キラキラ星のブログ(【月夜のぴよこ】)

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先日、トルコがロシア機を爆撃したときにその経緯を説明したんだけど、その後いろいろなサイトや新聞でトルコvsロシア、 などという構図で仕組みを簡略化して説明しているところが多く、これじゃさすがにマズイだろということで長くなるけど、当ブログの軍事顧問がいつもどおりのいいまわしで解説する。


先日のトルコによるロシア機爆撃の解説ですらあんなに長かったのでさらにながくなり、たぶん、数回にわけないと全容はわからないとおもうけど、かいていくので全部わかっておきたい人は読んでね。


参考に先日のトルコによるロシア爆撃機の撃墜の状況の解説はこれ。
http://ameblo.jp/calorstars/entry-12099393179.html
これだけでもかなりややっこしいことがご理解できるかとおもう。

以下

当ブログ軍事顧問「ゆきだるま氏」がいつもどおりの口調で仲間内にレクチャーした内容を貼りますねー。 

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○なんかあちこちのサイトや掲示板みてると、IS vs ロシアとか、ロシア vs トルコ とか、話を簡単にしようとして結果間違っちゃってる(勘違いなのか意図的なのかしらんけど)のが多いね。多分プレイヤーの多さが解りにくい原因なのかなぁ…これちゃんと説明した方がイイ?? えらい長さになるけど…


○つか、何処から書くかによるかwww ちゃんと書くと78年頃のエジプトの寝返りとかから書かないとナンノコッチャか?になっちゃうんだろうねぇ…ただそこから書くと本になっちゃうんだなw

○とりあえず、シリアの現状を考える上で最低限の前知識って事で、「アラブの春」から書きます。それ以前の中東のゴタゴタは、後で必要になったら、その部分だけ書き加えますね。とくにISの根っこを考えると書く必要が必ず出ますが、とりあえず脇に置いて…


○ まずは、「アラブの春」です。まだ皆さん覚えていると思いますが、アレ11年の1月頃から始まりました、チェニジアやエジプトで始まった運動です。それまでのそういった運動と違うのは、インターネットを使って、内外共に情報が丸見えという状況で、圧政側の横暴やらがネットで拡散された事を発端として(たしかチェニジアの広場での野菜売りの許可…というか賄賂で警察と揉めた事がすべての発端だったと記憶してます)、一般市民がそういった圧政に対して声をあげた訳です。この動きは同じアラブ諸国に急速に広まってゆきました。

○ 普通のそういった運動と違うのは、イデオロギー的な反政府運動ではなく、あくまでも民主的な運動です。最終的には多少荒れましたけど、それは主に圧政側が弾圧しようとしたからで、市民側はあくまでもプラカード広げて声を出してた程度。これらが成功したのは、圧制者側が抑えこもうと治安維持部隊やら軍やらを差し向けようとしても、逆にそれらの部隊やら軍やらも市民側に付いたりした点。「春」と言われる所以もそんなあたり。当然その動きはシリアにも影響が及びました。

○シリアの国民も、まぁイロイロと苦しい生活を余儀なくされていたので、イロイロと主張した訳です。生活が苦しいからどうにかしろ!とかイロイロ。とはいえ、あくまでもそういう主張ばかりで、「打倒アサド政権」というわけじゃありませんでした。

○ まぁ最近でこそ、日本の国会前で馬鹿やってる連中が「死ね!」とか言ってて、物騒になったなぁって感じをお持ちかもしれませんが、シリアの件でで言う「民主的な」って言ってるのはそのレベルです。あくまで誹暴力って言われていますが、私達からすりゃ結構なDQNだったりしますw。この後「暴力的な」になった時に、街が壊滅しちゃうレベルになるので、それに比べりゃ「民主的」って話です。その辺りの「レベルの差」はご容認下さいまし。なので、左巻きが言う「非暴力的」ってのは、あくまでも「街が瓦礫にならない」ってだけの話です。脇にそれたので戻しますねw


