2009年08月29日

季節の端

テーマ:ブログ


酒とホラの日々。-秋風吹く


植物の旺盛な繁茂も一段落。

季節の端に立って眺めやる向こうには

次の沙汰を待つように頭を垂れる草木たち。


     高草のひとつたおれて秋の風


 

 

 



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2009年08月23日

夏の終わり、夕暮れのドラマ

テーマ:散歩

酒とホラの日々。-晩夏の眺め


強い日射しに焼かれ続けた光景は、
熟れて濃いコントラストを作りながらも次第に力を失ってやがて暮れていく。

そんな晩夏の眺めは燃え尽きるようにやがて季節の終点へとたどり着く。


     日に焼けた 友と眺める 夏の陽は

          色褪せながら 燃え落ちるかも

  






 

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2009年08月17日

夏の陽に秋風まじるいわし雲

テーマ:散歩


酒とホラの日々。-夏から秋

南の海から吹く湿った風が、お盆をはさんで

北の大陸からの乾いた風に変ったようだ。

どこか遠くを眺めやるようなひまわりの背景には空一杯のいわし雲。

 

八月も後半、強い日射に照らされた夏の光景に秋が流れ込む。






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2009年08月11日

紅色(くれないいろ)の複葉機

テーマ:ブログ


酒とホラの日々。-あきあかね

とんぼの語源は「飛ぶ棒」だと思っている人も多いが
古語ではあきつ、またはかげろふ、と呼ばれていた。
とんぼと呼ばれるようになったのは江戸時代からのことだ。
 
飛行機も虫も翼や翅あってこそ「飛ぶ物」となるし
見事な羽の造形を見ると、私としてはもう一つの語源、
「飛ぶ羽(は)」の変化した物という説を採りたくなる。
 
いつも8月の半ば頃からちらほら見かけて、秋には空をいっぱいに
うめつくすほどになるのだが、今年は少し早めの出現だろうか。
 
また戦時にはアカトンボと呼ばれた軍事練習機(後に特攻にも使用)があったが、
この時期に姿を現すアカトンボに何か象徴めいたものを感じてしまうのは
きっと癒えない心の傷が世代を超えた記憶として刻み込まれているためだろう。
確かに私たちは忘れるわけにはいかないのだ。
 
いずれにせよこいつが現れたと言うことは、
今年は梅雨明けと盛夏の到達を十分に実感できぬまま

季節は転換期を迎え、いよいよ夏は終盤へとなだれ込んでいく知らせらしい。
 


    転季令 持ちて飛来すアキアカネ







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2009年08月10日

降り込められるにも上手下手があるらしい

テーマ:本読み

台風接近

台風と大雨の被害に遭った方に心よりお見舞い申し上げます。 

 
  
命や生活基盤に被害が及ぶことはなくとも、せっかくの夏休み、お盆休暇期間というのに突如やってきた台風に予定を台無しにされた人も多いことだろう。
予定繰りに汲々としている人もあるだろうけれど、せめても身の安全と無事を第一に行動してもらいたい。

 

現代は多少の、というかかなり強い雨でも勤めには出て行かねばならないが、
昔だったら先を急ぐ旅人も、雨の時は移動は避けてしばし宿にとどまり、文字通り降り込められて雨の過ぎるのを待っていたものだ。
テレビもラジオもなければ、食べ物も今とは比較にならないほど保管・備蓄に制約のあった昔、降り込められた人たちはどうやって時を過ごしていたことだろう。


今日も強い雨が断続的に降り続いて、私はすっかり降り込められた場面を演じることにしたのだが、普段読まないような本でも読んでみようかと考えた。

 
だが、これは意外に難しくてあれやこれやと本を迷ううちに、結局たいした読書もできないまま雨は上がって日は暮れて、中途半端な欲求不満だけが残されてしまったのだった。
 
成人後年齢と共に頭の硬化は疑いようもないようで、急にいつもと違う方向の本を読もうとしても、本選びと本の受け入れ体制をつくるだけでも時間がかかるらしい。 
ゆっくり本を読む時間があると分かっていたら、台風への備えと同様、前もって普段から準備をしておく必要があるのかもしれない。。。
  


***


 
そこで、ついでにまた自己引用で申し訳ないけれど、いつか誰か、同じような境遇に至る人の参考になるかどうかはわからないが、こんな本もあるという紹介をすることで、今日のうまくいかなかった雨籠もりのせめてものリカバリーとしたい。



酒とホラの日々。-タイムマシン  
『タイムマシン開発競争に挑んだ物理学者たち』 / ジェニー・ランドルズ著  


 絶対零度に近い低温で原子は形状がおぼろげになり個々の区別がつかない状態になる。これをボース・アインシュタイン凝縮体と呼び、この中を光を通過する光の速度は空中での秒速30万キロから、なんと時速60キロにまで低下した。光の速度を追い越すことができれば人間の時間の概念は変わり時間の壁を破る第一歩になるのではないか・・・。

