905iと比べ、705iは1万円前後安くなる見込み

 NTTドコモのバリューコースとベーシックコースは、905i以降に発売される機種が対象となる。2008年2月ごろに発売される705iの端末価格は、おおむね905iより1万円前後安くなると予想される。キャンペーンを加味した価格は、次のようになりそうだ。

705iの予想価格・予想ローン(筆者予想)
・バリューコース(24回払い):
 頭金…2000円前後、毎月のローン…1600円前後、支払総額…3万5000~4万円前後

・バリューコース(12回払い):
 頭金…2000円前後、毎月のローン…3200円前後、支払総額…3万5000~4万円前後
(いずれも料金に対する割り引き額は実質840円、ローン終了後も継続)

・ベーシックコース:端末代金…2万~2万5000円前後

 上記を目安にすればよいだろう。頭金だけを見ると905iと同じ程度になりそうだが、端末代が安いため、ローン額が低くなっている。

 バリューコースは、これまでにない端末の買い方だけに、初めのうちは混乱もあるだろう。他のキャリアでの買い方もそれぞれ異なるため、理解しにくいのが正直なところだ。しかし、ここまで見てきたように、バリューコースはユーザーにとって不利なものではない。1年強の機種変更でも大きな損はないし、長く使い続ける人にとってもメリットがある。さらに、一部の販売店で登場すると思われる「頭金ゼロ円」によって、機種変更を促進するだろう。

 また、今回発表になった905iや705iは、かなり強力なラインアップであり、性能的に他社を一歩リードしている。現在考えられる機能をすべて詰め込んだフラッグシップの905iシリーズは、発表会でも大きな注目を集めていた。その905iが頭金ゼロで入手できるとなれば、ユーザーは飛びつくはずだ。

 バリュープラン+905iの効果で、苦戦のNTTドコモが復活するかもしれない。






http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20071105/1004204/?P=5

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バリューコース、ベーシックコースの違いと価格を整理

 ここで改めて、NTTドコモの新しい端末の買い方を整理し、どんな方法がユーザーにとってお得になるのか考えてみよう。まず、905iの発売と同時に登場する「バリューコース」と「ベーシックコース」の2つのコースの概要をまとめてみたい。

バリューコース ベーシックコース
概要 端末価格は高くなるが、毎月の料金が安くなる。また、12回と24回のローンが利用できる 端末価格は従来と同程度(筆者予想)で、端末に対する2年縛りがある
端末の購入方法 12回ローンか24回ローンでの支払いが可能(一括払いも可能) 店頭価格に対して、1万5750円割り引きされる(ベーシック購入サポート)
料金に対する
割り引き
従来プランの基本料(各種割引適用前)から1680円割り引き。基本料金50%割引に加入しているならば、実質的に840円の割り引きとなる。ローン終了後も割引は継続する 従来と同じ
端末利用期間
(縛り)
制度としての縛りはないが、ローン期間中に機種変更すると前機種のローンが残る(心理的負担) 端末を2年間利用するのが条件。2年以内の機種変更・解約は解除料がかかる。解除料は1カ月目で1万5120円で、以後1カ月毎に630円ずつ低減する
販売奨励金 いわゆる「分離プラン」で、販売奨励金と端末の代金を分離する形を採用する これまで通りのシステムを採用する(販売奨励金あり)
適用時期 いずれも905iと705i以降の機種で、新規契約・機種変更の場合に適用(それより前の機種は従来の販売方法と同じ)
端末価格の
キャンペーン
冬のキャンペーン中に905iシリーズ購入の場合、店頭価格から8400円割り引き(新規契約、もしくは前機種の利用期間が12カ月超で、機種変更と同時に申し込みの場合)
料金の
キャンペーン
加入後最大3カ月は、基本使用料最大2100円割り引きとなる(2008年5月31日の申し込み分まで適用)など なし

 バリューコースは、いわゆる「分離プラン」と呼ばれるもので、販売奨励金と端末の代金を分離するものだ。バリューコースには、大きく分けて3つの要素がある。

端末価格の上昇…従来より1万5000円前後価格が上がると予想
毎月の料金から割引…従来プランより月額1680円(実質的には840円)の割引
割賦払い…12回ローンか24回ローンを選択可能(いずれも金利・手数料ゼロ)

 平たくいえば、「端末の価格を高くする分、毎月の料金を引き下げます。さらに、手数料ゼロのローン払いができますよ」という制度だ。分離プランに割賦制度を組み合わせたものと考えればいい。

 それに対してベーシックコースは、従来の買い方を踏襲したもので、端末価格は従来とほぼ同じと予想されるほか、毎月の料金は従来とほぼ同じである。ただし、端末を2年間継続して使うことが条件になっており、途中で機種変更したり解約するとペナルティとして解除料が取られてしまう。長めの縛りがある分だけ、従来よりもやや不利だといえるコースだ。

ベーシックコースでは、905iの端末価格は3万5000円前後?

