再発卵巣がんを、再び再発させないための新しい薬があります。 | 加藤隆佑 ameba blog

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がんのなぜ?どうして?どうしたらよいの?を始め、とにかく分かりやすく紹介し、不安を解消し、がんと闘う気持ちをますます強めて頂きくメッセージを送りたいと思います。同時に、家族がどのように支えていったらよいかを考え、共に考え、応援していくブログです。

● 再発卵巣がんを、再び再発させないための新しい薬があります。

こんにちは。加藤隆佑です。

あなたは、卵巣がんの再発を抑えることはできます。

漢方が、再発しない確率をあげることに役立ちます。

さらに適切な抗がん剤を用いると、さらなる再発予防になります。

先日も卵巣がんが再発したのちに、再び緩解状態になった方から、以下のようなことを言って頂きました。

腫瘍マーカーも安定しており、再発もなくて、よかったです。

このかたは、卵巣がんが再発したあとに、ドキシル+カルボプラチンという抗がん剤を受けました。

その後は、再発予防のために、アバスチンによる治療を受けて頂いています。

1つ悩ましい問題があり、アバスチンをどの段階でやめたら良いかの目安がないことです。「再発したがんの、緩解後の再発予防」の場合は、無制限に用いてもよいことになっているのです。

そうはいっても、いつかはやめないといけないので、漢方などを併用しつつ、そのお薬をやめていく方針でいます。

さて、アバスチン以外にも、今後、日本でも用いられる可能性がある薬の1つに、ニラパリブという薬があります。

これも「再発した卵巣がんの方で、再発した卵巣がんを白金製剤により緩解にもっていった」あとの維持療法に用いられる薬です。

海外ではすでにかなり治療成績がよいことが判明しています。

その薬は、ゆくゆくは、日本でも用いられるようになるでしょう。

ちなみに、ニラパリブは、PARP阻害薬に分類され、BRCAという遺伝子に変異を有する方に、とても効果があります。

このように、最近のかなり有効な新薬の開発はすごいスピードで進んでいます。

そのような最新の治療を取り入れつつ、漢方や薬膳的な食事を組み合わせるのが、もっともよい治療になります。

そして、再発した卵巣がんを克服してきましょう。


手術、放射線療法、抗がん剤の副作用、食事療法、免疫療法、再発卵巣がんなど、がん治療に関わることをアドバイスしています。