 

こんな内容の前書きから始まる本書は、タイムマシンをつくるのは可能かという観点から現代物理学の理論や研究を概観する知的エンタテイメントである。アインシュタインやカール・セイガン、ホーキンズなど、そうそうたる顔ぶれも登場し、時空を超える理論や実証実験が次々と披露される。
 
多くの科学者から支持され実現可能性が認識されている理論から、奇妙奇天烈な実験まで、時にはSF小説の場面も絡めての解説は人間の知的探求のある先端分野に触れた気分にもなり、また面倒な数式による解説もないので門外漢にも比較的平易にすらすらと読み進められるようだ。 
 
なお、著者はなんとUFO研究家ということだが、ある種の本にありがちな突飛な事例紹介と強引な論理の飛躍もなく、比較的真面目な物理学研究紹介本となっている。また、文中では「現代物理学に関係すると認めがたい説明部分」には段落上部に横バーが置かれていて、読者が真面目な論理もトンデモネタまがいの話もすべてをまぜこぜに鵜呑みにしないよう配慮されているのでとても親切(?)安心(?)だ。
    
相対性理論から、ブラックホール、量子のもつれ、超ひも理論などなど、現代の物理学史が時間と空間という切り口から紹介され、肩肘張らず楽しめる手軽なポピュラーサイエンスの本となっている。

 

 

 

 


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2009年08月09日

休日の朝、ひとり食う

テーマ:ブログ

酒とホラの日々。-朝飯


いつも家で朝食をとるのだが、一年に一度ほんの数日家族がみんな出払って私ひとりになる時期には、ファミレスで外朝となることがある。
普段はファミレス自体あまり行くことはないのだけれど、こんなときは朝早くからしっかりした食事を多品種揃えてくれているところがあるのはありがたいものだ。
 
いつものファミレスで私は通り側の窓を背にして、店内を見渡すような席に座るのが通例だ。表を眺めても見えるのは隣の葬儀場や中古ゴルフ用品の店だけだし、道には車の渋滞くらいなものなので、ありきたりだがこぎれいな店内のほうがよほど落ち着くということもある。


だが何より私が密かな楽しみとしているのは、店にやってくる種々多様な人々を眺めるこだからでもある。

 

子連れの若い家族、仕事途中らしいタクシーの運転手、ドリンクバーのコップを山ほど並べるおばあさん二人連れはどういう関係なのだろう。

食事もそこそこに分厚い本を読み始める学生風の男、ビーチサンダルにタンクトップの爺さんはずっとイヤホンでラジオを聞いている。老夫婦が熱心に新聞をチェックして議論をしているので何の話かと思えばこれが競馬の予想で、ここはどうやら馬券売り場にいく前のおきまりのコースらしい。 
 
そういえば競馬のコーチ屋をやっていたシゲちゃんと会ったのもこのファミレスだった。シゲちゃんは競馬好きが高じて競馬場の中だか外だかわからないが、独自のデータ分析の講釈と予想を披露していた。それを聞いて馬券を買ったお客さんが的中した場合、お客にその気があれば当たったお金のうちいくらかを寸志としてバックしてくれれたら、それがシゲちゃんの実入りとなるのだった。 
 
予想と講釈にコーチ料はとらない。信じて馬券を買うのも聞き流すのもお客の勝手だ。だが、外れが続けば殺気だったお客に容赦ない罵声を浴びせられるし、ビールの缶を投げつけられて額に怪我をしたこともあった。好きで勝手なことをしているようでも職業となれば逃げ場のない厳しさがつきまとうのは何の仕事でも同じことだ。
 
あの日のシゲちゃんは前日に大きな穴を的中させ、立派な身なりをした老紳士が帰り際、おかげで楽しませてもらったよ、と百万円ものご祝儀をくれたのだといっていた。勝ちの一割から一割五分程度がコーチ料謝礼の相場だから、老紳士はいったいどれほど儲けたことか。
 
いつもは食うや食わずのシゲちゃんだがそんな大仕事のあとは、翌朝ファミレスで思う存分ゆっくり朝食をとるのがささやかな贅沢なのだった。

  

あのシゲちゃんは今も独自予想の弁舌をふるっているのだろうか。お茶のカップを片手にそんなことを思い出していると、あっという間に時間が過ぎていた。タクシーの運転手は身なりを整えてまた仕事に出発し、中年のカップルは笑みをたたえてまわりの客にも挨拶して出て行った。 

 
朝の客の顔ぶれもだいぶ入れ替わり、外も強い日が照りつけてきた。私も携帯メモ機を片付け出る支度を始めたのだった。

    

 
朝のファミレスでは、昼や夜だったら目もくれない人たちの様子がかいま見え、思いもかけない人間模様に出会うことがあるものだ。
朝と言う限られた時間に行き交う多様な人々の物語に触れる不思議な空間は、年に一度私の休みの楽しみでもある。







 


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