○そういった市民の訴えに対して、アサド政権はどうしたかというと、「独裁者」と言われている割には素直な反応をします。そういう事態が起きたので、一度内閣を総辞職させて選挙をしたりとか、政党法を整備しなおしたりとか、地方分権化の促進とか、言論と報道の自由を保証したりとか…まぁ「そんなの当たり前だろ」って思うかもしれませんが、いわゆる独裁国だったので、それでもすごい話だったりします。

○そもそもアサド政権ってのはどういう理念なのか?ってのも書かないとダメか…
よく勘違いされるんだけど、アサドさんってのは、もちろんイスラムの人だけど、イスラム絶対の人じゃ無いんですよ。アサドさんが唱えているのはアラブ民族主義。同じに思えるかも知れないけど、大きな違いがある。
アラビア語を話す人達は何処に住んでいても皆仲間、宗教がどうだろうと、主義主張がどうだろうと皆仲間。そういう考え方。
目指しているのは、アラブ諸国の統合。宗教や主義主張の違いを超えて仲間になりましょう!ってはな理念。
すごく綺麗に書いているけど、実は中国共産党と言ってることはあんまり変わらなかったりするのが味噌だったりもします。
問題は、その主義に反対する奴は「仲間じゃない」って点でw、そんな奴は国民だろうがなんだろうがぶっ殺しておkって点w


○当然だけど、そういう理念だからイスラエルとは当然のごとく激しくぶつかるのはそのまま。後で出てくるけど、イスラム原理主義ともぶつかるのは、あちらは「イスラムじゃ無ければ人にあらず」な訳で、アラブ民族主義からすると、「仲間割れに導く内部の敵」ってな具合。なのでぶつかる訳。


○で、デモの方に話をもどしますが、体外的な目もあるので、ある程度国民との対話として、先に挙げたような改革をして、デモの要求には答えますが、とはいえそれ以上のデモの拡大、要求のエスカレートに対しては厳しく当たります。それこそいきなり大統領直轄の防衛隊(ようするに親衛隊)を中心にした軍によって武力でねじ伏せます。
韓国みたいに放水車とかじゃありません。いきなりマシンガンで皆殺しとかです。他の国だと、流石にそんな事を自国民に対して行うとすると、軍人自体がそれを疑問に思う訳で、他のアラブ諸国ではそういった仮定でアラブの春は成立してた訳ですが、どっこいシリアの場合は、軍や政権の要所要所に居るのは親族だったり、かなり忠実な部下だったりしてますし、親衛隊は妄信的に忠誠を誓った連中なので、国民だろうが関係なくぶっ殺したりしました。


○そんな訳なので、それまで「生活を苦しい」とか「汚職をなくせ」とかっていう割と普通の主張だったデモが、「打倒アサド政権」になって行くのは自然の成り行きであります。
そうなってしまうと、圧政側の弾圧もコレまで以上に厳しくなるのもこれまた自然の成り行きでございます。この辺りから、激しさをまして行き、当然市民側も抵抗する。エスカレートにはエスカレートとなって行き、ついには同年の8月、「血のラマダン」と後に呼ばれる事になる大粛清が起きるわけです。
「アラブの春」があくまでも「非暴力」による民主化運動であるなら、この時点でそれはもう「アラブの春」では無くなった訳ですね。


○アラブの春の特徴として最初にSNS等によってNETですべてがリアルタイムで拡散されてゆくってな事を書きましたが、最初は各国がほぼ一度にスタートしたので薄まって居ましたが、この時点になると、もう他の事例よりも頭一つも2つも飛び抜けて、とんでもない状況になっているのが世界中にリアルタイムで拡散されていったわけです。11年のはじめに始まり、5月辺りのNewsでは「内戦の恐れ」とか「内戦化懸念」とか書かれてましたが、もう8月には「内戦深刻化」ってな感じで、もうそれはデモとか運動とかではなく、ただの戦争であると報じられていたりするわけです。


