車検整備-M様 日産 マーチ(BK12)  | フリークのブログ

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自動車の整備を、もっと身近に、もっと分かりやすく!!

「それって幾らになるの??」にも、明確にお答えします(^^)

車検をご用命頂きありがとうございました<(_ _)>


車検整備の内容を、写真付きで解りやすく紹介しております。
整備の内容だけでなく、同時にお車の状況を把握する事も出来ると思いますので、
ぜひ、最後までお付き合い下さい(^^)


◆◆お願い◆◆


本文中に専門用語なども出てまいります。
理解しにくい内容になってしまうかも知れませんが、
解説付きのだらだらと長い文章になる事を避ける為、
専門用語の使用についてはご理解下さい。
なるべく解りやすくお伝え出来る様、努めてまいります<(_ _)>


◆◆◆◆◆◆◆

今回の車検は、友人が同僚から貰ったというマーチで、
そしてこのマーチを車検受けし、そのまま広島に、車とともにお引越しとなります(T_T)

Activeな英語の先生でした!!
このマーチに乗って、また遊びに来てね~!!


それでは説明に移らせて頂きます(^^)

 
 
まずはリフトで上げてタイヤを取り外し、各所点検を行います。




 
エンジン始動時、バッテリーの弱さを感じたので、
専用テスターにて診断。




 
バッテリーは「要、交換」です。
同時に診断が出来る、セルモーターとオルタネータ(発電機)は問題ありません。

新品のバッテリーに交換させて貰いました!




 
続いては、この型のマーチのウィークポイントに手を入れておきます。

 (先日も、別の車で行った作業です → フリークのブログ )




 
エアクリーナーボックスを取り外して裏返しますと、
その内側にセットされたスロットルボディが 出てきます。


 

 
スロットルボディだけ取り外しました。
空気の入り口側はさほど汚れているように感じませんが・・・。

明るい所に向けて、バタフライ(中に組み込まれている丸い円盤)の
隙間から見えてくる明かりで、掃除前と掃除後を比較してみましょう。




 
ひっくり返した裏側は、こんなにも真っ黒なんです!




 
専用のクリーナーを使って、きれいに掃除をしました。





 
入り口側もきれいに掃除をします。



 

 
綺麗に掃除後、再び明るい所に向けてみます。
掃除前と比べて、バタフライの隙間が大幅に広がっているのが分かります。

綺麗になったスロットルボディを組み付けてエンジンをかけます。
すると、非常に調子が悪くなります(笑)
エンジン回転が非常に高かったり、ハンチング(回転の上がり下がり)を繰り返します。

それを無視してしっかり暖機。
電動ファンが回った事を確認してエンジンをオフ。
ここから、エンジンコンピュータに、スロットルボディを掃除した事を教える、
『急速TAS学習』というものを行います。
スロットルボディの全閉位置などを再書き込みさせてやる作業です。


学習完了後、エンジンはすっかり落ち着きを取り戻します(^^)




 
エアクリーナーボックスを取り外した流れで、
スパークプラグ(エンジンの中で火花を飛ばしている部品です)も点検します。
状態が悪かった為、スパークプラグも交換します。



 
ちなみにこちらは新品のスパークプラグです。




 
適正な締め付けトルクを得る為、
合わせて、サビの発生やかじり防止の為、
スレッドコンパウンドを塗布してから組み付けます。




 
取り外したスパークプラグと、新品のスパークプラグの比較です。
取り外したスパークプラグの先端には、
不純物が大量にこびりついています。
電極の摩耗も見られます。
この状態では、エンジンの不調も引き起こしますし、燃費の悪化にもつながります。




 
同時にエンジンの上部も掃除してから、
スパークプラグを組み付けます。




 
写真はドライブベルトの点検です。
エンジンの回転を利用して、発電機やエアコン&パワステを駆動しています。




 
ものすごいヒビです!!
いつ切れてもおかしくない




 
新品のドライブベルトに交換させて貰いました。





 
適正な張りを与える調整を行っています。

 


 
次はブレーキです。
写真は前のブレーキ、「フロントディスクパッド」です。

摩耗していて、交換の目安となる残量となっています。



 
こちらが取り外したフロントディスクパッドです。




 
そしてこちらが新品です。




 
フロントブレーキは左右ともに新品に交換です。



 
 
ブレーキキャリパーも掃除し、
 多少の正規微動をサポートする為、スライドピンにも
シリコングリースを塗布してから組み付けています。



  
ブレーキフルードをしっかりと交換。




 
同じく足廻り。
タイロットエンドブーツという部品に、深いヒビが入っています。
今にも破れて、内部に封入されているグリースが飛び出してきそうです。




 
反対側もこんな状態。




 
古いブーツを取り外して、新品と比較します。




 
内部のグリースも真っ黒になっていますので、
全てきれいに掃除して取り除き、
新しいグリースを詰めなおします。



 
その上から、新しいブーツを組み付けて完成。




 
元通り、足廻りに組み付け直します。




 
ちなみに場所はここ。
タイヤが付いているすぐそばの部品です。




 
エアーエレメント(エンジンに入る空気を綺麗にしてくれています)は、
汚れを掃除して再度組み付けています。




 
エンジンオイルを排出。




 
排出ドレンプラグのパッキンを新品に交換しています。




 
オイルエレメント(オイルの中の不純物ろ過フィルター)も交換です。




 
新しいエンジンオイルは、
低燃費車用のオイルを充填しています。
このオイルの詳しい説明は過去のブログをご覧下さい → フリークのブログ




 
エアコンから出る風を綺麗にしてくれる、エアコンクリーンフィルターも点検します。
助手席前のグローボックスを取り外したその奥に取り付けられています。




 
蓋を取り外し、ボックス本体を取り除きます。




 
写真左が取り外したフィルターで、右が新品です。
汚れが酷いので、新品に交換させて貰いました。




  
最後に、ヘッドライトの曇り除去です。
写真の状態のヘッドライトですが・・・、




 
きれいに磨いて、透明にします。
光度計で計測しても、明るさが大幅に向上しました。




 
運転席側だけ綺麗にしています。
も、もちろん、この後助手席側も綺麗にしましたよ!(^^)

上記交換部品も含め、今回の車検で交換した部品や作業した箇所は、


 ・エンジンオイル交換
 ・オイルドレンパッキン交換
 ・オイルエレメント交換
 ・ブレーキフルード交換
 ・ロングライフクーラント(冷却水)交換
 ・フロントワイパーラバー左右交換
 ・リアワイパーラバー交換
 ・バッテリー(40B19L)交換
 ・スパークプラグ交換
 ・フロントブレーキディスクパッド交換
 ・オルタネータベルト交換
 ・ウォーターポンプベルト交換
 ・タイロットエンドブーツ左右交換
 ・スロットルボディ清掃+急速TAS学習
 ・エアコンクリーンフィルター交換
 ・ヘッドライト磨き
 ・タイヤ前後ローテーション


以上となります。


交換を必要としなかった部品につきましても、
各所点検・調整・清掃・グリースアップなど行っております。

 

ありがとうございました<(_ _)>

 
 <参考データ:車両走行距離  79,300km>

 

 

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