2007年10月31日

豊かな食品産業のはぐくむ、豊かな日本の食文化

テーマ:CO2

友人のN氏はあの大規模ファーストフードチェーン、アクドナルドの店長をしている。
都内のおしゃれな一角に大きな店を構えてたいそう忙しいのだが、
全国有数の看板店舗であるのはN氏の自慢だ。
 
ちょうど今、アクドナルドが新商品「ミステリアス・フライド・アック」
全国展開しているのをご存知だろうか。
あの新商品のコマーシャル撮影だってN氏の店で行われたものなのだ。
 
撮影当日はアクドナルドのイメージキャラクターを勤める人気モデルの女性をはじめ
多数の関係者とアクドナルド社の社長も来店していた。

 

撮影ではモデルの女性がアクドナルドの社長と一緒に
新商品ミステリアス・フライド・アックをおいしそうに食べるものだったが、
撮影前にN氏は社長にエスコートされたモデルさんに挨拶をした。

 

「今日はご苦労様です。当店で撮影があるなんて光栄です。
いつもアクドナルドを召し上がっているのですか。」

 

するとモデルの女はむっとしたように不機嫌に吐き捨てた。
「ええ~?、あんなナニ使ってるかわからないゲロアブラしょっぱいの
食べるわけないじゃない。モデルをなめんじゃないよ!」
 
すぐにアクドの社長も不愉快そうな顔をして割り込んだ。
「なんだ君、失礼じゃないか。私たちはアクドナルドでビジネスはしているが、
あんなもの食うのは、馬鹿と貧乏人だけだ」
   
あっけにとられるN氏を残して二人は撮影の準備に行ってしまった。
N氏はそれでも撮影に使う新商品の準備をせねばならなかった。
撮影で社長とモデルが並んで食べる「フライが決め手の新バーガー」は、

店長自らが油で揚げることになっていたからだ。 
  
確かにアクドナルドなどを常食するのは何も考えない愚か者だろう。
栄養バランスなど考慮の外だし、卑俗で粗雑な味はいったい何が旨いのかもわからなくする。
アクドが安い肉や穀物を入手するために乱開発や低賃金労働を強いているのも公然のことだ。
 
N氏が呆然としながらも厨房に向かうと、ちょうど店の裏口には出来立ての大きな犬の○ンが
湯気を立てていた。近くのマナーの悪い犬の飼い主が始末もしなかったらしい。
あるいはアクドナルドに批判的な人間が抗議のつもりで主要店に目をつけたのかもしれない。

 

N氏は黙々と犬のフ○を拾うと、これを厨房でコロモをつけ油で揚げてパンにはさんだ。

社長とモデルへの撮影用のスペシャルというか、
普段食べもしないあのふたりにとっては何を食っても同じことだろう。
 
カメラの前で作りたてのミステリアス・フライド・アックを口にした二人は
一瞬目をむいたのだが、すぐに気を取り直して叫んだ。

 
「おいしー!、アックってめっちゃ最高!!」
 
やがて全国放送されたCMには、ホカホカと揚げたてのアックを
口いっぱいにほおばる二人の笑顔があった。
 

相変わらず店は繁盛しているが、こんなんでいいのか、と
時々ふと、疑問にまとわりつかれるようになったN氏である。 

 

 

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2007年10月24日

おみやげの喜び

テーマ:インナー・ランド

旅のお土産をもらうのは大好きだ。
たとえどんなに小さな旅の、どんなに一見つまらないようなものでも
おみやげはちょっとした気遣いとメッセージをまとっている。

とはいうものの、実用性に疑問符のつくキーホルダーやストラップ、

安っぽいアクセサリーや置物、
妙に長期保存の利くお菓子、俗っぽいぬいぐるみや飾りもの・・・・。
そんなおみやげの置き場所や扱いにも困って いらいらすることもあって、
先日など引き出しの奥などに放り込んで忘れていたお土産がたくさん出てきたことがあった。

それでも何気なくお土産を一つ一つ眺めてみると、どのお土産も小さくともきらきらするメッセージを
発しているのに気がついた。
「とっても楽しかったよ」「君の事、気にとめてるよ」「「わすれてないよ」「君にも見せてあげたかったよ」
・・・・
さらには、ささいなお土産でもそのお土産を誰かに選ぶためには、たいてい
小さくとも楽しい検討の過程と、ちょっとしたわくわく感が伴うことは誰しも同じだろう。

