2013年10月28日

ルー・リードのいない世界

テーマ:隠れ岩石生活
$酒とホラの日々。-lor


ルー・リードの訃報に接したのは会社の会社の休憩時間だった。
「なんてこった、ルー・リードが死んじまったよ」
Twitterに即物的な感想を書き込み、私はまた仕事に戻った。

ルー・リードを初めて聞いたのは友人の紹介による「ベルリン」で、そのあと聞き込んだアルバムはライブ・イン・イタリー、ニューヨーク、ナイト・ウィズ・ルー・リード(ニューヨークのライブビデオ)ぐらいなもので、ベルベット・アンダーグラウンドも知らない私は決して熱心なファンだったわけではない。

それでも私のいい加減な岩石生活(ロックを中心とする音楽生活)の中で、彼はそれなりに重要な位置を占め、昨今は年齢とともにそんな感慨がますます大きくなっていったところだった。
もちろんこれは単なる一人の往年のロックスターの死。年寄りが一人順番にいなくなるべくしていなくなっただけ。ファンが泣き叫んで棺に花を投げるには、みんな年をとりすぎているし、そもそも彼はジム・モリソンではない。

確かなのはもう新作は出ないと云うこと、でも遠巻きに彼を眺めた不熱心なファンの生活は彼なき世界でもそんなには変わらないだろうと云うことだ。

彼は暴力やドラッグ、社会矛盾などタブー視されがちな世の中の断片を詩の中で取り上げて音楽とともに作品化して独自の世界観を提供してきた。これが大きな支持を受けてきたのは、作品の芸術性云々や社会の非主流へのまなざしと云うよりもむしろひょっとしたら、単にアウトロー的なものへのポーズとしてのあこがれと、彼の知的な佇まいが第一の理由かもしれないとも思う。

大多数の反抗する若者もいつしか社会のマジョリティーに組み込まれ、うんざりしながらも生活のためこの世に居場所を確保するため、納得性があるなしに関わらずストレスと不満を抱えて愛想笑いややけ酒やグチの充満する毎日を会社や世間の中でなんとか過ごしていることだってある。

露骨に不満をぶちまける奴はたちまち居場所を失うだろう。世間・会社のマジョリティーの同調圧力に刃向かうことは困難だ。その意味でひょっとしたら私たちの多くはマイノリティーのシンパか心情的マイノリティーである。

こう考えると、現代を生きる私たちがルー・リードとともに失ったものが見えてくる。

社会的のマジョリティーの中にひっそり生息している、心情マイノリティーや社会反抗派シンパの、深刻だが薄っぺらい欲求と音楽ニーズを満たしてくれるのは、いったい誰なのだろう。 
 




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2013年10月14日

翻弄されてものうのうと生きる

テーマ:生き延びる
$酒とホラの日々。-日向の飼い草

やっぱり、というか案の定、真夏並みから秋らしいところに気温が急降下。長袖着よう、靴下もはこう、ステテコ一丁はやめてズボンもはこう。・・それでも寒い。
 
昨日までは服飾売り場の秋冬物なんか見るのも嫌だったのに、今朝はもう冬支度のことを考えてうろたえている。暑さにも寒さにも軟弱のくせに、先のことも考えたくないナマケモノぶりのツケがさっそくやってきているのかも。
  
このとおり人間なんて、予想されたはずのささいな気温の変動ごときでばたばたしている位なので、ましてや社会や時代の波に翻弄されて流されていくのは当たり前すぎることなのかもしれない。
 
今日あるの気温のこと以上に、先の見通せない不安な時代を生きている私たちではあるけれど、まあ、先のことを気をもんで不安がっても仕方ない。なるようになると腹をくくって、たとえ何が起きようとも、たとえ大恥をかこうとも、のうのうと、ぬけぬけと生きていければいいと、季節の変動を前に開き直った今日の朝。
  
・・・でもやっぱり寒いものは寒い。今日は秋冬物のバーゲンに行くか。いいじゃないか流されて翻弄されて生きたって。

 
 


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2013年10月12日

夏の亡霊と酒飲みの幸福

テーマ:秋探し
酒とホラの日々。-夏の背
10月も半ばだというのにまだまだ暑く
連日30度を超える真夏のような気候が続いている。
一時は涼しくなったはずなのに、ぶり返し居座る暑さは
ことのほか体にこたえる。
また引っ張り出した半袖の夏服を着てふらふらと歩く私などは、
まるで間違って真夏世界に紛れ込んだ亡霊といった風情である。 
 
