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2009年07月30日

温泉行

テーマ:ブログ


酒とホラの日々。-湯桶  



これから始まる私の夏期休暇、海外渡航の予定は変更して温泉に行くことにした。
国内温泉のはしごとなる。
 
だがそもそも普段の生活圏である東京とその近郊には温泉施設はたくさんあって、面倒な思いをして遠くの温泉に行くことの効用とは何かを問われると困るのだが、眺めや寝起きの場が変る転地遊行を伴うだけで、気分向上のきっかけにもなれば、もちろん各地の酒食も楽しみだし、役に立ちそうもない物品の並ぶお土産屋を覗くことも私は好む・・。
 


温泉その1はサバイバルの宿である。最寄りのバス停から山道を徒歩で6時間、一般車両は乗り入れ禁止である。まれにタイミングが合えば宿のジープトラックに同乗することもできるが、定期便でもなければ送迎の保証もしていないので、たいていの客はひたすら歩くしかない。

難易度の高い山歩きというわけではないが、何でもない山道をひたすら長く歩くのはそれなりの忍耐力がいる。もちろん、途中で何かあってもすぐに助けは呼べない。まして温泉がいやになっても簡単には帰れない。途中の山中には温泉に行き着けず迷子になった人たちが住み着いた集落もあったと聞く。
 


温泉その2は自炊の宿である。入浴料込みの宿代は一泊数百円と安いのだが、当然のことながら食事の提供はなく自分で買い出しも煮炊きもしなくてはならない。近く(と言っても車で二時間だが)の農家では農閑期に年寄りをここに送ってきて、農繁期だけ呼び戻すという利用の仕方をしているが、年寄りの厄介払いと労働力としての有効活用に加え、温泉住まいの親孝行もできると胸を張って自慢していた。

いずれにせよ、地元の山菜の買い出しと自炊鍋の日々が楽しみである。
 


温泉その3は海底にある。離れ小島の入り江の中に砂の中から温泉が湧き出るところがあって、客はここに身を浸すのである。浅いところから深いところまでさまざまあるのだが、深いところの方が泉質はよく、より良い温泉を求める人はスキューバを装着しての入浴となる。

ここは魚たちも傷を癒しにやってくることでも知られ、知る人ぞ知るダイビングスポットでもあるのだが、ここでは漁は厳禁の暗黙の掟がある。それは湯治に訪れる魚の中には大鮫などもいて、これに食いつかれたらひとたまりもないのだが、鮫の方も掟を心得ているのか決して他の魚も人間も襲うことはないせいでもある。この鮫を見て禁を破って魚を捕る度胸のあるものはまずおるまい。
 


このようなわけで、しばらく当ブログは留守がちとなるが、どうか皆さんも良い夏を過ごしていただきたい。。。






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2009年07月28日

夏の思いで1

テーマ:物欲の果て

夏を乗り切るこの一品。


酒とホラの日々。-あぶらとりがみ

高温多湿の夏を頑張るアブラギッシュな日本の大人に。

メガあぶら取りと言うだけあって、顔をスッポリおおうほどのでかさ。


このように使うのかね?。


酒とホラの日々。-あぶらとりかみ2

こいつはいい、

男がせこい小さな紙でチマチマ顔を拭いていられるかってんだぁっ!。

 

外で顔を洗えないときに、べた付く皮脂も即決解決。






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2009年07月26日

夏、朝の庭

テーマ:二月堂便り


酒とホラの日々。-夏の朝

夏の空気は過去の記憶につながっている。


特にまだ動くもののない澄んだ夏の朝の空気は、
ラジオ体操に出かける前の夏休みの記憶につながっている。



今時分は盛夏を彩る花がにぎやかな分、庭の掃除も大変で、
朝早くに落ちた花を掃き集めるのだが、
早起きの苦手な私も夏の朝は不思議と苦にならない。



遠い記憶を辿るように空の青みを見上げると
やがて、空気がさかんに振動を始める。
 
  花を掃く 頭上に降るや 蝉しぐれ


今日も暑くなりそうな
この夏の一日の始まり。








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2009年07月23日

魔力の切れた日

テーマ:ブログ

暑い。蒸し暑い。キレとのどごしの本夏の暑さではない、むしむしとした梅雨末期のあの暑さである。ある地方の魔法使いは天候と気力の方向が一致しないと魔力も鈍るので、一年でその傾向が最も顕著な日は一日岩屋に引きこもっていたらしい。まさに今日などがそんな日だろうと想像するに十分な気候だった。