こんなに私のことを気に留めてくれるたくさんのメッセージがあることを
私は引き出しの奥にしまいこんだまま忘れていたらしい。

これはあの人から、これは両親から、これは家族から、これはあの友達から、、、
’つまらない’お土産品をひとつひとつ手にとって眺めてあふれかえるメッセージに
ひたってぼーっとしていると、B女がやってきて「何してるの?」と私の
呆けた様をみてあきれて笑っていた。
 
そこで私が一つ一つ’つまらない’お土産品の由来と思い出を説明すると
彼女もまたメッセージにひたりきってボーっとしてしまったのだった。
 


実は昨日は寝つきの良い私がなかなか寝付かれなくなって困ったのだけれど
特に興奮したわけでも体調に変化があったわけでもなく、原因におもいあたること
がなくなんとも不思議だった。

ふと思い出すと、そういえば昨日は沖縄からのお土産がたくさん届いていたのだったのだが、
それできっと、旅のわくわく感とともにお土産についてやってきたかの地の精霊たちの名残が、

夜通しはしゃいでいたからなのだろうと思い当たって、私はひとり大いに納得したのだった。

 

 

おみやげにまといつく楽しい気分だけで人生を組み立てるわけにはいかないが、

たわいもないおみやげのやりとりに喜びを見いだせるということは

人生を形作る部品の一つではある。

 

 

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2007年10月19日

きれいで安全な社会はステキです 

テーマ:CO2
私は毎週宅配される健康飲料を愛飲してもう1年になる。会員制の健康食品販売会社の会員になって、毎週サプリメントを届けてもらうシステムなのだが、飲み続けていたら体に活力がみなぎり体調もよく、腹もへこみ気分も安定して、確かにサプリの効果はある、とおもっていた。

 

ところがある日、集金にやってきた販売員が言った。

「Captain-Jackさん、ごめんなさいね、申し上げにくいことなんだけど実はあの健康飲料、途中から麻薬が混じってたらしいの。製造過程がずさんでいろいろと混入してしまっていたらしいのよ。責任者はお詫びの会見をするんだけど、それにしてもねえ、、、いまさらあのサプリやめたらものすごい禁断症状が起きたりして、自殺したりする人もいるらしいからすぐにはやめるわけにはいかないのよねえ。ほんとうにごめんなさいね。」

 

「ええ?、なに、絶対安全だって言ってたのに、なんだ、あんた人を麻薬中毒にしておきながらどういうつもりだ、おい!」

 

「だからー、ごめんなさいっていってるじゃない。あんただって、毎日この薬のおかげでいい気分で暮らしていたんだし、これからも薬は配達するんだしい、じゃ、まあそういうことで、今後もよろしくおねがいしますね」

  

健康食品の販売員だと思っていたら麻薬の売人だったとは。。。呆然と立ちすくんでいると今度は電力会社の集金がやってきた。

 

「CaptainーJackさん、ごめんなさいね、テレビでご存知でしょうけど、ほらあれ、漏れちゃってたんですよね、放射能。」
 

「え? うちにやってくる電気は事故原発製でない電力だけですよね?」
 

「ああー、ごめんなさいねー。それが事故った原発製も混じってたらしいのよー。 でも大丈夫よ、お宅なんか原発から100km以上あるしい。」
 

「え、それじゃなんですか、私はいままでウソの製品を買い続けていたという ワケなんですか。私は農産物も遺伝子組み換えでない低農薬のものしか 食べないんです。それを電力会社は、今頃になって、、」
 

「だからー、ごめんなさいって言ってるじゃない。 ウチの社長がテレビで謝ってるの見たでしょう? それともなに、あんた地球温暖化防止に文句でもあるわけ? いまさら電気止めて 原始人ごっこする根性もないくせに、貧乏人が文句言うんじゃないよっ」
 

「はあ」

 

呆然とした私は気がつくとテレビをつけていた。そう、現代人はなにも考えないと自動的にテレビをつけるらしいのだが、私も頭が空の状態ではテレビをつけるらしい。そのテレビではいつものように、健康的で明るいCMタレントたちが新商品に囲まれて、まるで悩みのかけらもないかのようにきれいで快適な生活を演じていた。

 

どうも原子力や新技術が人間を幸せにしたかどうか、きっと疑問を持ってはいけないのだろう。そう思うことにして、とにかく今日を前向きに明るく生きようと気持ちの切り替えを図ることにしたのだった。。。

 

そのうちなんとか、なるだろう~。

   