とはいえ10月頃この時期ならではの楽しみと云うものもあって、
中でも夏を越して角が取れまろやかさを増した日本酒の出荷がある。
春先にできた新酒を夏越しさせて、
秋になって樽から出して出荷したものを”ひやおろし”と称して
季節限定で売っているものがあって、
これなどは独特の風味で季節の進展を感じさせてくれるのである。
 
よい酒に巡り会えたら長っ尻の夏の暑さも関係がない。
ただもう酒盛りだけが待ち遠しく、
暑い昼間でさ早く日が暮れ夕方になってくれるのを
ひたすら待つだけの通過時間帯なのである。



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2013年10月07日

秋の妖精ご一行様滞在コスト

テーマ:秋探し
$酒とホラの日々。-秋の日

朝夕の眠りが深くなった
着る服のバリエーションが増えた
朝会社に行くのがおっくうになった

蝶々がいなくなった
街路樹の葉の色があせてきた
どこからかキンモクセイの花の香りが漂ってきた
 
読書量が増えた
酒量が増えた
懐が寂しくなった

・・・涼しい秋もいいことばかりではないな。
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2013年10月04日

金と銀と

テーマ:CO2
$酒とホラの日々。-金と銀

今年もはや10月にいたり、朝夕も爽やかで過ごしやすい時期になっております。温暖化のせいなのか知りませんが、ここ何年か続く極端に暑い時期と寒い時期を行き来する間のホンのわずかな良い時期といえるのかもしれません。

でも10月は年末の入り口でもありまして、勤めている人なら年末調整の準備だとか忘年会の計画だとか、年末年始の行動予定などを考えたり手配したりし始めないとならない時期です。

今年の年末年始はうまく休みが取れれば9連休くらいにはなる人も多いでしょう。そこを狙ってあの手この手で商売のネタにしようという業者も多いのですが、休みが増えたからと言ってもふところに入ってくるものが連動して増えるわけではないのですからこちらとしてもウカレてばかりもおれません。
 
「ちょっと、こんどの年末年始どうしよう?」
「うーん、長い寝正月になるね」

なんて会話がわが家ではせいぜいです。

寝正月は仕方ないとして、例年寝正月の入り口は年末に酒盛りをして、大晦日の紅白歌合戦を見ながら寝入ってしまって、気がつけばいつの間にか年が明けて、ああ仕方ないもう一度寝直そう、なんてところだったりするのです。(え?しない?、普通の人はそんなことないんですか)

そこでこんな会話をしておりました。
「この寝正月撲滅の敵は紅白歌合戦だな」
「別に嫌なら見なきゃいいんじゃない、テレビにはチャンネルもスイッチもあるんだし」
「でもなあ、年末なんて他に見たいものもないし年末の風物詩として一応つけとくというのがなあ・・・」
「どうせろくに見てもいないんだし、そもそも歌手だって誰が誰だか分からないって、テレビに文句言うのがいつものことじゃあないの」
「むむ、確かに芸能なんかにたいした興味もない私は誰が誰やら分からないのだけれど、そうだな、分からない歌手の出てくる国民的行事というのも何だかなあ」

そこから話が曲がって言ってしまったのですが、何でも聞くところによれば紅白歌合戦の積年の課題というのがあって、まず中高年は最近のアイドルや若いモンに人気の歌手のどれが誰だかわからないし、若者にしたって芸歴の長いだけの最近ヒットもない中高年の歌手が大御所ヅラして出てくる意味がわからないらしい、こんな世代間の断裂を感じさせる象徴のようなラインナップをさらに男女別に組み分けしてできばえを競うなんていう趣向はそもそも今の時代に合っていないのではないか?なんて言うところに話が転がって行ってしまったのです。
 
「そうだね、それならいっそのこと歌手を年寄り組と若者組に分けて競わせる趣向に変えてしまったらすっきりするかもね」
「うむ、それはいいね。紅白改め、金銀歌合戦とか言って、今をときめく若手歌手は金の卵のゴールドチーム、実績ある大御所(高齢)歌手はそのまんまシルバーチーム、ってね」
「その境目の設定はどうするのかしらね」
「まあ、本人の年齢だけで仕切るのはナンだから、本人の齢に加えてファン層の年齢かなあ、歌手年齢+ファン層平均年齢が70超えたらシルバーチーム、とかね」
「それだと、一見若手ゴールドチームと思ってもきわどいのが出てくるね、きっと」
「そう、若作りだけれど○MAPなんかも絶対シルバーチームになるだろうし、○OKIOなんてのもたぶん危ういかも・・・」
「ふーん、ほんとにチーム分けのリストなんか作ったら一部の歌手やファンが暴徒化するかも」
「毎年どっちの組に入るかで結構もめてそのドタバタが楽しいんじゃない?」

・・・こうして無駄な検討に秋の夜は更けていくのでありました。
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