フリークのブログ

自動車の整備を、もっと身近に、もっと分かりやすく!!

「それって幾らになるの??」にも、明確にお答えします(^^)


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エンジンがかからないBMWがレッカーで運ばれて来ました。

フリークに運ばれてくる前に別の整備工場さんで

「エンジンが壊れているので中古エンジンに載せ替えが必要。費用は60万円位かかる」

との診断が既に出ています。

 

今回はセカンドオピニオン的な意味合いを持ってご相談を受け、

その流れでのお預かりとなりました。

 

 

 

 

 

レッカー搬送にて届いたE87です。

 

届いた時、状態の確認をと思い、

思わずクランキングしてしまいましたが・・・

 

 

 

 

ボンネットを開けてみてびっくり。

ジーパン(刑事)の「なんじゃこりゃー!!!」です。

「太陽にほえろ」をご存じない方、すみません。

 

 

 

 

 

コイルに接続されているはずのハーネス&カプラーはこの状態(^^;

 

 

 

 

ヘッドカバーは、適当にボルトが差し込まれているだけ・・・(^^;

 

 

 

 

 

トランクを開けると、取り外した部品が超テキトーに

突っ込まれています(^^;

 

あのぉ・・・・、

まぁ、いいですけど・・・・(^^;

原因はだいたい分かっていますのでこのまま作業を進めますが・・・

 

 

 

 

 

まずはバッテリーを取り外して、

作業をしている間充電器にかけておきます。

 

 

 

 

ヘッドカバーを取り外して確認。

ボルトもプラグも2~3山しかかかっていなかったので、

すぐに取り外せました(笑)

 

イグニッションコイルはトランク内から発掘!

 

 

 

 

 

インテーク側のカムシャフトを調整用位置に合わせます。

(日本車の様に、圧縮上死点云々という合わせ方ではありません)

 

 

 

 

パルスセンサーホイールの左右調整用ホール位置を見ても、

相当に狂いが生じているのが分かります。

 

つまりこのE87は、

吸気側もしくは排気側のカムシャフトがずれた事により、

バルブタイミングに狂いが生じ、

シリンダー内の圧縮を作れなくなった結果、

エンジン始動不良になったという診断となります。

 

あとは、それぞれのカムシャフトとクランクシャフトを正しい位置に調整し、チェーンを組み付けてあげればエンジン始動となる筈です(他にトラブルを抱えていなければ(笑) )

 

 

 

 

 

吸気側カムシャフトを正しい位置に合わせて、

スペシャル・サービス・ツール(以下、SST)を使ってロックします。

 

 

 

 

カムスプロケット(カムシャフト調整ユニット)を取り外し。

 

 

 

 

このパルスセンサーホイールも、上のカムスプロケットも、

共にどの位置でも装着出来てしまいます。

よって、SSTは必須となります。

 

 

 

 

続いて、排気側カムシャフトの位置を合わせて固定。

 

 

 

 

排気側のスプロケットも取り外し。

 

 

 

 

チェーンが落ち込まないようにしておきます。

 

 

 

 

クランクシャフトの位置を合わせます。

(ずれていないであろう側のカムシャフトとリンクさせた方が早いとは思いますが、念の為全て個別で適正位置に合わせています)

 

クランクシャフトの位置合わせは、オートマチックフライホイールにある位置合わせ用ホールを使用します。

コンバータ固定用ボルト用のサービスホール(隣の大きな穴)と混同しない様に、カバープレートを取り外して目視にて確認。

 

 

 

 

 

 

 

SSTを使って固定。

(奥の方なので、全然ピントが合いません・・・)

 

 

 

 

IN&EXカムシャフトとクランクシャフトの、

全ての位置が適正な所に固定出来たのでチェーンを装着します。

(この時点でスプロケは軽く固定です)

 

たるみは当然チェーンテンショナー側に。

SSTを使ってチェーンにプレッシャーを与えておきます。

 

 

 

 

SSTを使ってパルスセンサーホイールの位置を合わせ、

スプロケットボルトを締め付けます。

 

 

 

 

チェーンテンショナーは部品番号が変更となっています。

今回一番の元凶がこのチェーンテンショナー。

最新の対策品に交換です。

 

 

 

 

チェーンテンショナーの新旧比較動画です。

 

 

 

 

 

フライホイールのロックを解除。

 

 

 

 

カムシャフト側のロックも解除。

全てのロックが解除されてから、

クランクシャフトを回して、全て正しく動いているか確認します。

 

 

 

 

いったいいつから使われているの??って感じのスパークプラグ・・・

 

 

 

 

全て交換です。

 

 

 

 

ヘッドカバーガスケットも交換になります。

 

 

 

 

バルタイ(バルブタイミング)ずれの最大の原因はチェーンテンショナーですが、エンジンオイル管理が悪いと、チェーンテンショナーに影響し、やはりこれらの症状を引き起こします。

 

フリークでお預かりしたからには、

この辺りは最低でも交換させて頂きます。

 

まずはオイルエレメント。

これも長らく使われていたのでしょうか?

