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2005年07月30日

こころの朝と二日酔いの朝

テーマ:本読み

『こころの朝』  木村耕一 / 1万年堂出版

                こころの朝

すり切れた名言や教訓も、たくさん集めてきれいな書や写真で飾れば、どれかたまに心に響き、何かの ヒントになることがあるかも知れません。

読んだらすぐに、やせて彼女ができて金回りが良くなるというような、即効性はありませんが、なにせきれいな本だし、決して悪いことは書いてないので贈答品や書棚のインテリアには最適です。また、世の中にはやたら座右の銘とか心に響く話とかが好きな人たちはたくさんいますから、そんな人とやむなく共通の話題をもったり、かしこまった席の毒にも薬にもならないスピーチのネタ本としても使い道があります。


今日も本屋を覗いたら、この手の本の多いこと。幸運を呼ぶペンダントや石が、一緒に横で売っていたのはつまり同じジャンル商品、と言う扱いなのか知りませんが、世の中いかに迷いを扱いかねている人が多いかということなのでありましょう。
(断っておきますが、私はこうした本にも偏見はありません(ごほッ)、それが証拠にちゃんと上記の本だって購入して読んでおります)



それから先日ある食玩(お菓子のおまけ)を見たところ、
「迷ったっていいじゃない誰だって人生は初めてだ」
という文字が掘り込まれておりまして、かわいいネコのキャラクターとちょっと人生訓風のロゴがアンバランスなようでちょっとだけ引っかかりました。
こんな子供向けの(対象は中高生くらいか?)のマスコット人形に書くような言葉かなあと思いつつも、初めてだけど一回しかないから絶対迷ってなんかいるわけにもいかないと考える人が多いから、こんなキャラが成り立つのかもしれません。



社会の要請する理想像も認められる価値観の幅も非常に狭くなってきているのに、現代はあらゆるのリスクが「自己責任」の一言で個人に帰される時代です。
みんなリスクを避けるために身をすくめて汲々としてその日を何とかやり過ごしているのですから現代に生きる者としては、なにか一つの行き詰まりが、これまで営々と積み上げてきた努力が全て意味をなくしてしまうような錯覚をもたらすことも容易に実感としてわかります。


迷ったっていいんですよ。


卒業後の進路を決めかねて留年し悶々とする『ハチクロ』(羽海野チカ/講談社)の主人公竹本クンがこんなことを言っています。
「僕に無いのは地図じゃない、目的地だ」 
---いい言葉ですね。たしかにみんな目的地を見つけ出せないから悶々としているわけで、抜かりなく完璧な人生のゴールにたどりつける地図なんてありません。目的地が決まってあとは何の疑いもなく猛進できたらそりゃあ楽かも知れません。だからといって目的地にこだわるのも程度の問題です。



大日本軍の官僚主義的な作戦指導部の「拙速と拘泥」が日本の泥沼を招いたみたいに、修正できない目標と言うのもろくなことはありません。どんなに拙い作戦でもひとたび軍事力を投入してしまうと退却もままならず、損害に損害を重ねて、行くところまで行かないと方針転換ができなかったのは良く知られたことです。その辺が日本軍は前線の将兵は勇猛で優秀なのに高級将校は極めて無能であると言われた所以ですが、なんだか今の官公庁が何十年も前のダムや道路の開発計画もロクに修正できないのと似ていますね。



目的地の設定如何によっては到達できるかどうかもわかりません。
目的地がずっと目的地たりえるかもわかりません。
迷ったっていい、でも目的地だって柔軟に変更してしまってかまわないはずです。


「気をつけよう、目的向かって猛進撃で思考は停止」

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2005年07月30日

幸せの青い焼き鳥

テーマ:ブログ

シシトウをあぶって食う、これは夏の風味である。


さえた緑が目に心地よく、淡白な味の中にもほの辛さが漂って
酒の肴に好適であるうえ、安くたくさん食べられるのもまたいい。


ただし難点としては、ごく稀に異常に辛いものが含まれることである。

辛さもピンきりであるが、中にはあの辛い唐辛子で有名なハバネロ種以上の
辛さをもったものもあるというので注意が必要である。


根拠は無いが「辛い!」と思うシシトウは数百本に一本くらいだろうか、
もっと高率で出現すれば警戒もするのだが、微妙な出現率に人は油断する。


拙者もある日、ビール片手に焼き鳥に挟んで焼かれたシシトウを食っていたところ、
ひとつが口の中で大爆発を起こした。


すぐに吐き出して、水を飲んだがますます悪化。
牛乳・・・効果なし。口内大火災である。
そうだ、インド人がヨーグルトが辛さを鎮めるといっていた!
ヨーグルト、ヨーグルト、・・・しかし焼け石に水。


