新作レビュー。
ADIDAS D LILLARD 1
リラードよろしく、性能でバッシュ市場を支配できるのか?
待ち望んでいた日本正規販売開始から数週間になりますが、喜び勇んでバシバシ履いた、このモデル。
評価も固まりましたので、レビューします。
ルックス上は余計な部分は見受けられず、かなりパフォーマンス寄りだと期待させる一足ですが。
さぁ、どうだったか?
では、いつもの私的レビューを。
1から7までの項目は10点満点。
重要と思われるグリップの項目は15点満点、また通気性と履き心地は二つで一項目として15点満点とし、トータル100点で採点します。
1.フィット感 【7】
2.ホールド感 【7】
3.クッション 【8】
4.ジャンプ 【8】
5.軽さ 【8】
6.走りやすさ 【9】
7.動きやすさ 【7】
8.グリップ 【11】
9.通気性・履き心地 【12】
トータル……77点
私個人が期待していた水準は、充分クリアしてくれました。
最近ハズレがないですなADIDAS殿♪
では各項目を見ていくと。
●フィット感
足入れの際は、インナーブーティーの吸い付くような感触、確かにあったのですが。
履いていくうちに、それはさほど持続しなかった印象です……ただ、アッパーの柔軟性ゆえインナーとアッパーの乖離感はないです。
また、前足部のレイアウト、私にはちょっと広めで余り気味。
評価としては平均的、7点。
●ホールド感
予想していたほどにはアッパーのふにゃふにゃ感はなかったですが、それでもやっぱり柔らか目ではあります。
ここまでカットが低いと、それは心許ない要素でして。
シューレースを頑張って締め上げても、どうにも締め切れずに効果が薄い。
ヒールカウンターは、むしろ内部にむかって出っ張っているような作りで、それによりかかとを挟もうという狙いだと思います。
その部分については、ある程度は機能しているように感じました。
…でもやっぱり、アッパーの剛性がもう少し欲しかったかなぁ。
トータルではここも平均的な評価です。
●クッション
adiPRENのクッショニング、やはりあのT-MAC2とは少し違うかなと。
ただ、厚さは感じない割に衝撃の吸収力はなかなか。
また、沈み込みが柔らかすぎないのは好みの要素でした。
8点です。
●ジャンプ
アッパーの柔軟性やアディプリンクッション、ソールの屈曲性などは、この項目に対してのマイナスにはなっていないと思います。
床を蹴る瞬間の力、ちゃんと入る感覚です。
足との一体感がもっと高ければ、跳びやすさとしては満点でも良かったかも。
8点。
●軽さ
ほぼローカットというフォルムで、パーツ構成もシンプルなので、軽いだろうなぁとは予測していましたが、やはりそうでした。
ただ逆に、もっととんでもない軽さを予想していて肩透かし、という印象も受けています(笑
ここも8点ですね。
●走りやすさ
前方向の移動に邪魔になる要素が、このモデルには無いなと。
シュータンが邪魔になることはなく、足首の自由度があり、グリップもちゃんとしてクッションが沈み過ぎることもない。
これでもう少し全体のホールド力があれば、シューズの中で足が遊ぶ感覚もなく、満点としたでしょうね。
9点です。
●動きやすさ
アッパー構造やヒールカウンターによる"足を押さえつける"力がちょっと足らないので、どうも次動作への反応がスムーズでない。
足先やかかとがシューズと一体化しきれず踏ん張れない感覚は、あらゆるムーブの動き出しに影を落とす要素かと。
ただ、足首周りの自由度やアウトソールのレイアウトは、動きの変化への対応にはプラスになっていますね。
トータルとしては7点。
●グリップ
中足部から後足部にかけてのグリップは、効きが弱くて滑る感覚。
特に横方向に抜ける印象でして……接地面の少なさも影響したのでしょうが、このモデルのアウトソール粘性からすれば、もう少しコートを捕まえてくれてもよかった気がします。
前足部はきっちりグリップしてくれました。
全体としては平均的な能力、11点です。
●通気性・履き心地
通気性は普通だと思います、ルックス的にはだいぶ蒸れそうに見えますが、実際にはなかなか快適に履けるかと。
履き心地的には、私の足型ではいまいちフィットしきらないのと、アッパーが柔らか目で "足をもっていかれる" 感覚が着用中にちょっと気になり、点数を引きました。
それでもインナーブーティーの足当たりの良さやアディプリンの感触など、良い要素もばっちりあり。
この項目は12点。
以上、全ての項目を合計し、77点。
80点には届きませんでしたが、個人的には評価したいモデルです。
足型が合わなかったのは残念ですが、それを補う良い点もありますので、今後ローテーションに加えたいと考えています。
それに、最近の円安によりバッシュの平均価格が上がる中での、あの価格設定ですから。
もし評価項目に 【コストパフォーマンス】 という項があったなら、10満点中8点はつけていいかと思います。
今後、低価格帯市場でのADIDASを支えることになるであろう、LILLARDシリーズ。
その第一弾としては、充分な機能性かと感じました♪
以上、Dリラード1着用レビューでした。
特にクラッチタイムにおいて、抜群の支配力を発揮する、デイミアン・リラード。
その彼の着用モデルとして、バッシュ市場も " デイミネイト " できるか、今後の展開も注目したいと思います。
ということで、本日はこれで。
また次回に~!