大地震の経験 | メイド イン カンボジア

メイド イン カンボジア

カンボジアの首都プノンペン在住。カンボジア人と結婚した日本人の、日々の愚痴や体験、育児を中心に、アジアのことを感じたままに書いてます。

みなさん、ご無沙汰してます。camjapです。
訳あってブログの更新ができませんでした。

今月の11日3時ごろに起きた地震。
まさかこんな悲劇的な結果になるとは思っていませんでした。

学生の頃、阪神淡路大震災のニュースを見てから、小さな地震でも(「直下型」の地震にならないか)ドキドキするようになりました。
11日のあの時間、私は娘を昼寝させていました。寝かしつけて10分ごろ経ったでしょうか。
小さい頃から経験してきた「普通」の地震。
地震が収まるまでしばらく様子を見ていたのですが、なかなか収まらない揺れ。そして揺れが大きいものの、激しくはない横揺れ。例えるなら貧血や立ちくらみのような、ゆったり、でも大きな揺れでした。
そして、次第に家具も音を立てて揺れ始めました。
「これはヤバイ!」と思い、寝付いたばかりの娘を抱っこし居間にいるはずの母を捜しました。
いない!

もしかしたら自宅から数メートル離れた家庭菜園に行っているのかと思い、サンダルを履いて娘を抱っこしたまま畑へと行って見ました。
そこにも母はいない!
いつもいるはずの母がいないのにちょっとパニックを起こしかけました。
とりあえず家の中にいても恐いので、そのまま外で様子を見ることにしました。
その間も立ちくらみのようなゆら~っとした大きな揺れ。でも360°、家や窓からは揺れから生じた音がガタガタと鳴り、電柱も大きく揺れ、外に駐車してある車も左右大きく揺れ、道路を走っている車でさえも緊急停止していました。
この揺れの長いこと。
正直、ああ、このまま死ぬのかなという恐怖心に包まれました。

しばらくすると母が2階のベランダから近所の人と話をしているのが聞こえました。
母に危ないからすぐ外へ出てくるよう言いました。
どうやらちょうど洗濯物を入れようとしていたようです。

そして揺れも収まってきて、娘と母と家の中に入りテレビを見ました。
とにかく早く、今何が起こったのか知りたかったです。


ニュースを見ると、最高震度7の場所をはじめ、震度6強や6弱・・・と、広範囲で大地震が起きたことが分かりました。私が住んでいる埼玉南部は震度6弱で、私自身も人生で初めてあんな大きな揺れを経験しました。
ニュースを見ながらもまだ心臓はドキドキしていました。
とにかく恐かったです。
ニュースを見ていた間も、2回ほど大きな余震があり、その日から地震にはすっかり恐くなってしまいました。

しばらくして津波が来るという情報。そして生中継。
正直、テレビで見た限りでは津波はそんなに大きくなさそうで、みんな高いところに非難していたと思っていました。

田んぼや畑が流されてしまったけれど、きっと津波に遭った人はいなそうだとばかり思っていました。
誤解のように聞こえるかもしれませんが、人的被害がなさそうで良かったというプラス的考えです。

しかし、時間が経つにつれひどい映像が流れて来ました。

結果としてたくさんの人が津波によって亡くなったことが分かり、あの生中継されたまさにあの時にたくさんの人が亡くなったのかと思うと本当に悲しくなって来ました。
自分の住んでいる場所から来るまで数時間行ったところの実状況。
ほんとうにひどいと思いました。
私に「力」があったら本当に飛んで行って、たくさんの人を助けたいとも思いました。
ニュースを見るたび、辛くて、悲しくて、そして自分自身も受けた地震への恐怖。


今回の大震災にたくさんの国からの援助がありました。
本当にありがたいと思いました。
貧しい国からも義捐金を頂き、あの北朝鮮からもお見舞がありました。
数年前に、海外への援助=税金の無駄遣い等で政府が批判されたこともありましたが、今、その援助が報われた、無駄じゃなかったと実感しました。
次々と日本に援助に来る国、物資を送ってくれる国をニュースで聞いて、本当に心が温かくなりました。
世界中が日本を助けてくれている。これってすごいことですよね。本当に有難いです。