 

とにかく妙に早く梅雨明け宣言が出たのであやしいと思っていたら、案の定の戻り梅雨。
  梅雨戻り それ見たことかと 蛙鳴く

こんな戯れ言を言っているわけにも行かなかった、なにしろ本日は私にとっては一年で最も不健康な日。そう、定期健康診断の日、別名を成人病検診の日とも言う、真に厄介な一日(半日)であった。


中長期的に健康のため、あれこれチェックするというのはわかる。 が、何が厄介って、実際にやることと言えば前夜からの絶食、当日朝は満員電車の中を検便のウンコ抱えて病院出頭、すぐに半裸にされてジジイの医者にあちこちいぢり回され、機械を付けられたり、カメラの前でくるくる回されたり、針刺して血を抜かれたり、ベタベタぬるぬるするゼリー状の薬剤を塗って腹を機械でこすられたり、ろくなことはないのである。挙げ句、バリウム飲まされ、仕上げは下剤で締めとなる。


看護師のお姉さん達が明るく親切なのがまだ救いではあったが、私を担当してくれた二人の看護師は一方は女優並みの美人でグラマー、もう一方は化粧っけもなく応対もサバサバしてどこかすっとぼけた姉さんである。


ちょうど、前者はこんな感じとすると、
酒とホラの日々。-美人1

後者はこんな感じである。
酒とホラの日々。-美人2
 
この場合私のお気に入りはこっちの
後者のお姉さんで、
酒とホラの日々。-美人3

機会があればぜひお食事にでもお誘いしたいくらいなのだが、私に関してまた悪いうわさが立つのもよろしくないし、何とも今日は腹に力が入らず(アタリマエ)、親切ににっこりありがとうというのが関の山だった。私としたことが、まあそういう日もあるのだ。

 
パワーを吸い取られるのはそれだけではない。検査も終わり、空きっ腹に下剤かまされて、キレの悪い便意を引きづりながら夏の蒸し暑い中を移動する労苦と言ったらないのだ。 
 
しかも今日は出がけは豪雨に見舞われ、帰りは日が出て炎天の中の移動となった。


うう、下剤が効いてきた、あそこのコンビニへ、何?トイレは貸さない? 仕方なく2ブロック先のホテルでなんとかしたものの、いくらも移動しないうちに、またお呼びがかかって、地下鉄のトイレへ入ったはいいがキレが悪いのでいつまで続くかわからない。。それでも駅のトイレになど長期滞在したくはないので、適当に切り上げてまた移動を開始するものの、トイレの不安からデパートに立ち寄ったりして息を整えつつまた帰路につく。。。と言う具合で、今日一日に限っては健康収支のマイナスは甚だしいのである。
 
いやしくも成人病検診である、成人向けのサービスをしてほしいものだと、怨嗟に満ちた目を剥いて通りを歩いていると、ばったり仕事で移動中のY女史と会った。


女史も青年の部Bに足を入れつつあるはずだが、とても若々しいうえ、私の女友達に共通する長所である竹を割ったような性格の持ち主でもあるので、 
いつもならハイテンションでなにかイベントの約束のひとつもするところなのだが、この日ばかりは早く帰って休みたい欲求が先に立って、挨拶もそこそこに立ち去った。

 

「な~に、今日はそんなカッコ(スーツでない)して、ああ、健康診断だっけ?」
「そうだよ、ちょっと今日はパワーがないんだ」
「あ~ははは、断食と下剤でさすがのCAPTAIN-JACKもかたなしね。ちゃんと検便持ってった?ああ、ボクは便通は日本一いいんだっけ?あ~はははっ」
 
