2010年04月22日

食ってすぐ寝ると、ナマコになるよ

テーマ:ブログ


知っている人も多いことだと思うが、ナマコの珍しい行動に、
危機的な状況に遭遇すると自らのハラワタを吐き出すと云うものがある。
ナマコには胃袋だか腸だかの区別があるのか知らないが、
ハラワタを投げ出されたらそれは敵も驚くことだろう。
ひるんだ敵を尻目にナマコはゆうゆうとその場を離脱するのだろうか。

などと戯言を言いつつ、いつものようにナマコの三杯酢あえを肴に
一杯やる私であったが、実は先日の健康診断で意外な病気が判明した。

なんと食道裂孔ヘルニアだというのである。聞いたことが無かったが、
なんでも、胃が本来ある場所から逸脱し、横隔膜を突き抜けて食道の領分にまで
至るという症状であるらしい。つまり胃袋が飛び出しているのである。
 
とりあえず軽度であるので、保存療法ということだが、これは要するに放っておくと
云うことである。そこでなんとなくひと安心というところだが、気は晴れない。

 
食ってすぐ横になるのが悪いというし、何より名前がよろしくない。
裂肛?いや裂孔ヘルニアである。

まるで出痔の脱肛とか脱腸ヘルニアの兄弟ではないか。
腸がで出てくるのと、胃が出てくるのとどっちが悪いというのか。

まあ人間なんて簡単に言えば口から食道、胃から腸へとつながった管状生物に
他ならず、それこそミミズやナマコの高級なヤツに過ぎないのではあるが、
ハラワタが脱肛してきた私は、いつも食っていたナマコに妙な親近感を
覚えてきたような、気がする。


 


 

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2010年04月20日

幸せな世界を耐え忍ぶ

テーマ:CO2

酒とホラの日々。-FKディック


むかしむかし、理想の幸せな生活としてこんな定義があった。曰く、


『イギリスの家に住んで、中国料理を食べ、アメリカ人の給与をもらい、日本人の奥さんをもらう』


もちろんこれは、世界がパックスアメリカーナと言われたアメリカ中心のおとぎ話のさなかにあり、先進国に繁栄が遍在した頃のことであり、当時はまだ大和撫子も現存していたらしい。


もっともこれには一方で、
『イギリスの飯を食って、中国人の給与をもらい、アメリカ人の嫁さんをもらって、日本の家に住む』
という最悪の裏返しのジョークがあったのだが。
(イギリスの飯のまずさはロンドン巡業の相撲取りがやせ細るほどだし、当時の中国は赤貧洗うが如しで、意固地でガミガミアメリカ女が手に負えないことは日本のオヤジと世界でも双璧を為すと言われるし、日本の家が今も昔もウサギ小屋なのは言うまでもない)

  


それから月日は流れ、現代の世界は、南北問題が是正されないままに格差と貧困問題ばかりがグローバリズムに乗ってあまねく広がってしまったし、そもそも物質的繁栄を基礎とする近代的幸福感も怪しくなっている。
 
そう、古い定義は見直されなければならない。

ちょうど、内閣府に設けられた幸福感研究プロジェクトでは現代の理想の暮らしのモデルを募集している。


いい定義が思い付かないのだが、たとえばこのようなものはどうだろう。

 

『アメリカ人のように借金して暮らし、勧められるままにファーストフードを食い、日本人のように日がなゲームをして暮らしつつ面倒な結婚はせず、

酒を飲んだらロシア人』
 
・・・単純な人生観は計れない微妙な改定案だ。これが幸せなのかどうかはわからないのだけれど、見ようによっては、案外幸せな人生かもしれない。
もっともわたしは御免だが。。。






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2010年04月18日

偽酒の楽しみと悲しみ__ ワレ、ノンアルコールワインノ調合ニ成功セリ

テーマ:

酒とホラの日々。-偽ワイン

酒飲みにとっては酒を飲まない日に何を飲むのかは、つねに悩ましい問題である。こういうと酒飲み仲間からは、真面目でないだの、考え方が軟弱だのと、あまり好意的には相手にされないのだが、酒飲みだからと言ってのべつ飲んでばかりいるわけにはいかないし、何より年とともにアルコールの分解能力は衰えるから、酒との距離感も進んで意識せざるを得なくなるものだ。 


もちろん、世の中には代用酒だのノンアルコールの酒という分野が確立し、様々な商品が提供されてきた。つまり同じような悩みを持つ酒飲みが、いろいろ工夫してきた歴史があるのだ。

たとえばジンジャーエールだって元はと言えば代用シャンパンだった。


ご存じの通りノンアルコールビールなどは繰り返し商品化され、最近ではだいぶ本物に近づいたような気もすると言うのは酒飲み仲間の大方の意見である。


また、ノンアルコール代用酒はビールばかりではなく、ワインなどでも有名なブランドがあって、本物のワインに混ざってコンテストで入賞を果たすものもあったりする。でもこれはミス美人コンテストに混ざって、おカマが健闘するような妙な気配が感じないわけでもない。それは単なる酒のみのひがみなのかもしれないが。 
 
