【インタビュー】古田雄一さん(わかもの科プロジェクト代表)
2010年07月04日(日) 16時58分38秒古田雄一 Yuichi Fruta
「わかもの科」プロジェクト代表
東京大学教育学部教育行政コース4年
「わかもの科」プロジェクト
「わかもの科」プロジェクトとは、大学生が
高校生を対象とした様々なプログラムを企画・提供することを通して、
身の回りや社会にある様々な問題を、高校生が自分たちで考える
「きっかけ」を作っていこうという活動です。
高校の授業をお借りしてプログラムを提供したり、休日に企画を行ったりして、
新しい学びの場を創り出すべく活動しています。
「学ぶ×社会×自分」
(1)正解のない問いと向き合う「新しい学び」との出逢い
(2)社会に関心を持ち、考え、主体的に関わるきっかけの提供
(3)自分自身や、将来のことについて考える場の提供
の3つを狙いとして、高校生を対象に新しいかたちの教育のモデルケースを作るべく活動しています。
Q.プロジェクトを立ち上げたきっかけはなんですか?
A.私は高校時代をアメリカで過ごし、帰国子女受験で東大に入りました。
アメリカでは、日本で当たり前のことが当たり前でなかったりと、自分の視野が広がりました。
また、アメリカの高校を卒業してから受験までは1年弱の期間があり、
その間小論文や面接の対策として、社会問題を考えたり自分を見つめ直す時間が取れました。
自分は教育に興味を持ったので、大学でも教育について学んだり、教育に関わる活動に携わり始めました。
そして、その中で、今の教育には、
自分が経験したような、視野を広げ、様々なことについて考え、自分を
見つめ直す機会や時間がもっと必要なのではないかと強く思うようになりました。
そして高校生にそのような機会を提供していきたいと思い、プロジェクトを始めました。
Q.教育を学ぼうと思ったきっかけはなんですか?
A.きっかけは何気ない興味でした。日米の教育の違いを肌で感じて、
面白いなぁと思っていたくらいだったんです。
しかし、その興味から本を読むなどしていくうちに
教育問題は社会の基盤であり、とても大事なことなんだと思うようになりました。
そこで、教育を学ぼうと決めました。
Q.活動していく中での喜びややりがいはなんですか?
A.まず、プログラムに参加してくれる高校生がいるというだけでも嬉しいですね。
また、彼らが感想で新しいことを知ったり、気づいたり、考えたりしたと言ってくれたり
表情からそのようなことを感じられたときがとても嬉しいです。
次に、メンバーでひとつのプロジェクトを動かしていく一体感にやりがいを感じるし、
作り上げていく過程はわくわくするし楽しいです。
最後に自分個人としては、将来の夢に向かって動いているんだと感じられることが嬉しいです。
Q.では逆に苦労していることや辛いことはなんですか?
A.現在10人ほどのメンバーで運営していますが、大学生なのでそれぞれ忙しく、
その中でプログラムを動かしていくので、一人ひとりの負担が大きくなったり
マネジメントが難しかったりしますね。
また、わかもの科の活動は大きくわけて学外と学内の2つがありますが、
学外授業ではいかに魅力的なプログラムを作って集客するかが難しく、
学内授業はまず高校の授業の時間をお借りするまでが大変ですね。
Q.わかもの科以外の活動で、やっていてよかったことはなんですか?
A.今まで、すずかんゼミ、NPO法人ROJE、東京大学旅行研究会など、いろんな活動に関わってきました。
多くの人と出会うことで新しい考え方に触れて刺激をもらえたし、
そうした中で自分の軸が見えてきたと思います。
たとえ直接つながらなくても、すべての経験は広い意味で「学び」であると考えています。
Q.おすすめの本を教えてください。
A.まず『社会を変えるを仕事にする』ですね。
この本は、社会起業家の駒崎弘樹さんという方が、「フローレンス」という病児保育支援のNPOを立ち上げる
過程が書かれた本で、
取り組みたいと思ったことにアツく取り組む過程に感動しました。
それから『レモンさんのPTA爆談』という本もおすすめです。
ラジオDJである著者が、学校のPTA会長になり、学校を盛り上げるべく奮闘する姿が書かれて
いるのですが、レモンさんが
人を動かしていく圧倒的なパッションに感動します。
Q.尊敬する人は誰ですか?
A.イチローとMr,Childrenの櫻井和寿さんです。
野球にしろ音楽にしろ、自分が正しいと思ったことを信じて
向き合い続けていく姿勢がすばらしいと思います。
自分の信念を貫き、何かを追求し続けていくからこそ、説得力が生まれていくのだなぁと感じます。
Q.今後の目標を教えてください。
A.まずは目の前のことをきっちりやっていくことですね。
わかもの科をモデルケースとして確立するために、
自分たちも納得のいくものをつくり、提供して、軌道にのせていきたいです。
それから、自分自身はこれをステップとして大学院で研究をしたいと考えています。
学校の先生と提携して一緒にカリキュラムを考えて、研究の一環としても自分の目指す教育の
モデルケースを確立していけたらと思います。
そしていずれは、地方の教育行政に
携わり、このような学びの場をさらに広げていけたらと思っています。
***
5/30(日) 「わかもの科」プロジェクト第2回学外授業に参加してきました!
この日の授業は特別編ということで、映画『911の子どもたちへ』を見て平和について考えました。
まず始めにice breakということで、「部屋の四隅」というゲームを使って自己紹介。
答えが4択の質問が用意されていて、その答えでグループに分かれて自己紹介をしました。
「ここまで電車を何回乗り換えましたか?」→0回、1回、2回、3回以上
「最後に映画館に行ったのはいつですか?」→1週間以内、1ヶ月以内、1年以内、1年以上
そして「日本は平和だと思いますか?」→平和、今は平和、平和ではない、わからない―
自己紹介を終えたら、早速映画『911の子どもたちへ』の上映。
『911の子どもたちへ』は大学生により制作されたドキュメンタリー映画です。
自分と同じ大学生が作ったとは思えない内容の濃さに驚かされました。
映画を見た後は、映画製作スタッフの方に想いを話して頂きました。
その後は振り返りです。
まずは振り返りシートを使って個人で振り返り。
映画を見て感じたこと、考えたことは?改めて、日本は平和だと思うか?
高校生もスタッフたちもみんな熱心にペンを動かしていました。
その後はグループで個人でした振り返りをシェアしていきます。
大学生がうまく高校生の意見を引き出したり、知識を教えたりするのと同時に
高校生が大学生の知らない今の高校の学習の話をしたりと
誰一人黙っている人がいないくらいみんな熱心に話していました。