いつもは美人ぶった自意識過剰女をぶった切る毒舌と、大概の発言をセクハラにしないさわやかささを駆使するはずの私も、今日はなすすべがないのであった。なんにしたってこんな日もある。

  

幸いにして、私の最後の魔術、寝付き30秒の術は今日も有効なことだろう。
こんな日はさっさと帰って寝てしまうに限るのだ。明日はきっと別の風が吹く。

 

 

 

 


 

 

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2009年07月22日

ロマの音楽と義賊の楽団

テーマ:隠れ岩石生活

なんのはずみか、このところジプシー音楽にはまりこんでいる。

 
元来はロックとクラシックが中心の岩石的音楽生活を送っていたのだけど、聞くのもたいていは英語圏のバンド・楽隊に限られていた。

 
日本で非英語圏の音楽が一般的に広がりだしたのは’90年代以降のことらしいが、音楽マーケットの商品分類用語として作られた「ワールドミュージック」というカテゴリはCDショップなどのコーナーの名前に今でも残っている。 だがわたしは’90年代のブームには乗り遅れた。ひとつには過労死の不安が現実のものとして迫るほど忙しかったのである。
 
もう過去のこととなった過労死寸前あれやこれやはもうどうでもいいことで、ともかく今ごろなぜかマイブームとしてワールドミュージックがやってきたらしい。


酒とホラの日々。-タラフ・ドゥ・ハイドゥークス


特にお気に入りはこのジプシー楽団「ターラフ・ドゥ・ハイドゥークス」(写真)なのだが、日本語訳すれば「義賊の楽団」という意味らしい。東欧の職業音楽士を集めて20代から80代まで多様な年代のメンバーからなる20人規模の楽団の演奏は、スピード感・躍動感・エネルギーに溢れ、全曲を貫く野太い生命力で聞く者を圧倒する。
 
彼らの演奏には、高度に商業体系化された音楽マーケットの中で飼い慣らされた音楽が失ってしまった、したたかなエネルギーを感じずにはいられない。
 
ともかくあっという間に私は東欧の卑しい爺さんたちの楽団音楽にノックアウトされてしまったのだが、音楽を聴いた次には、無性に誰かとこの音楽・楽団のことを話したくて仕方なくなった。

 

ところが、一般的に広がったとはいえ、まだまだ日本ではマイナーで「ターラフ・ドゥ・ハイドゥークス」なんて知っている人には巡り会わない。そもそも「ターラフ・ドゥ・ハイドゥークス」はルーマニアの楽団であるが、ルーマニア自体、日本の日常とは疎遠なところで、これまでルーマニアが話題になったこともないところででいきなり音楽の話をするのも無理というものだ。
 
ハテこれはこれはどうしたことかと思案していると、先日A君がいいところがあったと話を持ってきたのだった。

 
なんでも、東京近郊にルーマニア人が多数いるところがあって、しかもみんな現地の演芸に通じているというではないか。

 
そいつは願ってもないこと、と(都心からごく近くであるが)電車を乗り継ぎ勇んで行き着いたのが『ルーマニアン・パブ』なるところだったのだ。
 
もっとも厳密にはロシアン・ルーマニアン東欧パブではあったが、これで思う存分ルーマニア・ロマ(ロマとはジプシーのこと)の音楽を語り合えると私は興奮したのである。


え?ちょっと怪しいって?なんの健全な民族舞踏ショーの社交場である。

 
さて、喜び勇んで乗り込んだルーマニアン・パブでの展開は、、、、長くなったので続きと顛末はいずれまたこんど。。。

 

 

 


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2009年07月20日

夏の風情ある物見行事とは

テーマ:散歩

酒とホラの日々。-ペネタ


春の花見、秋の月見、江戸時代には雨見と言う風流があったことは先日の記事でも紹介した。それでは夏は何があるのだろう。


今日も夏はなんだろうねえと日の傾いた庭先のベンチで話していたが、なかなか決定打がなかった。曰く、川見、虫見、花火見物に夜景見物。ただ夏にあると言うだけでは風情に乏しい。


