2013年12月14日

冬雨の予兆

テーマ:冬景色
冬雨の予兆

関東の冬は毎日ひたすら乾いた穏やかな晴れが続く。
経済活動には好都合だろう。社会活動に雪降り雪道のデメリットは半端ではない。
だが、毎日晴れた空に休む間もなく煽られるように活動していると
どこかで一息入れて立ち止まり振り返ったり足下を見たりすることを
忘れているような気がすることもある。
太古、洞窟暮らしをしている頃から、人は晴れた日には食料採取に出かけ
荒れた日にはじっとこもって雨をやり過ごしていたとすれば
これは心がけの問題と言うより、自然の一部としてある人間の
天然自然の摂理である


雨が外と内を緩やかに隔てる柔らかなベールとして
日ごろの喧騒から自分を一時隔離し
内面に目を向けるきっかけになることが確かにある。
 
晴れて穏やかな日もよいが、自分と静かに向き合う
冬の雨の日が今は恋しい。





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2013年12月01日

歳末、夕時、逃げていく空

テーマ:冬景色
$酒とホラの日々。-晩秋の空

世の中は年末モード一色。歳末商戦の脅迫めいた広告があふれ、欲求は尽きず、やるべきことは多く、結局は後悔ばかりが残りそうな気ぜわしさがつのります。早くどっか逃げ出したいものですが、塵芥のような勤め人の身の上は俗世を離れることが許されません。
 
私はごくたまに、望遠鏡を持ち出したりして、夜空を見上げて世間の気ぜわしさを逃れ(たような気分になり)、浮き世の憂さを一時忘れようとすることがあります。冬の夜空は空気が澄んで星空散策には具合がよいと言うこともあります。
 
ところがナントカ彗星だのが話題になると、空の上まで商売やニワカ天文家でごちゃごちゃしてくるような気がして一気に興味が失せたりもするものです。実際は自分が星空を眺めることに何の差し障りもないはずですが、要するにへそ曲がりなのでしょう。
 
今年のアイソン彗星は観測の好機を前に蒸発してあらかた無くなってしまったとのこと。別に快事というわけでもありませんが、天地の巡り合わせの妙、人知・人の思惑となんら関わりを持たない天体自然の動きにちょっと興趣を覚える出来事ではありましたね。
 
今日もゴチャゴチャの人間社会の上に冬の空が悠々と広がっております。
急速に日の落ちる冬の夕暮れ時は、時間の経過に伴う空の変化が早く大きく、わずかな時間でも様々な表情を観測することもでき、様々な感慨に出会える時でもあります。歳末の忙しい毎日の中、夕時にほんの少し空を眺めてみるのも悪いことではありません。






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2013年11月30日

冬のカモメ

テーマ:冬景色
この日、空は晴れわたって冬の日差しが明るく照っていたものの、その下では冷たい風が強く吹きつけ、海は暗灰色の水面を不気味に高くうねらせていた。
空はあっけらかんと晴れているものだから、この日も穏やかな天候のうちと勘違いしてしまいそうだったが、実際のところ北風と高い波のどこか不安な落ち着かない気分をもたらすような日だったのである。

そんな寒風の中で海を眺めていたのだけれど、あちらこちらの波の間にカモメが浮かんでいるのが見えた。カモメにしても黒くて荒い海は不安なものだろうが、強い風に飛び立つわけにもいかず、必死で水面にしがみつくように浮かんでいたのかもしれない。

いつもは気楽に見えるカモメもこんな日はさぞ厄介なことだろうなどと思いつつ、しばらく海を眺めているうちに、なんだかカモメと自分と同じような境遇に翻弄されているような気もしてきた。
風当たりの強い世の中で思うように飛び回ることもできず、かといってそんな社会から離れるわけにも行かず、世間の荒波の間に必死で何とか浮かんでいるのはなにもカモメだけのことではない。

