夏のある日 | ミントタイムス

夏のある日




ある横断歩道の前に立った時、歩道に無造作に落ちたキャベツ太郎を見つけました。
真昼も真昼、そんなアルミの体でこの夏の太陽の日差しを受け続けるなんて、さぞ暑かろうに…
私が拾えば良かったのでしょうが、このご時世、やはり都会に落ちているお菓子を拾って食べるのはちょっと色々な抵抗があり、道の端に寄せるにとどまり。
かといって、このご時世、例えばここを通った親子に発見され、子供が「キャベツ太郎だっ!!」と喜び勇んで駆け寄ったとしても、きっと親御さんは道に落ちてるキャベツ太郎を警戒して、それを持って帰らせることはしないのだろうな…など思い。
いつ食べてくれる人が現れるとも知らぬ待ち姿に心がちょっと締め付けられた信号待ちなのでした。

と、思ったら。

帰りには、歩道橋のすみにポツリと置かれた、まるで一口も飲まれていないような量のアイスコーヒーらしきものを発見。
どうしてだい、どうして君はそんな人目につかぬところに置いていかれたんだい??
買ったはいいが、やはりいらぬものだった、と打ち捨てられたのかい??それとも誰かが見知らぬ人へのいたずらとして君のことを置いていったのかい??
分からない、私には分からないよ…!

ふにゃん。