ティッシュを口にいれてあごを押さえるが、鼻水も涙も噴出して、
つい、そのティッシュで洟をかみ、目をぬぐったものだから、
被害飛び火して、顔面ゾンビの辛子炒めである。


救急車を呼ぶか?という申出はかろうじて断って
「こりゃあいい、辛いものはやせるというのは本当だね」、と
虚勢を張ってみたものの、食事は中止となった。


たかが、シシトウとあなどってはいけない。辛さのショックに昇天した人は
いるかどうか知らないが、あまりの辛さに煩悩が頭の汗と一緒に放散して
悟りに至ってしまった人のことも古い文献にあるくらいなのだから。


・・昔男、鳥とシシトウを炙りて喰らい、身心を放下し円寂す (往玉要集)
 

焼き鳥にはさむ青物をシシトウにするかねぎにするかはお好みしだいではあるが。

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2005年07月28日

肴が出てきた日

テーマ:ブログ

私が飲みすぎたのがいけないのでございます。


アルコールに汚染された私の脳はすでに正常な判断を
することができなかったことが原因であります。


いい酒が手に入って飲んだくれた私は、台所で生ハムの
かたまりを見つけて、酒の肴にちょうどいいと、やってきていた
弟一家に振舞ってしまったのであります。


こりゃあ肴が豊富でいいワイと喜んでいたところ、
帰ってきた嫁さんが慌てております。


何でもあのハムはとうに賞味期限切れで捨てるはずだったものだとのこと。
・・・何も知らず盛り上がる宴会。


我々人類の運命は・・・と焦りましたが、
まあ、3日たっても生きているんだから、大丈夫だったのでありましょう。
(弟はトイレに長期滞在していたそうだが)


核物質の回収騒動とリゾート地のどんちゃん騒ぎを描いた
ブラックSF「魚が出てきた日」とは、もちろん本件は何の関係もありません。


時節柄、食品の賞味期限と衛生管理は怠りなく。

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2005年07月27日

杉浦日向子さんを悼む

テーマ:本読み

杉浦日向子さんが亡くなっていたと聞いて驚きました。
去年の暮れにガンを告知されて入退院を繰り返していたそうですが、
まだ46才と若かったため、進行も早かったのでしょうか。


私はちょうど文庫になった『大江戸美味草紙(むまそうし)』『一日江戸人』を
読み終えて、次作はなにかと思っていたところでしたので、よけい杉浦さんの
早すぎる死が惜しまれます。


杉浦さんは、のんびり暮らしたいと「隠居」して以来、町人文化を中心とした
江戸風俗に関する作品を中心に活動しておられたようですが、
どの作品も力の抜け具合と、江戸に関する知識の散りばめ方が絶妙で
読んで楽しく、適度に知識欲求を刺激しながらも、教科書臭くなく、
書き手と読み手の絶妙の間合いで成り立つ、いうなればどれもおもしろ本でした。


たとえばこれ『大江戸美味草紙(むまそうし)』大江戸美味草紙
 「どじょう」と「どぜう」ではドジョウの状態が違う。「どじょう」はドジョウ本人が、
 存命中の呼称であり、「どぜう」は料理されて食い物になった状態のことである。
 「そばがき」や「そばがゆ」主体から、現在のようなズルズルっとかき込む

 「そば切り」という 食べ方を提供しした江戸前蕎麦は、主食というより手軽で

 スタイリッシュな趣味食としてたちまち人気を博した。



どちらも私は知りませんでしたが
こんな、江戸の食文化についてのタイトル通りうまそうな話の本です。
決して蘊蓄本ではありませんし、仕事の宴席の知識ひけらかしのデータ収集に
使えるような類の本でもなく、もちろん現代のグルメの実用本でもありません。
当時の食とくらしを通じて江戸っ子の風情に一時浸った気分にさせる、
そんな単純に楽しい気分にさせるだけの本です。



杉浦さんの隠居前の作品の代表作もなにか上げておこうと思ったのですが、
『合葬』『ニッポニア・ニッポン』『百日紅』『百物語』『風流江戸雀』・・・
きらめく作品群に、とてもひとつになど絞れません。


ここは私の勝手な趣味で、ある種の BEST OB 日向子


まず『東のエデン』から
維新後間もない横浜での、元殿さん、画学生、政治書生、らしゃめんらの奇妙な
共同生活の青春群像を描いた「閑中忙あり」


さらに、元女郎屋の空き家で道場を営むやる気のない落ちこぼれ武士の
とんでもねえおもしろ話、『とんでもねえ野郎』
これなんか、設定とキャラクターはともかく、筋も落ちもあるのかないのかわからないけど
純粋におもしろいだけの本で、最期なんか、食い逃げして収拾がつかなくなった主人公が
「ばひーん!」と逃げてしまっておしまい!みたいな。


杉浦さんにも最期は「ばひーん」と逃げられてしまいましたが。


合掌


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2005年07月26日

大越冬宣言!