 では、ベーシックコースでの905iの端末価格はいくらになるのだろうか? 11月1日の発表会における広報のコメントによれば、「冬のキャンペーンを加味したうえで、3万円台半ばになるのではないか?」とのことだ。今までの90xiシリーズの発売直後の価格は、新規契約で各種割引を含めて3万~4万円弱だったから、従来とほぼ同じと考えてよいだろう。ただし、ベーシックコースには2年縛りがあるため、従来よりは不利になる。

 ベーシックコースでの途中解除料は、「1カ月目は1万5120円で、それ以降は1カ月ごとに630円ずつ低減」となっている。1カ月目での解約を考えると、バリューコースの総額とほぼ同じになるわけで、圧倒的に不利だ。1年経った時点でも7560円の解約料がかかってしまう。正直にいって、ベーシックコースはお薦めできないコースだ。

 NTTドコモ側も、ベーシックコースよりバリューコースを重視しているようで、「バリューコースが半分以上になることを望んでいる」という社長コメントもあったほどだ。




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バリューコースでの割引と価格をチェック

 では、バリューコースでの端末価格やローン金額、割引額をまとめてみよう。まず端末価格だが、店頭での基準価格は登場直後で6万円前後になるものと予想されている。これに「冬のキャンペーン」で8400円値引きされるので、5万円前後~5万円強になると思われる(広報コメントから計算)。

 バリューコースでのローン価格は、以下のようにして決まる。

・NTTドコモが毎月のローン額を決定(全国統一で、随時見直される)
・頭金の金額は代理店やショップに任される

 先にローン額が決定され、残った頭金がショップの値付けに任されることになる。広報コメントによれば、905i登場直後のバリューコースでのローン額は24回払いで2000円前後、12回払いで4000円前後となっている。これにバリューコースでの割引を加味したのが下の図だ。

ローンによる端末代金の支払いが終わったあとでも、基本料金に対する割り引きは継続する。これが見逃せない魅力である

 バリューコースでの料金プランはバリュープランと呼ばれるが、これは各種割引適用前の基本料から1680円を割り引くものだ。現状では、基本料が50%割引となる「ひとりでも割50」「ファミ割MAX50」がもっともお得になるので、それを考慮すると実質的に840円の割引となる。現実的には「840円安くなる」と考えたほうがよい。

 大きな特徴は、この割引がローン終了後も続くことで、端末の支払いが終わったあとも840円の割引が継続する。ソフトバンクの新スーパーボーナスによる特別割引は、端末のローン払いが終了すると同時になくなってしまうから、ドコモの方がお得感がある。

 そこで、24回払いでの実質的な損得勘定を表にしてみた。ローン額と料金割引を相殺するのは、本来の計算としては正しくないが、実質的な負担を見る場合の目安として見てほしい。

毎月のローン金額 基本料金割引額 損得勘定 24カ月でのローン返済額
1~24カ月 2000円(予想) -840円 従来より1160円多く払う 2万7840円
25カ月以降 なし -840円 従来より840円安くなる

 ご覧のように、24回払いが終わるまでは、従来より毎月の支払いが1160円増える形になる。24回払いで計算すると総額は2万7840円となり、仮に頭金が2000円だとすれば、2年での負担額は2万9840円となる。つまり、端末を3万円で買ったのとほぼ同じと考えていいわけだ。3万円ならば従来とほぼ同じであり、ユーザーにとっては無理のない価格といえよう。

 さらにバリューコースでは、ローン払い終了後も実質840円の割引が続く。そのため、同じ端末を2年以上使い続ければ、従来と比べてどんどん安くなっていく。同じ端末を長く使い続けるユーザーにとっても、実にありがたい仕組みなのである。

ソフトバンクの「新スーパーボーナス頭金ゼロ」への対抗か?

 ここまで見てきたように、2つのコースを比べると、バリューコースの方がお得で安心感があることが分かった。現時点では、ベーシックコースよりもバリューコースを選ぶのが正解だろう。新製品に興味のある人は、今後の機種変更を考えて「バリューコース12回払い」を、あまり機種変更をしない人は「バリューコース24回払い」がお薦めだ。

 NTTドコモの新料金プランの発表前まで、筆者はバリューコースのローン額を800~1600円程度と予想していた。しかし、実際は2000円前後とやや高めの支払額になり、その結果頭金が2000円前後と低くなった。これは、店頭での割引で「頭金をゼロ円」にするための施策のようにも思える。

 ソフトバンクが、ホワイトプランによる基本料980円と、新スーパーボーナスによる頭金ゼロ円でシェアを伸ばしているのに対抗したと考えてよいだろう。ローン払いを設定していないauに対抗したのではなく、ソフトバンクへの対抗だと思う。

 また、端末価格のコントロールという要素もありそうだ。従来までは販売奨励金があったため、ショップに価格決定権があった。しかし、今回のバリューコースでは、端末価格の大半をローンが占めている。ローン金額はNTTドコモ側が決定するので、ショップが介入できるのは頭金だけだ。905iのバリューコースは頭金が2000円であるため、ショップの値引き余地はこの2000円しかないことになる。つまり、実質的な端末価格をNTTドコモが握ったと考えられる。


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