そこで私は、宮沢賢治によれば蛙たちには夏に雲見と言うことをやる習慣があるらしいと話を振ってみた。高くそびえ立った雲の峰の天辺が高層圏に達し、次第に平たい形状を為す様が蛙たちには大事な鑑賞のポイントであり、平たくなった雲の天頂の形を蛙はペネタ型と称するのだと。(宮沢賢治 著 「蛙の消滅」)


するとこんどは、なんで賢治はそんなたわいもないことを書いたのだろうと、私たちはとりとめもない話に迷い込んだのだけれど、そのうちに一日掛けて高く成長しきった眼前の入道雲は、午後の遅くにいたり平べったく伸びると同時に夕時の色をも帯びてきた。


紺碧と白のコントラストの中ににじむ、くすんだ赤みは、夏の一日の終わりを告げると共にやがて色褪せていく夏の終わりを暗示するようだった。

夏の魅力ははその旺盛な活動性に印象が行きがちだが、夏にいとおしさを感じるのは、やがて終わって下っていく一抹の寂寥が夏のそこここににじむからだと、実は私たちは知っている。
 
力強く登り切って行き場の無くなった夏はしだいに拡がり散っていく。夏の勢いもすぐにやってくる切なさと裏腹だ。
 
力なく横に広がりだした雲の峰を見て私たちはどちらからともなく言った。
見事なペネタ型だね。
ああ、夏は雲見だな。






 

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2009年07月17日

今年も涼をお届けします

テーマ:CO2


酷暑の候も皆様におかれましてはきっと健やかにお過ごしのことと思います。

 
私はといえば年々暑いのを耐える力も衰え、この先地球温暖化の進展と共に日本が東南アジア化していく中で軟弱世代の私は、きっと憧れの老境に達する前に日向のアイスクリームのごとく溶け果てて、べたつく地の染みと化してはハエにたかられるのも遠くないのかと、炎熱の中で嘆息するところです。
 
そこでせめてもかつての涼しい記憶でもたどって、暑中に一服の涼を求める一助としようかと思っているところですが、これなら、金もかからないし、エネルギーの無駄遣いにもならず、地球環境にやさしいことですしね。
 


酒とホラの日々。-うみ

*厳冬の荒波かぶる寒稽古の記憶**


そう、あれは忘れもしない某体育会系の学生だったときのこと。
わが部には毎年の恒例行事として、寒稽古というものがあったのだった。
 
毎年本当に寒いところに稽古の場を求めて出かけていくのだが、私のはいったころは厳寒の日本海で荒波を蹴散らして早朝の稽古を行うというのが恒例のことだった。
 
日本海沿岸の冬の光景は想像以上に凄まじく、途中地吹雪に見舞われた一行は
海の近くにたどり着くまで何度も立ち往生したほどだ。鏡のように雪と氷で磨き上げられた路面を、猛烈な風にあおられた雪が蛇のようにのたうっている中を車で進むのはなかなか容易なことではないのだ。 
 
ようやく宿にたどり着いてみると、宿の女将に「よくこんな中をやってきたね」と驚かれた。それもそのはずつい先日も地吹雪の中の雪の吹き溜まりに突っ込んで動けなくなった車の一行がどうやらそこで夜明かししようとしたらしいのだが、やがて寒さにエンジンが停止し、翌朝見つかったときは全員凍死していたとのことだったのである。
無知なよそ者だった私らは、よくぞ無事にたどり着けたと幸運を喜び合ったものだ。
   
翌朝まだ暗い中、少しおさまってきたとはいえそれでも肌を切り裂くような氷点下の吹雪の中、私たち一行は歩いて浜に出かけたのだが、こんな中で裸で荒海に入るなど狂気の沙汰に思えた。
 
それでも海パン一枚になると主将が言った。
「まず、一年生、行け。
だが、お前らは初心者だ。だから万一のことがあってもいけないから、最低限の身を守る処置はしておく。
海は心臓麻痺を起こすほど冷たい。このときまず守るべきは内臓だ。冷たい海水の体内への不意の侵入を防ぐため、特製の膏薬を配布するから、これを侵入孔に塗ってから海に入ることとする。」