○ さて、もうただの内戦ですから、それはもう武器を使用した戦いになってゆく訳ですが、そうなってしまうと一般市民にはどうしようも無くなってゆく訳ですね。とはいえ日本と違って、市民の中でも普通に武器を持っている連中がわんさか居たりもするので、市民側が2つに割れます。いわゆる普通の市民と、打倒アサド政権って事で銃を持って達がるグループです。当然ですが、普通の市民の方が多いわけですが、日本人からすれば考えられない割合で武器を持って立ち上がる連中も居るわけで、それら連中が血のラマダン直後についに「自由シリア軍」というのを結成します。
先日のロシア軍の件で、救援ヘリを撃ち落とした勢力ですね。あれは「軍」って言ってますが、シリア軍とはまったく関係無く、市民の中から「打倒アサド政権」で立ち上がった連中です。
とはいえ、正規軍とでは本来持っている武器に差がありすぎる訳で、戦車も戦闘ヘリも持っている正規軍相手ですので、そのままではすぐに勝負が付くはずでした。そうなれば、元の木阿弥ではありますが、とはいえドンパチは収まる訳で、この辺りになるともう一般市民は早く終わってくれ!…ってな感じだった訳です。ですが皆さんご存知の通り、今現在でも勝負が付いていません。それは何故なのか?ってのが次の話です。


○はい、もうお分かりですね、国外の協力者が居るわけです。
そもそも、アサド政権ってのは、それまでの中東で起きたGDGDに置いて、トラブルの大本の一つと言っても良いのですよ。結構全方位に向けて喧嘩売ってたりするので、西側諸国はもとより、アラブ諸国の中でも評判悪い。なので、「打倒アサド政権」って話になると、喜んで協力してくれる国外の勢力がたんまり居るわけです。
それはもう米国も欧州もでして、バンバン武器を供給してたりする訳です。西側からすると、「独裁政権を倒して、真の民主国家としてー」見たいなお題目もありますので、それを倒そうとしているシリア国民を手助けするのは「正義」だったりするわけです。
そんななので、正規軍の戦車や装甲車に対抗できるように、携帯型対戦車ミサイルとか、正規軍の戦闘ヘリに対抗できるように、対空砲とかを供給しちゃってたわけ。そうなると、今度は武器の性能でまさる自由シリア軍の方ががぜん有利になっちゃったりする。おかげで、翌12年になると、首都の一部や地方の大都市を制圧しちゃったりもました。


○ で、この辺りではもうただの戦争です。戦車だミサイルだってレベルですからね。ただココで西側諸国からすると思いもよらないことがおきます。アサド政権がついに化学兵器なんかを自国民に対して使いはじめたりしたのですが、対抗する自由シリア軍も同じ様に化学兵器を使ったりしちゃいます。そうなると流石にこれはちょっとヤバイぞと…西側諸国の「正義」が揺らいじゃったりするわけです。


○何より悲惨なのは、一般市民です。銃弾が飛び交うだけでもヤバイってのに、化学兵器なんか使われたら、もう土地を離れるしかありません。ガスで即死しなくても、もう土地が汚染されちゃいますから、その場に居られないわけです。となると、地続きのトルコ辺りに逃げこむことになるわけです。

○で、ちょっと話が前後しますが、イスラエル&米国による中等の安定化ってのをソ連時代から嫌っているロシアは当然ですが、アサド政権を擁護したりもする訳です。中国もね。
逆に民主主義がどーたらこーたら、正義がどーたらこーたらの西側諸国からすると、アサド政権を非難することは表立ってできますが、堂々と武器を供与するってのは、結果的にシリア国民の命を奪っているという事にもなる訳で、左巻きがそんなのはけしからんとか言うわけですよ。なので、堂々と武器を供与したり出来ない。まして直接アサド政権に対して軍事行動する訳にも行かない(なにせ内戦ですからね)
そんな訳で、化学兵器なんかつかっちゃったので、流石にヤバイのでなんとか「解決に向けて…」とかって事で、事態の正常化を唱えたりしか出来なくなっちゃったりしつつ、裏からそーっと武器を供与したりしか出来ない。でもその程度だと、結局は長期化するだけだったりするわけです。