がんばれよ、と胸の内でひとこと、カモメにつぶやいて、北風の吹きすさぶ中を帰ってきた。

$酒とホラの日々。-海のかもめ
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2013年03月16日

何でもない春の直前の何でもない美しさ

テーマ:冬景色
酒とホラの日々。-春直前
 
昨日の夕方の帰り道、木立の間をぬってほとんど真横に差し込む日を眺めながら、ずいぶんと日脚が延びたものだと思っていたら、それもそのはず、今年ももうお彼岸に至っている。

暑さ寒さも彼岸まで? もう春なのだ。もうすぐ木の芽が吹き出し、花が咲きそろい、虫が動き回って、人は何となくそわそわと浮かれ出す。春の訪れはただそれだけで喜ばしいことだという暗黙の合意があるかのように、世の中はどこかほっとした雰囲気に包まれる。「春だねえ」

春を嫌う人はあまりいないようだが、それでは果たしておまえはどうなんだと言われると、はて、実のところそれほど春は好きではないのではないか、とも思われる。

子供の頃などは春には受験があったり、そうでなくとも進級やクラス替え、担任の移動などがあって、いろいろと環境が変わるのは面倒だわ、いやでも知らない奴と会わなければならないわ、気疲れするばかりだった。

大人になっても春になったら人事異動はあるし、雑草は出てくるわ、害虫は出てくるわで雑用が増えるばかりであるし、その上気温も上がって動けば汗もかく。花見だなんのとうるさい奴も出てくるし、ほっといてくれ、私は静かにしていたいのだ!と言いつつも、人間がそうプログラムされているのか体が勝手に外へと動き出してしまう。疲れることこの上ないのである。

本格的な春直前、まだ植物も虫も動かず、葉のない静かな木立は自在に光が通り抜ける。輝く静謐な眺めを私はひたすら美しいと感じ、昨日は帰宅の足を止めて金色にくれていく日をしばらく眺めていたのだった。

だが本日、東京の桜が開花したとの報せ。ああ、ご愁傷様、私の好きな冬は終わりを告げ、季節はいよいよ騒々しい春へとなだれ込んでいく。 
 
だからなのだろう、春には花見で酒でも飲まないとやってられないのは。 
  
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2013年01月12日

冬の日と勤め

テーマ:冬景色
関東の冬は低温乾燥の中に単調な冬晴れの日が続くことが多いが、それでも短い冬の一日は朝と晩とがすばらしい景観を見せてくれる。

朝、ようやく空が明るくなってあたりが本来の色を取り戻してくると、のろのろと太陽が地平から顔をもたげてくる。このとき、空と接する地の際からはほのかな紅色の光が持ち上がってくる。青く澄んだ天蓋にほのかなバラ色の縁取りが朝の一時だけ地上の外周をぐるりと取り巻くのである。
 
夕暮れ時、冬は時間の経過に伴う空の色の変化が急なので、ダイナミックな色の展開が演じられる。西空に傾いた日の光が辺り一面を茜色に染めていたかと思うと、上空は藍色が広がりたちまちその深さを増していく。地上が力を失った光の行き惑う黄昏に包まれるのも一時、空は紺と茜の濃いコントラストのせめぎ合いのなかに、あっという間に色を失っていって、闇色の支配するモノトーンの中に落ち込んでいくのである。
 
朝も晩も空のドラマにつきあうにはある意味規則正しい生活が必要で、実際のところこの時期は早起きも晩の外出も実におっくうなものだ。
ただ、私などは今はまだ勤めがあっていやも応もなく決まった生活リズムを強制されている格好になっている。だから単調な冬の日々に小さな感動に出会えるのも仕事が生活の構造を作ってくれているからということでもある。
私など仕事がなかったら、朝は毎日遅く日が昇るまで起きてくることは滅多にないだろうし、冷え出す晩もさっさと家に引きこもって朝夕の景観に感じ入ることなど果たしてあるかどうかわからない。

生活のため経済的自立のための現代社会人に課された面倒な宮仕えではあるけれど、とかくグウタラ自堕落に流されがちな凡人にとっては、仕事がまた人間を人間らしく律していってくれるという面もまた大きい。