テーマ:ブログ

またかと思われるだろうが、今度は本気のダイエット宣言である。


事の起こりは先日の成人病健診の結果通知。

・・このままでは「脂肪肝の恐れ」があります・・


なにこれっ、早い話が内蔵デブ?!。
(でも体脂肪率なんて手でやるやつは13.5%で
両手両足でやるのは12.9%なのに! なんていい加減な機械なんだ!)


原因 運動不足、飲酒、食べ過ぎ。
拙者には三つとも当てはまる。


他人よりよく飲み食いするのに太らないと思ったら、内に来てたか・・・。
A君を霜降り人間とか言って馬鹿にしてたけど、
拙者は「フォアグラ人間」だったのか。


脂肪肝の行き着く先は肝炎や肝硬変らしい。あわわ、これはまずい。


でも、特に酒呑みの8割から9割は脂肪肝の傾向にある?
それって、ほとんどみんな?そうか、みんな仲間だったか。


正しい食生活と適切な運動を心がければ1~3ヶ月で
解消するともあるし、ちょっと希望が湧いてきた。


そこで拙者、本日より大越冬隊に参加することをここに宣言する。(一人だけど)


それにしても飲みすぎと食べすぎは何とかするとして、適切な運動が難しい。


運動もどうせなら楽そうなのが良いので、あの、50センチくらいあるゴムの
ボール運動なんかはどうだろう。うちにはなぜかすでにひとつあるので、
もう一個買って拙者専用にしよう。


あのゴムボール、何ていう道具か知らないが、
2個目で、大越冬用だから「南極2号」と名づけて励むことにしよう。

・・・ん? 

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2005年07月25日

如何にして私はテロと戦争の脅威から日本を守ったか

テーマ:本読み


実はこの私に国際人材コンサルを名乗る男から、面会の申入れがありまして
え、何?、これって、ヘッドハンティングですか?
いやー、外資系はちょっとー、と言いながらも会ってきました。


男曰く「作今のテロリストについて何かお考えをお持ちですか?」


私「そうですね、M字開脚はコロンブスの卵だったと思います。」


 男「・・・・エロテロリストのインリン のことじゃありません!」

 「われわれはあなたのプロジェクト指揮遂行のウデに興味を持っております。」


ホッホー、何でしょうかなそれは。(ムフッ)


そこでさらに男が言うには、

 「目的遂行のためには社内規律も都合よく解釈して、細かいつじつま合わせや
 既存の命令系統に頓着せず、プロジェクト自体を効率よく推進するあなたの性格は
 私どものある種のニーズに合致しております。」


これは誉めてるのか、けなしているのか?
私が腕に覚えの身勝手人間で社内評判の良くないのを知ってるのかい?


どうやら男の向うの会社は国際軍需関連産業で、日本での企画・活動員を
求めているとのこと。


男の話を要約すると、
 冷戦亡き後、有力国家の軍需産業は大量の雇用不安を抱えているのだが、
 現在は対テロ戦争に新たな活路を求めざるを得ない。
 テロ発生を効率よくコントロールさせてあげれば、軍需産業は新たな利潤獲得機会を
 得ることができて、我々の世界の経済振興に多大な貢献をすることができる。

 

 もちろんテロとは相手側の行為を非難する呼称だから、軍需産業自身が
 手を染めることはできないので、小規模な市中テロの企画遂行はアウトソーシング

 されるのだ。 ロンドンの地下鉄テロも同じ手法によるものだ。
 そこで、この日本での事業にも既存の法規に枠にとらわれず行動する人材を

 求めている。

 

この私に違法行為の請負いをやれと?


  「そもそも現代において、法律が国家権力の専権事項であり、

   その国家が企業活動の影である以上、
   テロは違法行為というよりも、逆に法とは何かを問い直すことで

  その価値を高めるものなのではありますまいか。」


それはつまり、善良と思っている私たちの社会自身もまた同じく、

テロを内包した怪物であると?