○そこに第3のプレイヤーが登場します。サラフィー主義者ってな人達です。どんな人達か?ってぇと、イスラム教の人達で、イスラム世界で問題が発生した場合は、初期のイスラムの教え(サラフ)から解決法を模索する…ってな事を主義主張とする人達。サラフの教えに従う人達なのでサラフィー主義と呼ばれています。
サラフィー主義者が政党を作ってる事も多く、サラフィー派政党とかってのがそれで、実際にエジプトやらチェニジアやらの与党とか、結構多くの国でそれなりの勢力を持った連中です。あくまでも宗教の教えから諸問題の解決を測る…ってな事なので、多くは平和的な人が多いのです。
でも、中には過激な人達が居るのも事実でして、サラフィー主義の人達と区別するために、サラフィー・ジハード主義とか、サラフィー主義ジハード派とか呼ばれています。
アルカイーダとかISILとかは、ようはこの中の人達の一部です。


○ そういった、ようするに「イスラムの教えが絶対で、それ以外は死んでよし」ってな人達は、そもそも「アラブ人であればイスラム教じゃ無くてもOK」なアサド政権は、敵中の敵なのですよ。
こういった人達も、「打倒アサド政権」ってな事で、民主化運動をすすめるイスラームのシリア国民に変わって、アサド政権を打倒する!ってな事で、国外からどんどんシリアに流入したりした訳。
そんな感じで、各地をジャカジャカ占拠していったのが、アルカイーダやISILの初期な訳です。


○それ以外にも、アサド政権より前の時期に、シリアで勢力を持っていたグループとかがアサド政権の弾圧から逃れて、別の国に潜伏してた国外グループとかが、アサド政権のピンチ!って事で、俄然やる気出して、帰国して、敵の敵は味方って事で、自由シリア軍だったり、サラフィー主義者たちに加勢したりで、もうひっちゃかめっちゃかになっちゃうわけです。で、ですね、もうこうなると「民主化運動」とかそんなのはどこかへ行っちゃって、ようは「俺が大将」とか「敵を殲滅しる」とかそういうのが目的になっちゃうわけ。
敵の敵は味方とか主義主張で仲間割れとか、くっついたり離れたり。自由シリア軍からすれば、サラフィー主義の連中は、敵の敵なので、共闘しようと思う。でも、自由シリア軍に武器を供与してる欧米からすれば、911の敵であるアルカイーダやらと共闘なんか出来るわけ無い。あいつらと組んだらお前らに武器やらねぇとか行ったりもする。
そもそも、国民をアサド政権から守る事を主体としてやってるのに、今度はISILに占領されて好き勝手に略奪されたりイロイロされたらナンノコッチャか判らない。ってことで、自由シリア軍とISILが戦闘したりもするわけ。


○今回の爆撃機の件をそれに当てはめると、アサド政権を支持しているロシアは、ISILを殲滅する事をお題目として空爆する。そのとき、反体制派の自由シリア軍やらが死んでも全然OKな訳ですよ。だって敵だもん。対ISILで世界が強力しましょう!ってな風潮なんだから、バコバコぶっ殺すわけ。
当然、自由シリア軍はふざけるな!って思うし、そもそも敵だし。そりゃロシア爆撃機パイロットが現れれば撃ち殺しますし、救援ヘリが飛んできたら撃墜しますよね。だって敵だもん。


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で、最初のトルコによるロシア軍撃墜だの、救助ヘリ自由シリア軍が撃墜だのの記事を再び読めばいいかとおもいます。


ここまで長々と読んでくれた数少ないみなさん、でも、これですっきりわかったでしょ?




みなさんのためにこの画像をプレゼント。向こうを見渡すためにはちゃんと知識を積み重ねておかないと見えないんですよね。


お疲れ様でした。




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