だいたいノンアルコールワインなどというものは、ほとんどもう限りなくぶどうジュースであり、これを本物のワインだと思って飲むには、意図的に「ワインだワインだワインにそっくりだあ!」とか自己暗示を掛けないとやっておれんというようなものである。(それはなんのノンアルコール代用酒でもおなじだけれど)
 
ひょっとして高価なノンアルコールワインならもうちょっとましなのかもしれないが、ただのぶどうジュースに高価な金を払う気にはなれないから、これまでのところ私は知らぬし、これからも別に知りたくもない。 
 
と、思ったところで、ワインに酢を入れるということを思いついたのだが、どうやらこれは世界各地の酒飲みもすでに実践していることらしい。何をどう調合するか、何のぶどうジュースに何の酢・ビネガーを入れるかもまたそれぞれのやり方がある。

 

そこで私が実践したのが、濃いめのぶどうジュースにこれまた濃いバナナ黒酢を入れるという組み合わせなのであるけれど、これはいい。よく分からないが、のどにキューっとくるところや口当たりの重さなど、いかにもアルコール飲料っぽい気分が味わえる。
 
もちろん酔いはしないのだが、自己暗示なしで気分が一瞬盛り上がるから不思議なものだ。さらに気が向いたら研究を進めてみようか、とも思う。何だかバカらしいような気がしないでもないけれど、休肝日はただ酒を休む日というだけではもったいないものだ。





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2010年04月12日

井上ひさし氏の死を悼む

テーマ:本読み

酒とホラの日々。-井上ひさし氏
出っ歯だった
ド近眼だった
女にもてなかった。

アカだった
DVだった
女房に逃げられた。

ビンボーした
安娼婦買った
右翼にねらわれた。

田舎モンだった
タバコ吸いだった
肺がんになった。

それでも書いた文章は星の数
拍手喝采数知れず
すごすぎるぜ、井上ひさし。
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2010年04月09日

花月夜、歩く

テーマ:ブログ

四月、仕事と宴会帰りの深夜、九段の靖国神社から千鳥ヶ淵のほとりを歩いた。このあたりは東京における桜の三大名所のひとつに数えられるところで、桜の名所というと聞こえはよいが、昼から夜遅くまで花見の乱痴気騒ぎが繰り広げられる酔客の名所でもある。

 
この日もすっかり遅くなって日付も変わってだいぶ経った靖国の境内は、すでに灯りも消えて、すえた酔っぱらいの残臭が漂ってはいたものの、あたりにはつかの間の静けさが戻ってきていた。
 
この九段のあたりは花見の名所でもあるが、江戸時代は月見の名所としても有名だったところで、九段の坂の上から眺める一月と七月の二十六夜の月光の中には三尊が現れると言われて、多くの人出で賑わったらしい。三尊とは阿弥陀、観音、勢至のことである。

 
もちろん、現代では月見の月を拝むような行事はなくなってしまっているのだが、信仰と救いを求めて月を拝んだ昔の人々と、つかの間日常の息苦しさを逃れて酔い騒いだ現代の人の心は結局のところ共通しているのかもしれない。いつも世の中は生きづらく、面倒と苦渋がつきまとう。

月見の参拝者は救いを得ただろうか、花見の酔客は憂さを忘れたろうか。

 

始終せわしなくやるべきこととに突き動かされ、あふれる情報に右往左往する私たちには、心を緩めるにも騒々しさに身を置くことで刹那の救いを求めてしまうことがある。もちろんこれも時にはあってもよいことことだが、騒々しさの去った屋外を歩いていると、私にはどうしても羽目を外した後の空しさばかりが心にひっかかってしまうのだった。

  
素朴な信心もなくし、絶えずアドレナリンを分泌して目標に突進することを是とする社会では、静謐な充実感など求めること自体無理なのだろうか。

とぼとぼと歩みを進め、すでに静けさの支配する九段の坂に沿って皇居の石垣の方を眺めると、かすんだ月が掘水に映り込み、足下には花見客のこぼした残り酒にも月が同じように映って光っていた。

  
なるほど広大な月の光ではあるが、海にも堀の水にも映るのと同様、道ばたの泥水にも草の露にも映り込む。
映り込んだ月に違いはないのなら、騒々しさに惑う私たちもまた静かに月を拝んだ古来の人と同様の静謐な充足を得ることができるとも言えるのだろうか。
 
うーむ、これは「人の悟りをうる、水に月の映るが如し」、というところかな。。。

などととりとめもないことを考えながら寂しい通りを歩いていると、たまたまタクシーが通りかかり、これを拾って私は、ようやく遅い帰路に就くことができた。

  

動き出したタクシーのバックシートで大きく息をついて、ふと振り返ると、窓にはかすんだ月と桜が混じりあうようにぼうっと映っていたのだった。

  


 

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