私たちは自由気ままな暮らしに漠然とあこがれることがあるが、怠惰と放縦の中に小さな感動を見つけることは存外に難しいものだ。悟りを求める修行僧が日々の作法・行持を重視したように、生活の型を保持していればこそ気づくことのできる小さな幸福というものもまたある。

 
$酒とホラの日々。-冬空2



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2013年01月05日

寒風と寝正月

テーマ:冬景色


酒とホラの日々。-バケツの氷

年が明けたと思ったら、あっという間に今日は5日。落語風に言えば、早いもので今年も後残すところ360日と少々・・・。なんだか年をとるごとに1年の巡りは早くなる一方で、正月の支度をしてやっと年が変わったと思ったら、ふと気がつくとまた次の正月を迎える準備をしているような気がします。
  
ワタクシはといいますと、実は昨年末は不覚にも風邪を引いてしまいまして、正月に
風邪を引いているわけにはいかないと、薬と気力をもってひたすら寝て過ごし風邪を追い払ったのあります。で、当の正月三が日は風邪こそ引いていなかったのですけれど、毎年正月は基本的に寝正月と決めているので、ただ酒飲んで寝ていただけだったわけです。

 

ところが昨日四日、正月休みがあけて仕事始めの当たりからまた風邪を引いてしまい、また今日も寝ておりました。

 

その結果、ここ十日のうちほとんどを寝て過ごすという、私は何ともなまけ者の年末年始の時を送っていたのでありました。
 
まあ、ごみごみした人混みや混雑が嫌いな私としては、家でゆっくりして他人が渋滞や行列
に巻き込まれているのを眺めるのは一種の娯楽です。その意味では今年も大変楽しませてもらったというところでしょう。


それに今日は今日で、関東も冷え込みが厳しく昼近くになっても庭のバケツの水に張った氷が融ける気配もなく、寝ていたのは正解だったかもしれません。
  
人間は常にがんばり続けることなどできませんから、必要ながんばりどころでがんば
れば、あとは鋭気を養ってのんびり過ごすのがいいと、今年もここはうそぶいておくとしましょう。
 
ともあれ、今年も世の中の流行り物やごみのようなマスコミの宣伝にあおられず、マイペースで穏やかな自分のリズムを刻んでいきたいものです。
 
     世の中に寝るより楽はなかりけり
          浮き世の馬鹿は起きて働く
 

  

 

 

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2012年12月25日

年末のご挨拶

テーマ:冬景色
寒さが厳しくなってきて、天気予報は毎日のように「真冬並みの寒さ」とか言っている。12月の下旬は充分真冬ではないのか気象用の定義など知らないが、そんな生活実感とのズレに難癖をつけたくなるくらい朝などは寒い。

私の日常はと云えば、今年は寒さに血迷って余計な冬用グッズを買い込まないように、例年使わないような暖房もそれなりに使って、なるべく寒さをやせ我慢しないようにしている。
  
それはともかく、年よりじみたことは言いたくはないが早いもので今年もあと残りわずか。
年も押し詰まる師走というものは世の中が騒々しく忙しいということになっていて、世の隅っこで生きる私などもなんとなく忙しく振る舞わないといけないような脅迫めいた圧力がある。忘年会の予定はどんどん入ってくるし、年賀状書きから大掃除だの庭木の手入れだの、果てはあいさつ回りなんて、別に好きな時にやってもいいような気もするけれど、この時期にやらねばならないのは世の中の習わしであるかのようにせき立てられているような気もする。
 
別に日の巡ることは年末年始だろうと、いつだって変わらないのだからわざわざ改まることはないではないかと文句を言いたくなることもたまにあるのだが、それはただ怠け者の愚痴にすぎないのかもしれない。
  