 男 「どんなに取り繕っても現代の企業中心社会は、かつての東インド会社の

   子孫であることを 否定できないと思いますね。

   戦争なくして貿易はなく、貿易のないところに戦争はない。
   今の企業と国家の連合体と何が違いますか?」


それでは国家と企業とは一般市民の幸福のために存在するとことを完全に否定するわけか?
一般市民の意向など無視するというわけか。


 男 「一般市民とは下層階級を品よく言い換えただけでしょう。意思を持って行動するのは
 一部の上層権力だけであるのが、社会の安定と幸福の総和を最大化する手段と思いますね。」


私はその発言に怒りを覚える。テロには懲罰的な意図もあるはずだ。
だとしたら、その矛先は、産業資本と国家の癒着した権力にこそ向かうべきだ。


・・・・・・・・・・・・


こうして話は物別れに終わり、私は転職をあきらめて今日も飲んだくれて、日本の危機が
ちょっとだけ先延ばしされたのでありました。

captain-jackはやはり正義のヒーローだったのです。よかったですね。


そこで今回私に正しい判断をさせてくれた本の紹介


『テロル機械』  ローラン・ディスポ / 現代思潮新社 エートル叢書
『秘密と嘘と民主主義』 ノーム・チョムスキー / 成甲書房
『戦争請負会社』  P.W.シンガー / NHK出版


どれも面白いこと請負の、現代下層階級でなくて一般市民の必読書。


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2005年07月24日

気もみ症の私の夏集め

テーマ:ブログ

商店街の夏祭り準備のため、駅の入り口にたくさんの風鈴が結わえ付けられていました。


見上げると、模様のついたガラスの半球体を透かして覗く夏空は、妙に澄んでいて、
手をのばすと届くところまで、成層圏が広がって降りてきたのだろうか思うほど、
人通りの絶えた真昼の商店街は静かで、空気はキラキラしていました。


以前小さな飛行機に乗せてもらって成層圏を飛行したときに
気密の保たれた室内から見る空が、エンジンの轟音の中にいるのに
驚くほど静かで澄んでいたことを私は思い出しておりました。


するとそこに突然の風が吹いて、風鈴が一斉にせわしなく鳴り出したのですが、
あまりに強く吹き抜ける風にで、千切れはしまいかと心配になるほどなのに
風はなかなかやまず、風鈴の大合唱はいつまでも続いておりました。


今このときとばかり、精一杯身を振るって鳴りつづける風鈴もまた
短い夏を惜しんでいるのでしょうか。


夏の本当にいい時期というのは短いものです。


夏のいいところは夏の鮮度の高いうちに楽しんで身を浸すべき、と
思っていたら、雲ってくるは、気温は上がらないは、
私はキンキンに冷えたビールを飲むつもりだったのにどうしてくれるんだヨー。


と言いながらも、予定は粛々と実行されて酔っぱらう私ではありましたが。
本日も飲み過ぎ、ビールの二日酔いは深いんだよねー。
これもまた夏の趣なり。

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2005年07月23日

震度5弱に遭遇

テーマ:ブログ

拙者は出勤しておったのですが、建物がぶるぶる揺れるのを生で見たのは
初めてでありました。見上げる拙者もぐらぐら揺れて、船酔いに似た
気分の悪さを感じましたな。


でも身近なところでは本が一冊倒れた程度で被害ゼロ。


別に拍子抜けししたわけではありませんが

せっかくなので、親切にメールで安否確認問い合わせいただいた友らには、
詳しく状況を報告しました。


「近くの空き地に出来た地割れから正体不明の巨大生物が出現し東京湾方面に移動中!
自衛隊と米軍が出て付近の住民と情報の統制に当たっている。外部への報道はされない

ようですが現地は大変! 人々は古代生物ゴモラだと口々に叫んでおります!」


これでまた、私の信用度が低下か。

いまさらもうどうでもいいけど。

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2005年07月22日

夏のてっぺん

テーマ:ブログ


梅雨明け後10日、7月の下旬頃は一年で最も天候が安定し、かつ暑い時期でもありますが
でもこの時期の暑さはにはキレがあって、夏の好きな私には歓迎です。


むしろ8月の初旬でも山になど行って、早くも色づいた草の実に
初秋の気配が漂っていたりすると、私など日本の季節のうつろいの早さに驚くとともに、
焦りにも似た感慨がわいてくるのを感じてしまいます。


去っていく季節が惜しまれるのは、どの季節でもあることですが、
特に夏においては、手のひらにすくったと水がたちまちこぼれて
なくなってしまうようなはかなさがあります。


