2012年11月23日

11月の休日の過ごし方

テーマ:秋探し
$酒とホラの日々。-11月の庭

ひんやりと冷たい雨降りの休日。
理想の11月ライフにはもってこいの天候だ。
優しく色付いた木立を窓の向こうにして
着膨れした私は机の前でぼんやりと過ごす。
本を読むわけでもなく、テレビなどみるわけもなく
たまに近くを通り過ぎる配達の車や、小鳥の声ぐらいしか耳に入る音もない。
 
集中やまして根詰めとはまったく正反対の
緩みきった時間で、何かを行なう者としての私はほぼどこにも存在しない。
懶け、ただらけてなにも生み出さない時間かもしれない。

人によっては、なんとつまらない、退屈な、
本当にばかばかしく無駄な時間を過ごすのかと
目くじらたてる者もきっといることだろうけれど
私にとってはこんなにも何もなくて
何もないがゆえに満ち足りた時と云うものは滅多にない
得難い貴重な時期だ。
 
ひっそりとして静かな11月。
しかも騒々しい外界の活動の失せた冷たい雨降り。
こんなときだからこそ家にこもって自分の中に引き込んで、
何ものにも邪魔されない自分だけの意識だけと静かに向き合う
充実した時間を過ごすことができる。
 
ただでさえ今の世の中はあれをみろ、これを買え、これを知らないと
世の中に取り残されるぞ、というような脅迫めいたゴミのような情報が
溢れかえっているし、人の間の話題もまたそんな
広告やネットやテレビで見たゴミ情報を弄ぶことだったりして、
本当に心からの意思疎通などが成り立つことはまれなものだ。
 
静かな冷たい11月とただ一人向き合うことは
何ものにも邪魔されない自分の心と向き合うことだし
一見無為の時に見える孤独を過ごすことは
心の内奥を歩き回り、忘れていた自分自身に改めて出会う
穏やかながら再発見と驚きの充実した時間である。

あとは酒があればなお良い、というのは夕方までとっておこう・・・。

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2012年11月14日

ビーチコーミング

テーマ:散歩

ビーチ1

11月の浜辺を歩くと、海も空もあたりはすっかり冬の色。
冷たい風の吹き渡る砂浜に人影はなく
ほほに当たる光と朝の冷たい空気が気持ちよい。
 
ふと見ると、海水に長いこと洗われたガレキくずが
足下に打ち上げられている。
流木や何かの部品、ビンや看板、
何とも説明不能の謎の物体もある。
もちろんつまらない生活ゴミもあるけれど
何でもないガレキくずを眺めて回ると
いつの間にか時間が経っているものだ。
 
ビーチコーミングというのだろうか
浜辺のガレキを拾って歩くのを
趣味にしている人も多いらしい。
 
この日の私は、角の丸くなったガラス片のようなものを
一つ拾って帰った。
 


明くる朝、窓を開けてベランダに出ると
どこから飛んできたのか、葉っぱや小枝、
ドングリや杉玉なんかが転がっていた。
 
風に運ばれてきたもの
小鳥の持ってくるもの
空から不思議なものがやってくる


ベランダもまた小さな空の渚である。
   


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2012年11月08日

私たち、別れます

テーマ:CO2

友人のA君が離婚宣言した。事の起こりは同居の義父であるのだという。入り婿ではないが、サザエさんの家に同居のマスオさんのような立場のA君には何かと苦労がある。
まあよくある話だが、引き金の事件とはいかがなものか・・。
 
ことの初めは義父の発熱である。医者で診察の結果座薬が処方され、義父が家でこれを挿入した。ここまでは良かったのだがジイさんは即便意を催した。

座薬は直接腸壁から薬効成分を吸収させる効率の良い方式だが、入れるところは普段出すところなわけだから、異物挿入に刺激があるのは当たり前だ。そんな場所だから、座薬を入れた出口への刺激が便意を催すことがある。
 
もちろん座薬を入れてすぐ排便にいたっては、座薬も一緒に排出されてしまうので、我慢しなければならないことになっている。だが、生理現象だからこらえが効かないことだってあるし、座薬を入れるときというのはなにがしか弱っているときであるので、我慢を強いるのは無理がある。座薬の使用者が年寄であればなおさらだろう。

というようなお決まりのコースをたどったようだがこのジイさんは、入れたばかりの座薬惜しさに、出てきた座薬を一旦確保し、再装填することにしたのだが、通常溶けやすい座薬は低温保管すると相場は決まっている。
 
そこでジイさんは取り出した座薬をご丁寧に皿にのせ、もとあった冷蔵庫に再保管したうえで、厠での長丁場に赴いたのである。
 
そこへやってきたのがそれとは知らない婿殿のA君で、ビールのつまみに何かないかと冷蔵庫をのぞいてみたのだが、何やら皿に鎮座していた。
「はて、昨日のバターレーズンの食い残しか。」
確かに座薬の質感は溶けやすくできているしバターやクリームチーズにも似ている、かもしれない・・・。

こうして事件は起きたが、あとの騒動は想像したくない。

とにかく、事態(といってもA君の気分的なものか)の早い沈静化を遠巻きに眺めるばかりである。

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2012年11月01日

11月の道をたどれば

テーマ:秋探し
$酒とホラの日々。-秋2


ここ数年の東京の11月の平均気温は14、5℃だが、気象統計を取り始めた1876年からしばらくは10℃に満たないのが普通だった。その後高度成長の始まった1960年代あたりの平均で12℃程度だから、年によってでこぼこはあるものの、日本人は140年近くかけておよそ5℃くらいは暖かな晩秋を過ごすようになってきたらしい。
 
この原因をめぐっては専門家の解説を聞いてもらうとして、
(中にはそれが為にする怪説もあるだろうけれど)
寒さの苦手な私にしたって、喜ばしいよりむしろ何か心配な数字でもある。
 
もっとも、次第に寒くなる下り過程の季節にあっては、明治時代の11月がどうあれ、日々寒さが身にしみていく冬への準備時期であることにやはり変わりはない。
  
だいたい11月というのは、草木も虫も活動が止み葉っぱは落ちて茶色になり、日に日に昼も短かくなるし、ひっそりと寒々していて、時雨模様で不安定な空から急に冷たい風が吹いて来たりで、地味で、どちらかというと嫌な時期だと思われていることがある。
  
でも私はこんな11月が決して嫌いではない。
 
外の活動の落ち着いた静かな11月は冬支度の時期だが、この冬支度というものは極めて内向きの作業だ。
私たちは本格的な寒さに備えて、しまってあった暖かい服をすぐに着られる身近にそろえ直し、暖房や夜具も庭の植木も冬模様に仕立てていく。
  
自分のもの・自分の身の回りの物をぐっと近くに引き寄せる月が11月であるし、まだ慣れない寒さに家で暖かに過ごす楽しみを感じ始めるのもこの時期だったりする。
 
外界に気をそらされず、家も庭も服も布団も自分の身近なものをもっと身近に引き寄せることはなんと充実した時間であることか。
 
11月がさびしいからといって、ネットやテレビのごみ情報に逃げ込んだりしてはいけない。
すぐそばにあるこの時期ならではの楽しみを逃すわけにはいかないのだ。
  
 
 
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