんがINしなくてもプルシェンコだけでも観られれば、とチケットを取りましたので
少し映像見ておこうかな、と思ってこちらを見つけたのです。 涙なくして見れませんでした。
伊藤みどりさんから始まった細長くゆる~い私のスケオタ道。
カートが好きで、彼の引退後はペアやアイスダンスに興味を移しつつ、男子に注目を戻してくれ
たのがプルシェンコでした。金髪のおかっぱ頭でとんでもない高難度ジャンプを跳んで跳んで
跳びまくる。演技が終わるまでニコリともせず、緊張感の欠片も見せない、鉄の心を持ったかの
ような美少年に撃ち抜かれたのを覚えています。
凄まじい才能を神に与えられてこの世に生まれいずる という宿命。
自分の意思でこの才能から背いて生きることは、もはや出来なかったでしょうね。
家族を支え、国や周りの期待を背負い、「あのプルシェンコ」たる者、負けを許されない。
才能に感謝し、スケートを愛しつつも、心に相当な重荷を抱えていたはず。
そのギリギリのバランス上でなんとか持ちこたえらたのは、
一握りのトップに課せられた責任を自覚し、それを誇りと思ってきたからでしょう。
体に入れたメスの数は10回を超えているはずです。膝の半月板は既に無くなり、ヘルニアの手術
で腰椎の椎間板は人工物に替えられている。
満身創痍とは正に彼を語るような言葉です。
この6月に入ってから、術後初めてジャンプの許可が出た、とブロガーさんの記事で知りました。
そして、数あるショーのオファーの中から唯一日本を選んだ、と。
光栄です。十分に堪能して、目いっぱいの拍手を贈ろうと思います。
皇帝という名を頂くほどの完璧な彫像の中にいるのは、柔らかいハートと、ボロボロの体を持っ
た普通の青年でした。
どうか、ジェーニャもソチ五輪に出れますように。
メダル候補には、もう上げられないでしょう。それほどの体です。
それでも、ジェーニャがそこに向かって努力するのなら応援します。
そして、大ちゃん。
大ちゃんにも、大怪我を乗り越えたというドラマがあります。
そして、きっと誰にでもあるのでしょう。大っぴらに人に言わないだけで。
でも、誰にどれほどドラマティックで、悲壮で、美しくて、荘厳な物語があろうと
私は、あなただけに金メダルを手にしてほしい。
獲れなくたって、ファンであることは何も変わらない。
でも、大ちゃんが望むなら、是非叶えてほしい、叶えてあげたいよ。
ジェーニャの事を書いておきながら・・・・・だけど、それが一番の願いです。