キンモクセイの小さな花が散り去って、秋後半を迎える | 酒とホラの日々。

キンモクセイの小さな花が散り去って、秋後半を迎える

秋の散歩
 
9月29日
キンモクセイが咲き始め芳香が漂いだした。緑とオレンジ色のコントラストも美しいがこの時期は息をするだけでも楽しいものだ。
    深呼吸誘う秋空金木犀

10月1日
旺盛な繁茂の止んだ夏草はしだいに活動を終えて地のなかに帰っていく。秋は無常観を誘う。
    祭り終え枯れツタ残る塀の道

10月2日
御嶽山では懸命の救助活動にもかかわらず犠牲者の数ばかりが増えていく。広大な山域では人もヘリコプターもケシ粒のように見える。
    山海神無事ひたすらに祈りたり

10月3日
栗一粒秋三界を蔵しけり、とは寺田寅彦の句だが、今の時期どこを見ても秋が普く充ちている。
    気は澄んで草木山海秋満たす

10月4日
今年のキンモクセイも散ってしまい、樹下はどこも一時オレンジの点描が施されて秋もまた一段と深まっていく。キンモクセイの花期もあっという間だが、一年一年の過ぎることの早いこと。
    にぎやかに散り去る花の秋中央