きっとこれは、子供のころの夏休みの体験と無縁ではありません。


いしいひさいちの『バイト君』にうまい例えがありました。
 夏休み初め   = アラブの王様のような財産家の気分
 夏休みの中ごろ = 預金通帳をにらめてやりくりする庶民の気分
 夏休み最終日  = 全財産をなくしボロをまとって路上にたたずむ一文無し・・・


申し訳程度の夏休みしかなくなった大人になっても、
王侯貴族の気分で過ごした夏休みスタートから10日の記憶は
きっと体の芯まで染み込んでいるのでしょう。


暑さに不平を述べつつ暮らすのも一時のこと、日本の夏は短いのですから
どうせなら身の回りの些細なささいなことに、一時の涼や趣を感じて暮らしたいと思います。


そこで今日は夏を感じさせる句を思いつくまま列挙


まずこないだ、ahahaさんのところでページ先頭に私の好きな夏っぽい句を見つけたので再掲


 「百日紅 涼しき木かげつくりけり」 / 高橋淡路女


盛夏、庭の植物もばて気味で、元気なのは百日紅と夾竹桃それに槿くらいでしょうか。
百日紅の木かげと言っても、実際は大きな花房のかげだったりするのですが、
赤い縮緬状の花びらが女性の夏服を連想させ、華やいだ気分をもたらしてくれます。


 「動く葉も なくておそろし 夏木立」 / 蕪村


風もなく出歩く人もなく夏の日差しに固まったような木立が、
強い明暗コントラストを作っています。夏の草いきれを感じます。


 「何処から つぶてとびけん 夏木立」


じりじりと照りつけられる動かない木立に、どこからとんできたのか
石つぶて。静を破る動。蕪村うまい!というか
こんな句が作れるのは遊び心のなせるワザなんでしょうか。


 「ビール抜き 受け止めたりな 船の人」 / 相島虚吼


屋形船で栓抜きがない! 早めに気づいて投げてもらってようですが、

酒飲みはどんなことしてでも開けてしまいますけどね。


やっぱり夏はビールか。でも今年はスイカJinroにはまり気味。

(結局酒に行ってしまう私でありました)

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2005年07月21日

健脚と健忘の危うい関係

テーマ:ブログ

自慢ではないが、私は健忘家である。


朝起きると自分がだれだったか思い出すのに一瞬の間があり、
昨日と今日のつながりを理解する作業は毎朝の勤行でもある。

毎朝のことだから慣れてはきているのだが、これは少々の苦痛を伴う。
単に思い出したくないだけなのかもしれないが。


さらにこれは自慢だが、私は健脚家である。

こう言うと、どうせこのブログのことだから、
健忘の上に健脚では、知らないうちに家から何十キロも離れたところを
徘徊するボケ老人という展開を想像してしまった人もいるかもしれないが
あいにく私は老人でもなければ徘徊もしない。


しかしなぜ、学生時代はともかく、就職以来普段運動など全くしない
私が健脚家でありえるのか。


これはたぶん健忘と無縁ではないようだ。
なぜなら、私も、頭の中に様々な思考の断片や記憶、情念が滞っていてたときは
全く動く気もせず、歩いても直ぐに足が止まり、たいした距離でもないのに
駅から家までタクシーを使うこともしばしばだった。


それが、あるとき健忘力を得て以来、
深夜でも一駅手前で電車を降りて歩いて帰るとか、
休日散歩でぶらぶら歩きでどこまでも出かけてしまうとか
同時に健脚も得たのである。


人の頭は年をとるごとに様々な、それもほとんどはクズ同然の情報が堆積し、
脳神経の負荷となることおびただしいわけである。

人間の知的活動のみならず、身体活動をも統治するのは脳神経であるから、
情報が無軌道に頭に滞ると、新たな発想が生まれ難いとか、
正常な活動の妨げになるとか、いろいろと不都合が生じてしまう。


そこでヘドロのような情報を浚渫する自衛的手段として
健忘力は人に自ずから備わった能力なのではありますまいか。


健忘が故の正常な活動の表れとしての健脚


さらに余計なものを排出した後には、新たに入力可能エリアが生じる。
健忘が故に外から様々取り込めるのである。


取り込むと言えば、私は大食の人でもあった。

これぞ、健忘が故の健啖!


「飯~、飯まだか~」
「今食べたばかりでしょ!」


・・・・・・・結局 「健」やかなることはボケから逃れられないのかもしれない。


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