2017年07月09日

猛暑襲来

テーマ:世界の夜明け

 

ついに夏になってしまった。

完全に。

毎年夏といかに戦い夏をどうやって過ごすのかは

大きな課題で、夏の終わりにはたいていボロボロになって

怨嗟をもって秋に変わるのを待つようになる気がする。

 

戦わず、夏に親しみ夏を楽しむのは理想だが、

どのみち灼かれすり減り、体力の消耗と老化の加速を感じる

夏場にあっては、ひたすら頭を低くして

夏にへつらいへりくだって極力穏便に

夏に過ぎ去っていただくしかないのかもしれない。

 

今日もまだ涼しいうちにと思って午前中に出かけたのはいいが、

調子に乗って少し遠くに行ってしまって

帰りには炎天行軍を余儀なくされてしまった。

 

ついこの前まではやっと生えそろったきれいな緑の野原と

思っていたところもいまや、

乱暴にのびた夏草と乾燥した地面が

じりじりと熱気を立ち上らせて我が身を灼き包むのだった。

 

草いきれ土埃吸う夏野かな

 

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2017年07月02日

夏の訪れを湖畔の別荘で迎える

テーマ:世界の夜明け

乳白色の靄を越して雨上がりの朝日がカーテンの間から差し込んでくる。

私はもう少し眠ろうか、湖へ散歩に行ってみようかと

夢うつつのうちにぼんやりと考える。

 

木々の間を満たすひんやりとして澄んだ空気は

すべてが良好に推移することをすること約束してくれるだろう。

 

窓の近くで小鳥のさえずりが大きくなってきた。

そろそろ起きるとしようか。

それにしても、下界は雨が上がっていきなりの猛暑に

見舞われているのだという。

日本特有の高温多湿の夏がやってきているのだ。

 

猛暑と多湿と熱帯夜と戦いながら

人ごみと不快な空気の中働きに出かけていては

さぞ健康寿命がすり減ることだろう。

ただでさえ夏場は老化が激しく進むというのに。

 

私は7月から9月までをここ、高原の別荘で過ごすことにしている。

ごみごみした都会を離れ、

毎日散歩と思索と酒の毎日を過ごしているが、

今日は気が向けば

近くの別荘のパーティーに出かけて

芸術や歴史談義をすることになるだろう。

 

私は着替えながら、下の都会で大汗をかいて

ストレスを抱えて出勤するかつての同僚たちのことを

ちらと思いやったが、それもすぐに

漂ってきた朝食のにおいの中にまぎれて消えた。

 

雨も上がった今日ももいい一日になりそうだ。

 

***

・・・という生活を私はしているはずだったのだが、

何年たっても実現しないのは世の中が悪いせいだ。

 

雨が上がったと思ったら、本格夏モードに突入。

憧れは、夏は高原へ、冬は南国へ行く生活なり。

あ~あ。

 

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2017年07月01日

楽園構想

テーマ:世界の夜明け

先日藤井四段の指し手がコンピュータの指し手と一致したと話題になっておりました。これってつまり、コンピュータの考えた指し手こそ最善手で、人間はなかなかそこには及ばないが、藤井四段はコンピュータ様に近いという共通の理解が前提になった話なんでしょうね。

 

いかにもその通り、コンピュータの進化はすさまじく、ついこの間まで将棋や囲碁程度のボードゲームごときでも人間に追いつくのは難しいといか言っていたのに、あっという間に世界のトッププロさえ歯が立たないところまでいってしまいました。そりゃあ、あのボルトだって車より速く走れるわけはないし、この先人類がどんなにトレーニングを重ねたところで車を追い越すこともないでしょう。

 

コンピュータだって同じです。

 

現在研究の進む量子コンピュータが今の調子で能力を伸ばしたら、わずか5年後には従来型のスーパーコンピュータの能力の9000兆倍に達するという見方もあるくらいですから、もうコンピュータの進化は止められません。

 

こんな発展めざましい電脳世界に関し、実はいま、仲間と新しい老人養護施設の建設のための基金への出資を募っております。

「OIRakuen おいらくえん(仮称)」というのですが、これはサイバースペースに人生の人類の楽園を築こうというものなのです。

 

早い話が、人間の意識無意識の記憶や人格を根こそぎ電子データ化して、サイバースペースに移植してしまうという構想なのです。

 

これによって、人類は肉体の枷から解き放たれ、老いも病気もない世界で永遠の生命と快楽を手に入れることになるのですよね。

 

ついでにいうならば、手始めにやっかいな老人をデータ化してあっちの世界に送り込んでしまえば、医療問題も介護問題も暴走問題も老人がいつまでも会社に居座る問題もすべて解決してしまい、地球環境にもたぶん優しいだろうといわれております。

 

え?何で最初に電脳老人ホームなのかって?

そりゃあまだ、電脳世界には未知の部分もあるし、実際に運用してみなければわからない課題だってきっと出てくるに違いありません。

そんなところに有用で前途有望な人的資源を送り込むわけにはいかないじゃあないですか。

 

ますは老人ホームでシステム検証。大規模システム障害でデータロストなあんてことになっても、まあ老人だったんだから仕方がない。それが寿命だってことなんだ、というわけです。

 

ただ、今のうちから考えておくべき課題もあります。あっちに行った人間はシステム基盤の尽きるまでほとんど老化もせず半永遠の人生を送ることになります。システムの能力次第では人類を超えた何かに進化して人類と対立する事もあるかもしれません。

おいらくえん住民が予想外の進化を遂げてリアル人類と対立するようなことにならないように、おいらくえんはリアル世界に干渉できないよう厳格な管理下に置かねばなりません。

おいらくえんが暴走して人類殲滅のための兵器なんか作り始めたらかないませんからね。

 

そうなると、おいらくえんのシステムの基盤は隔離されたデータセンターみたいなものになる訳で、このセンター・システム基盤の膨大な維持費用はどうするという話もでてきます。これは楽園に引っ越した住民自ら働いて稼いでいただくしかありません。

 

データとプログラムの集合体であるおいらくえん住民は厳格な管理下の元、人類の世界の電算手順化されたさまざまな作業に従事いただく。

企業のちまちましたデータの仕訳だとか、顧客からの苦情電話対応だとか、従来は都度プログラムを作らなければならなかったけれど費用対効果で見送っていたようなことを処理に当たるとか。

 

まあ人格データのBOTリソース化といいいますか、IT作業人として 働いていただくのでしょうね。この結果らくえんと思った世界は人足置き場というか奴隷市場みたいになるかもしれませんが、まあ過渡期の事象としていたしかたありますまい。

 

でもこれってなんだ、プログラムデータじゃ自殺もできないでしょうし永遠に苦役に従事させられるだけって、昔は死後、地獄に堕ちたといったことかもしれません。

 

ありゃ?電脳楽園構想が地獄構想になってしまった。

 

 

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