韓国映画「暗殺」

元町映画館で韓国映画「暗殺」を見てきました。
６０席あまりのミニシアター、半分くらいの入りでした。

１９３２年の朝鮮総督、宇垣一成将軍暗殺未遂事件をモチーフにしているもののフィクション。

１９３３（昭和８）年の暗殺事件を中心に、ヒロインが生まれる頃から独立後までのお話です。
細かい点は、ええっ？？という部分はあるものの、アクション作品としてはとても面白かったです。

ヒロインは「星から来たあなた」のチョン・ジヒョンさん。
チョ・ジヌンさんとチェ・ドクムンさんの３人が暗殺団。

ぼっちゃんのハ・ジョンウさんは、爺やのオ・ダルスさんとともに登場（笑）

イ・ジョンジェさんは裏のある役を演じるとうまいですね。
チョ・スンウさんやキム・ヘスクさんもそう出番は多くないのですがインパクトあります。

上海のシーンが多かったです。

親日派暗殺のお話なので、日本人は酷い描かれ方ではありますが、許容範囲だろうと思います。

☆「暗殺」암살　英題：Assassination
２０１５　韓国　１３９分　R１５　
１２７０万人超え

脚本と監督は「チョン・ウチ時空道士」や「１０人の泥棒たち」「タッチャ」「ビッグ・スウィンドル！」のチェ・ドンフン監督。
私は「チョン・ウチ時空道士」しか見たことありませんが、アクションシーン、緩急つけて迫力もありました。

スパイやスナイパーがうじゃうじゃ出てくるので、暗号のように２人だけがわかる言葉や、目配せなど、随所に出てきて画面から目が離せませんでした。

ざっくりあらすじ…ネタバレ注意！

ヒロインのチョン・ジヒョンさんは生まれて間もなく引き離される姉妹を演じています。
妹は自分の出生の秘密は知らないまま、凄腕のスナイパーになっています。
チョ・スンウさんたち独立派が指名した暗殺団のリーダーとして、チョ・ジヌンさん、チェ・ドクムンさんとともに、イ・ジョンジェさんに集められます。
チョ・ジヌンさんは飄々としたところもありますが武官学校出身で頭の回転がいいです。
同じ刑務所から脱獄してきたチェ・ドクムンさんは、教養が足りませんが、「キルミー・ヒールミー」のフェリー・パクのように爆弾作りが上手です。

上海のアジトの女主人キム・ヘスクさんは３人の面倒を見て支えてくれます。

ハ・ジョンウさんとオ・ダルスさんは、殺し屋です。
ハ・ジョンウさんとチョン・ジヒョンさんは上海到着早々、窮地に陥り咄嗟に夫婦を演じて切り抜けます。
名前も知らぬまま、心惹かれたハ・ジョンウさんは自分のストールを優しく首に巻いてやります。

イ・ジョンジェさんは、チョン・ジヒョンさんの母が死ぬ事件をきっかけに裏切り者の道を歩いています。

強欲な親日派のイ・ギョンヨンさんの姉満子（チョン・ジヒョンさん）は、もうじき川口大尉との結婚を控えており、何不自由なく暮らしていますが、生後間もなく乳母に連れ去られた妹を探しています。

結婚を控えて百貨店で買い物中見かけた瓜二つの女性の話を執事にすると、即泊まっているホテルを見つけてくるのですが…

誰が悪人か、当時の基準ではわからないと思いますが、映画では日本人と親日派は、極悪人で、しかも間抜けのアホ、その上めっちゃ弱いです。
それでも他の作品よりは手前味噌的な部分は少なかったと思います。
時代考証的な部分もあまりちゃんとされてませんが娯楽作品としてはよくできていたと思います。

ラストは独立後まで描いていますが、暗殺のアクションシーンまででもよかったかもしれません。
でも生き残った悪人がいるとまずいですよね、やはり。
アクション好きな方は是非。

この作品のチョン・ジヒョンさんとハ・ジョンウさん、格好よかったです。
オ・ダルスさんはいつものように笑わせてくれます。
チョ・ジヌンさんは、ラスト、背中まで俳優さんだぁと思いました。
チェ・ドクムンさんのああいうキャラは初めて見ましたが、味があっていい感じでした。
イ・ジョンジェさんは悪役で、だんだんムカムカしてきます。
子役のチョン・チャンビちゃんは一瞬しか出てきませんが美しかったです。
見たことのない若イケメン、ホ・ジウォンさん発見。これから楽しみです。

☆キャスト
★アン・オギュン/満子の２役