フィルターのヒダ部分がよれています。

 

 

 

 

フィルターを取り外そうとしたのですが・・・

なんとフィルターがバラバラに・・・(^^;

しかも、フィルター上側の土台がフィルターキャップ内に残って、

これを取り外すのに一苦労(-_-;)

 

 

 

 

土台があまりにも外れないので、結局切って取り外し。

フィルターがばらけてしまったの、初めてです(^^;

 

 

 

 

ハウジング内も綺麗に掃除をして、

 

 

 

 

新しいフィルターカートリッジを装着して取付。

 

 

 

 

エンジンオイルを排出。

 

 

 

 

オイルドレン、もう舐めかけています(^^;

次回オイル交換時は、このドレンプラグも交換した方がいいですね。

 

 

 

 

オイルレベルセンサーはおなじみのオイル滲みあり。

綺麗に清掃しておきますので、次回オイル交換時に再チェック要です。

 

 

 

 

ブレーキフルードですが・・・

 

 

 

・・・あんまり言い過ぎると怒られるのでもう止めておきます・・・(^^;

 

 

 

 

冷却水、緑です。

まぁ、問題はありません。

水量も問題無いので安心して下さい。

 

 

 

 

その他、各所点検を行って、結果OKでエンジン始動です!!

 

 

 

 

 

診断機を繋いで各シリンダーのラフ回転をデータモニターします。

非常に安定しています。

 

 

 

 

フォルトメモリーは山盛り(笑)

一つずつチェックしていきます。

 

 

 

 

 

サービスインターバルも順にチェック。

 

 

 

 

え~っと。

殆どのサービスインターバルがリセット必要です。

 

 

 

 

一通り全てのチェックを行って、

再度システム全体のフォルトをチェック。

 

 

 

 

全てOKです!!

 

 

 

 

 

トランクルームに押し込められていたパーツ達を引っ張り出して来て、

元通りに組み付けていきます。

 

 

 

 

エアコンの状態も、ついでなのでチェック。

少しガスが減っていたので補充しておきました。

少しコンプレッサーがお疲れの様ですが、しばらくは大丈夫でしょう。

 

 

 

 

キャビンフィルターは・・・

 

 

 

 

つ、つぎの車検では交換した方がいいと思います・・・(^^;

 

 

 

 

アンダーカバーは割れていて、この部分がもうすぐちぎれそう。

破断すると、ちぎれた破片がどんな形で飛んで行くか分かりませんので、

 

 

 

 

修正していきます。

修理方法はこちらのブログで行っているのと同じ方法です。

 

 

 

 

反対側から見ると、殆ど分かりません。

穴をいくつも開けてタイラップで固定するより、

よほど綺麗ですし、しかも頑丈です!!!

 

 

 

丈夫でしょ!!(^^)

 

 

 

 

ところで、ここから先の部品が見当たりませんが・・・

 

一先ず走行には支障が無いのでこのままにしますけど、

行きつけの整備工場さんの方に転がっている様でしたら、

組み付けて貰って下さいね(^^)/

 

 

 


エンジンをしっかり暖気して、エンジンフィーリングのチェック。

吹け上りも良く、しかもアイドリングはピッタリと安定しています。

 

 

 

 

 

バッテリーを外したので舵角調整も必要です。

これを行わないと、メーターパネル内にエラーメッセージが出るだけでなく、

ウィンカーを出して曲がった後でも、

ウィンカーの点滅がいつまでも続くようになってしまいます。

 

 

 

 

 

舵角を認識。

これで大丈夫!

 

 

 

 

最後にエンジンルームを綺麗に洗浄して作業終了です。

 

 

 

 

何度か繰り返した試運転の度に診断機を接続してチェックを入れてみました。

 

エアマスのエラーがたまに出るようですね。

チェックランプは灯しませんので運転していても分かりませんが。

 

 

 

 

球切れ警告灯の原因は、右のイカリング(フロントスモール)です。

特殊球の為、在庫が無かったのでそのままですが、

こんな形状の球です。

 

うる覚えなので金額は伏せますが、

この電球、ビックリする位高かった記憶があります。

これを機に、左右セットでLEDに交換するのもいいかも知れませんね。

(警告灯キャンセラー内蔵タイプでないとダメですよ)

 

 

 

 

今回のエンジン始動不良修理では、

上記内容も含め以下の作業を行っております。


 ・ヘッドカバー脱着

 ・カムシャフトタイミング調整

 ・クランクシャフトタイミング調整

 ・タイミングチェーンテンショナー交換

 ・ヘッドカバーガスケットセット交換

 ・スパークプラグ交換

 ・エンジンオイル(MOTUL 8100X-CESS 5W-40)交換

 ・オイルフィルターカートリッジ交換

 ・エンジンアンダーカバー割れ修理

 ・エアコンガスチェック&充填

 ・タイヤ空気圧調整

 ・バッテリー取り外し充電

 ・コンピュータ診断機接続チェック作業


今回の修理ご請求額は、 ¥ 111,000- となっております。


ご用命、ありがとうございました<(_ _)>


 
 <参考データ:車両走行距離  84,860km>

 

 

 

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