パンツ一丁になった1年生の手に手早く山盛りの塗り薬が配られ、副部長の合図と共に全員一斉にパンツをずり下げて侵入孔たる尻の穴に塗りつけたのだった。
だが実はその膏薬とは強メントールの虫指され薬だったのである。

一瞬にして尻から火を噴く激甚感覚にパニックに陥った1年生は奇声を上げて海に突撃し、冬の日本海の荒波を蹴散らす勢いで乱れ踊り狂ったのだった。
 
みんな悶絶のあまりパンツも脱いで尻を洗い、中には極寒の海に潜る者もいたが、不思議と皆冷たさや寒さを感じたかどうか覚えていない。
というよりそれどころではなかったのだ。
 
どうやってこの寒稽古の荒行が終わったのかも定かでもないが、ただ、浜辺で腕組みして薄ら笑いを浮かべた先輩たちが「今年も成功だな」と話していたことや、通りかかった浜の住人の爺さんが、「あんれまあ。わがい人は元気でいいねえ」と言っていたことだけは覚えている。

これが肛門ムヒとか肛門キンカンとして代々受け継がれる伝統だと知ったのはこの後のことだった。。。

(注)暑いときにも有効だと思いますが、万人にお勧めはしません。というか真似していかなる結果を招こうとも当方はなんら責任を負えませんのであしからず。


***

毎年お届けする納涼企画、わずかなりとも涼味を感じていただけたでしょうか。
どうか皆様この夏も健やかに過ごされますように。

 

 

 

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2009年07月14日

不意打ち梅雨明け宣言に慌てる

テーマ:散歩

              酒とホラの日々。-夏の雲


もうじき梅雨が明けるだの、雨の名残がどうのと言っていたら、関東はもう梅雨が明けてしまったらしい。私としては19日の日曜あたりが梅雨明けのつもりでいたから、不意を突かれた気分になった。
 
梅雨の末期には集中豪雨のような強いまとまった雨があった後、一気に晴れるというような観念があったから、尻すぼみに梅雨が消えて無くなるように夏が入り込んでくるのはなにか物足らないような気もする。
 
たとえば篠突く雨に地面の排水が追いつかず、たまった水が綾をなすように流れていく様を今年は見ていない。


地面をまとまって流れていく雨水のことをにわたずみと言うが、静的な水たまりに対し、雨のつくる躍動的な地面の表情は、内省的になりがちな雨の日の気分を活発にかき回して、意識の表面を覆う多少の憂さも洗い流してくれるものだ。
 
そんな梅雨明けの儀式が終わったところで、次いで鮮やかに夏が訪れるのかと思っていた、私の勝手な段取りと気持ちの整理を無視して今年は突然夏の中に放り出されてしまったのである。


なにも別にたいして困ることはないようなものだがとりあえず今週(まだ書いてはいないものの)アップしようかと思っていた記事のネタ繰りを見直さねばならないのもまた困ったものなのだ。そもそも今日は記事のアップの予定もなかったのだ。
 
ともかく夏は待ったなしで進行していく。

晩夏の見せる表情もまた捨てがたい物はあるが、性急さと勢いのある梅雨明け後の夏のピークは短くて塩漬けにしてとっておくわけにもいかないから、大急ぎでこれを味わう必要がある。受け入れの準備がまだ、などとは言っておられない。

 

   雲聳え 夏来にけらし


      早足に 沸き立つ大気 しばし留めん








 

 







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2009年07月12日

雨上がる

テーマ:散歩


酒とホラの日々。-水たまりⅡ

梅雨時には、たいていどこでも道端や野原にまっすぐ伸びたタチアオイが元気に花をつけているのをよく見かけていることだろう。
重く垂れ込めた雨雲の下、すらりと伸びた背の高い茎に鮮やかな花はよく目を引く。
タチアオイに限ったことではないが、こんな美しい植物が野草同然にあちこちにあるのは湿潤で変化に富んだ日本の自然風土の豊かさのおかげである。
 
そんなタチアオイも、このところすこし勢いが失せてきたようで、まっすぐに伸びた茎もすこし曲がって花の色もあせてきた気がする。

 
タチアオイが落花し傾いてくるというのはそろそろ梅雨明けのサインだから、
雨模様の時期をくぐりぬけた季節はいよいよ夏本番を迎えることになる。  
梅雨時の空気にも鮮やかなタチアオイにもまた一年のお別れだ。