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2007年10月13日

悠千会に出席し俳句鑑賞を行った芸術の秋

テーマ:CO2

悠千会という日本伝統文化の啓蒙活動をする集まりがあるのをご存じでしょうか。全国にメンバーを抱え、主には侘び寂びにつらなる風趣を愛でることに関係するさまざまな活動を行っています。  
メンバーはこれまで社会で活躍し、今は一線を退いた後の人生の余白に一点の彩りを添えるべく参加されている方が多く、私のような若輩者が行くのは気が引けるものです。それでも先日町内の名士である古老のお誘いを受け、末席に参加してきたのでした。   
さすがにメンバーは年配の方が多いとはいえ、各界で活躍していた階層が多いだけあって、悠千会が招聘する講師は常に一流と目される先生ばかりです。この日は俳句の鑑賞がテーマでしたが、講師はなんとあの有名な鴨田雅厳先生でした。鴨田雅厳先生はNHKの俳句教室でも添削と指導を担当されているので、きっとご存知の方も多いことでしょう。この日は先生がその場で句を作って読み上げられ、参加者がこれを鑑賞するものでした。

 

先生は中空から句の手がかりをつまみとるように手をかざし、宙に視線をさまよわせます。私たちはまさに芸術作品が紡がれる瞬間に立ち会うわけです。先生はそのままの姿勢でできあがった句を一句一句、おごそかに読み上げらるのでした。

   
「・・・朝顔の 外にこぼすな 竿の露・・・」

 

「先生、すばらしい!!」「すてきです、せんせー!」 

「・・・んん、ちょっと女性(にょしょう)にはむずかしかったかの?」

「いえいえ、とてもすばらしいお作品です。皆感動しました!」  

一同の賞賛と興奮冷めやらぬうちに先生が次の句を読み上げられました。

 

「・・・そっと手を やさしく添えて 一歩前・・・」

 

「おおうっ、」  「侘びだ、これこそ侘びというものだ、すばらしいっ!」

 

「・・・使用後も 北なくすまい 美女軍団・・・」

 

「ああ、先生は女性(用)のこともちゃんと考えていてくださったんだ。。。」 
「鴨田雅厳先生、ばんざーい!」「せんせー!」

 
感動のあまり涙ぐむ女性参加者もおりました。先生の句は次々に読み上げられ、熱気に包まれたままこの日の会は閉幕したのでした。先生の句が感動した参加者の手によって書き写され、会場や各人の家の名句にふさわしいしかるべきところに貼り出されたのは言うまでもありません。 
しかるべき場所って? それはしかるべき場所ですよ。  

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2007年10月12日

秋の折り返し点

テーマ:ブログ



キンモクセイ2007

今週、無数の小さなオレンジ色の花をまとった樹木から
甘い芳香が放たれて、あたり一帯が押し包まれた。

 
今年もキンモクセイの季節が巡ってきたのだ。

華やいだ香りとにぎやかな眺めに一時心も浮き立つが、
この木の花の時期は短く、あんなにたくさんの花も
あっという間に地面に落ちてはどこかに行ってしまう。

秋をつかまえようとしては指の隙間からもれだして、
たちまち流れ去っていくようなもどかしさもまたつのる。
だから私は秋の半ばはいつも落ち着かない気分になるらしい。
  
運動会も秋祭りもひと段落して、花も散り実りきった種の去った後の空気は、

ひたすら静かな秋の気配が濃くなるから、

秋には寂しさや退滅のイメージもまたついて回るのだが、

そこにあるのは決して死や衰弱ばかりではない。

たしかに若々しい夏の空気は、

外への伸張、勢い、上り坂の向こうにある期待を感じさせるが、

そんな外向きに発展する季節の後に、これからやってくるのは内省の季節だ。


なにもしないようでも、自分を省みて次の方向を考え、

ステップを踏み出すタイミングを図る時期はきっと必要だから

春に備えた植物が力を蓄えるように、人もまた内なる充実を図るべき季節なのだろう。

その意味で秋と冬はとても豊かな季節だ。

秋のいい時期は短いが、この豊かな季節を豊かなままとらえたいものだ。

  
満開だったキンモクセイの花も、今日あたりからはそろそろ散り始め、
帰り道にはオレンジ色の刺繍が施されていた。

こうして今年もまた秋は折り返し地点を過ぎて、深く静かにふけていく。
 

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2007年10月09日

自由の戦士に黙礼   チェ・ゲバラ没後40年

テーマ:インナー・ランド

1961年にスイスのジュネーブで国際開発貿易会議が開かれたときのこと、一人の学生がキューバの代表に会いに行った。会ったのはその宿泊先のホテルである。キューバからやってきた代表者の工業大臣に学生は、自分もキューバ革命に参加するため連れて行ってくれと熱願する。するとキューバからやってきた代表は学生の手を引いてレマン湖を見晴らすバルコニーに連れて行くと、湖岸に立ち並ぶ世界的に有名な製薬会社のバイエルや食品会社のネスレなどの大企業群の輝くネオンを指し示してこう言った。