でもまあ、忘年会だって声がかかる内が花であるかもしれず、人並みに同じような掃除をして、あいさつに回って、愚かしくも世の中と歩調を併せて何とか今年も生きてきた、どうにかこうにか自分もこの世の中の一員であるらしい、と実感する時期でもあるかもしれない。
たしかに、忙しいの慣例・虚礼は馬鹿らしいと言いつつも、何とかこの一年この世の中に生き延びてこられたことの有り難き不思議。
 
そう思えばこんどは、世話になった人や家や身の回りの関係を振り返り、共に過ごした一年に感謝して送り、新たな年の幸運を願うことは自然なことに思えてくる。
  
私もやはり、師走のひと騒動が収まったら、年の暮には門前を掃き、感謝と希望を持って静かに新年を迎えることにしよう。
 
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2012年12月09日

年の暮れさも忙しとあう人のただ一言で別れ行きぬる

テーマ:冬景色
$酒とホラの日々。-冬空

この一年もあっという間に一巡りして年の暮れを迎えることになってしまった。ただでさえ忙しい年の暮れだというのに、忙しさにかまけてうっかりしているうち、次々と予定を入れられてしまい、気がつくととんでもない数の忘年会に出るはめに陥ってしまっている。
そもそも厄介な他人や世間の義理やしがらみなどに捕われたくないといつも思っている私である。不義理も意に介さず、他人からは薄情大魔王とも呼ばれることをむしろ誇らしくも思っているくらいだというのに、今年はちょっと気を抜いたらむやみやたらと宴会ばかりやっている。不本意である。
 
歳末だクリスマスだ、新年準備だとかしましい世間の喧噪に巻き込まれているとあっという間に過ぎてしまう12月だが、実は低く巡る日に照らされた師走の風景というのはとても美しい。
斜めに射す冬の日に浮かぶ町の色、冷えた空気の中に人の行き交うほのかな暖かみ、それに、葉も散っていい具合に初冬色に染まった木立の連なる郊外の静けさ、というのもまたいい。 
  
歳末と新年の騒動に巻き込まれることを充実と思い込むのも勝手だが、この時期ならではの一瞬の美しさを味わえなかったとしたら、わたしにとってはなにより損失だ。
 
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2012年02月04日

春待つ季節

テーマ:冬景色

東京の1,2月は冬晴れの季節だ。
乾燥した冷たい晴天は変化に乏しい。めまぐるしく変わる雪や分厚い雲の層と向き合う時季を知っている者に
は、この季節を堂々と冬と呼ぶのが躊躇われるほどの控えめな冬である。


それでもこの春待つ季節は、その無表情な空ゆえに毎日の定時の変化を読み取るのが容易だ。
2月ともなるとしだいに日脚が延びていくに伴って、朝も夕ものっぺりとした青空の地の際が、ほのかなバラ
色に縁取られる様を眺めることができる。

実際、私は毎日夜明けと前後して家を出るが、日ごとに空は次第に明るく、地上と接する空の輪郭は次第に濃くなる日毎の変化を観察することができる。

厳しい寒さはまだ続くが、こんな毎日の眺めの実感として春が遠くから少しずつ歩み寄ってきているように思えてくるのである。

 
今日は昼にも出かけたが、日の当たる道をずっと歩いて行くと、坂の下から吹き上がってきた風に一瞬、春の
気配を感じたのもまるで見当違いでもないのだろう


 

厳しい寒さと大雪に向かい合っている地域の方にお見舞い申し上げます。
こんなに春の訪れが待ち遠しかった冬というのはいったい何年ぶりのことでしょうか。
どうか無事で健康に冬を乗り切ることができますように。




 

 

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2011年01月22日

冬林行

テーマ:冬景色
$酒とホラの日々。-冬林


薄雲から弱日のもれる冬空の下、裸枝も寒々とした林の中を歩いた。
身をすくめるようにして立つ木々の枝の間から
冷たい空気がじわりと降りてくる。
肩をすぼめて歩く私も木も、いまはただ春待つ日々。

かすれ日に 風しみ透る 冬木立




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