たしかにこのところの雨上がりには、本格的な夏の空気が濃く漂う。
 
嫌われがちな雨の季節ではあったけれど、豊かな緑と生命をはぐくんでくれる梅雨が

もうじき去ってしまうのもちょっと名残惜しくて、
雨の上がった空をまっすぐ見上げずに、

私は水たまりに映った空をしばらく眺めてみた。


 

 

 

 

 


 

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2009年07月10日

臭いは世につれ、世は匂いにつれ

テーマ:CO2


R氏が周囲からうとまれているように感じだしたのはここ数年のことだ。

 
覚えている限りでは、あるとき家族に「お父さん、臭いよ」と言われたのが初めだったと思うが、その後家族が顔を背けるそぶりを見せることがあっても、何を大げさな、と別に気にも留めなかった。

汗をかくことがあるのは当たり前だし、毎日風呂にもはいっていれば着替えもしているし、さすがに会社では露骨に「部長、臭いですよ」などと言ってくる者はいなかったのだ。
 
それでも次第に家族の指摘もそばに寄ったときの反応もエスカレートしてくると、なんだか電車の中でも乗り合わせた周囲の人が自分を見て眉をひそめているような気がしてきた。
 
そこであるとき「体臭がちょっと濃くなったかな?」と、
本人は冗談めかした気分で奥さんに聞いてみたところ、なんとも厳しい答えが返ってきた。


「ちょっとじゃないわよ。どれほど臭うか、これまでも散々言ってたじゃない。
子供たちだって、洗濯はお父さんの服や下着とは絶対に一緒にしないでって言ってるくらいなのよ」
 
「え?なにをふざけたことを。人間誰だって生きてる限りは体臭があるのはあたりまえだろう。」

「あのね、あなたの臭いのはもう普通じゃないの。あなたの枕なんか臭い汗染みが出来ていくら洗っても取れないんだから。 耳の後ろから黄色い汁でも出てるんじゃないの!?
きっと会社でもみんな迷惑してるんだから、少しは気をつけなさいと言ってるじゃないの」

さすがにR氏もムっとして反論した。
「昔から人から体臭が出るのは当たり前だったのに、今の世の中潔癖症すぎるんだよ、洗剤会社や香水会社の口車に乗せられてるんだよおまえらは。おろかな連中だ。」

「世の中はずっと変化してるのよ。あなただけまだ昭和の人をやっていたいのなら、
山奥にでも行って一人で暮らせば?。 周りに何も気を使わない人は世の中の迷惑なのよ、わかる?」
 
R氏は「話にならん!」と激昂して、奥さんの出してきた、デオドラント石鹸やら、防臭スプレーやらオーデコロンの類を乱暴に払いのけると、足音高く寝室に入りふてて寝てしまった。
 


・・・次の朝、R氏は目を覚ますとどうしたことかになっていた。
異変に気づいて、いつも生え際をチェックしている枕もとの鏡の前に這っていくと、見えたのは情けなくもさえない虫の姿だった。
うろたえたR氏がどうしてよいか分からず枕の上をうろうろしていると、やがて起こしにやってきた奥さんが枕の上に虫がいるのを見つけた。


「あらいやだ、汚いカメムシが入ってきてるじゃないの。ちょっとE子、ティッシュ持ってきて~、臭い虫がいるのよ、そっとつぶさないようにゴミ袋に捨てるから。」

こうして捕まえられたカメムシのR氏は、ティッシュごと丸められて燃えるごみの日の回収車で運ばれていってしまったのだった。。。

お話はこれでおしまいだ。

                      とっぴんぱらりのぷう。 


酒とホラの日々。-虫




本日も最後までお読みくださりありがとうございました。

え? 何が言いたいのかって?
まあ、臭いの件はただの一つの例ですが、好むと好まざるとに関らず、私たちは今の時代に参加して生きています。時代を選ぶことは出来ません。
あとはどうか皆さんで考えてください。。。











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