「君はスイスに残って、この怪物たちと闘うのだ」

学生は後にジュネーブ大学の教授となり、スイスの大企業や市場主義経済の不正を暴露し糾弾し、国連人権委員会でも活躍するジャン・ジクレール氏。そして彼に諭したキューバの代表の工業相とは、あのチェ・ゲバラである。

 

グローバリズムという経済利益の市場主義と価値観の単一化、人間の排除主義は巨大企業によってくまなく世界に伝道され、私たちを飲み込んできたが、実際のところ、 時代の渦中にあって世の中の活動に流される私たち人間には、なにが起きているのか、なにが本当の問題なのかわからないのかも知れない。だが、チェ・ゲバラには当時にあって、私たちの今いる現代に及ぶ病根までを見通すことができたようだ。私を含め、さよでもアカでもない人間でも先のエピソードには揺さぶられるものがあることだろう。


いうまでもなく第三世界において英雄でありまた、若さというエネルギーを、理想のために費やす人間はかくも純粋になれるのかという事を体現してみせたチェは、その思想や行動をよく知らない人間をも今もって引きつけるカリスマである。不正と抑圧から人々を解放する理想のために闘い、望んだとおりにその戦いの中に果ててから今日はちょうど40年になる。 

  

エル・チェ

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2007年10月08日

ジャックもガイも、シンゾーもタロウも、みんなアーティスト

テーマ:CO2

 
どうしてそんなふざけた話ばかり思いつくのかと聞かれることがある。
さて、どうしてだろう。

私の文を書くという遊びがいつから始まったのかわからないが、
話を作ろうとしたことは小学生のころにも一度ある。
胸ときめく冒険譚、息詰まる動物物語、そんなものを私も
書けるものだろうかと思って、頭を空にし物語がわいて
出てくるのを待ったのだが、待てど暮らせど物語はわいてこなかったし
ラジオが空中の見えない電波を捉えて音声を流すようには
どこからもお話は送られても来なかった。
 
私はお話を作るのに向かないいらしい、と文章を書くという遊びには
それからしばらく手をつけることはなかった。

  

実際のところ、イメージは無からは生じない。この事実を具体的な言葉として
私に提供してくれたのはフランスの哲学者バシュラールだった。
あるとき読んだ彼の著作「空と夢」の冒頭に
「想像力とはイメージを歪曲する力である」というようなことが書いてあり
くそ生意気なガキだった私は目からうろこが落ちる思いだった。 

 

それで文章を書くようになったわけではないけれど、

これに関して思い出すのは、当時子供の間ではやっていた

たわいもない遊びに名前の文字ずらしと言うものだ。

それはこういうものだ。

ながさわ まさ  これを一文字シフトして
ながさわ まさ

    あるいはこんな

 

 まつだ せい    一文字シフトして
まつだ せい

一文字シフトでまったく別人の名前のようなものができるが
引きずられた元の人間のイメージが歪曲されてまたなんとも面白かった。

あるとき、ひとりで退屈していたわたしは
なんとなく知り合いの名前をシフトしたのだが、それは

 
村井重人
むらい しげと  これをシフトして

むらい しげ

 
こうして婆さんの暗殺者、「弔いシゲ」が生まれた。
情け無用の仕置き人、狙った相手はどんな非情な手段を使っても必ず仕留める。
得意技は故人に線香をあげにやってきた相手が手を合わせた瞬間に
潜んだ仏壇から飛び出して仕留める仏壇返し
  
むちゃくちゃな設定とストーリーを法事で親戚やいとこに披露して、私は世間のごくわずかしかいない

読者の顰蹙をかったものだった。

  

私が思うに一番難易度が高いのはこっけいな話だと思う。

逆に簡単なのは論説文や美しい情景描写、悲しい話、叙情的な話である。
これらはむやみに難しい言葉や決まったパーツとなる要素を並べていけば
そんなに難しくなく出来上がる。

 
一方、こっけいな話はこっけいと思わせるための毎回新鮮な独自の要素が
必要になる。量産はできないし、どんなにがんばっても(がんばらないけど)
いつもいいものができるとは限らない。
 
より困難でよいものにトライするとするところに手ごたえと楽しみがあるのは
スポーツだって、楽器だって、絵だって同じことだ。

誰にとってもその楽しみこそは浮き世の憂さや苦をちょっとの間隅に追いやってくれる。

そして何でも下手でもいいから、より良いものにしようとすることこそ楽しみと充実の秘訣だ。

 
だから、どんなに批判を受けようと皮肉られようとも、文を書くのは素人の私の

ある種の挑戦とでも言うべきトライアルであるのだろう。

   

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2007年10月06日

美しい日本 総理の決断 

テーマ:CO2


あの日、誰も予想もしなかったタイミングで首相辞任劇のあった日の
国会代表質問の二十分前のこと、極度の緊張の中で安倍晋三は迷っていた。
「私は・・・これから手洗いに行ってウンコをするべきか小便をするべきか。」
 
おや?と思った読者のためにちょっと解説をすると
一般に男性はトイレに入る前に小便をするか大便をするかの決断をする。
トイレに到着し用便の行為に入るときまでにどちらかの意思決定のプロセスがある。
一方女性はトイレに行く際に大小の判断を迫られる局面はない。
つまり、男は明確な意図をもってトイレを往訪し、女は漫然とトイレを
訪れる生物であるのだ。

  
また緊張と精神的疲労の中では些細な事柄も大きな負担となることがあるのは、
特に説明するまでもないだろう。
安倍晋三は積もり積もったストレスと閉塞感の中で、ウンコをしようか
小便をしようか、判断のあまりの重さに追い込まれていたのだ。
 
「ウンコすべきか、小便すべきか、それが問題だ・・・」
判断のつかない苦悩を抱えて晋三はトイレへと重い足取りで歩みを進めた。
するとトイレの前で出会ったのは麻生である。 麻生は快活な笑みをたたえて言った。
「あはは、総理、ここはひとつ連れションといきますか」
 
こいつは、人がこんなに悩んでいるのも知らないで・・と怒りがこみ上げると同時に、

晋三は糞(ふん)切りがついた。

 

「ちょっと、幹事長」 
晋三は甲高い声で宣言した。
「私は総理を辞任しようと思う!」
晋三はウンコか小便かという深い迷いを、

総理の辞任というケツ断をもって断ち切ったのだった。
  
このような事情から、現在の混迷する政局の運営には

大小の性急な判断を伴わない女性総理が適任ではないか

とのうわさが流れたのだが、さすがに急なことで女性候補擁立には至らず、

どちらかというと強面で男性的な麻生が嫌われ、

福田首相に落ち着いたというのが、今回の自民党総裁選~首相選びの真相なのである。

 

 


 

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2007年10月01日

ミシマ君の場合

テーマ:CO2

ユキオ君にはわからなかった。なぜ自分がモテないか。

 
自分では当世風の王子様顔だと思うし、
ファッションだって髪型だってメンズノソノで日夜研究して
モテる路線を追求しているし、近頃じゃボデービルに通って
筋肉もだいぶ付いてきた。腕立て伏せだって懸垂だって
ちょっとできるようになった。

 
「金がないからかな・・」

万年床から天井を見上げてユキオ君は考えた。

 
たしかにユキオ君は半プーでファッション以外に回る金が無い。

やはりモテるためには、人目を引く外車乗って六本木の
マンションに住むくらいじゃなければ女はついてこないのだと
思ったユキオ君は、手っ取り早く銀行に向う現金輸送車を襲った。

 
モデルガンで警備員と銀行員を脅し、重そうな袋を死ぬ思いで
担いで逃げてきたのだが、人のいない倉庫で袋を開けてみると
10円玉がぎっしりと詰まっていた。銀行の硬貨搬送袋には10円玉が4千枚。
10円玉は一個4.5グラムなので18キロだ。重いわけである。

だが4万円ではサラ金で借りたモデルガンの代金にもならない。
放心したユキオ君は絶望してビルから転落する。

 
だが、たまたまそこに居合わせたマッド・サイエンティスト、大山忍三郎博士の
人体組成手術の実験台として蘇ったのだった。
大山博士は異なる人体の部品を接ぎ合わせて新たな人間を作り出す
研究をしていたのだ。

 

この結果ユキオ君は他人の下半身と継ぎ合わされた現代のフランケンシュタインの
造物のような新たな生命体として復活したのだが、継ぎ合わされた
下半身の主はオカマだったために、心と体が空回りしてモテるかどうかなど
どうでも良いことになってしまった。

 
そして現在のユキオ君はお釜バーの看板娘、モテテモテテ、ウハウハの毎日だ。
時々モテる自分が妙な気がすることがあるが、
細かいことはまあいいか、と思うユキオ君である。

  

 

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